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6月29日(土)後楽園ホールで開催される「DEEP 90 IMPACT」の追加カードが発表された。
ミドル級で現DEEP王者の水野竜也(フリー)が中井光義(フリー)と対戦。フライ級で中山ハルキ(K-Clann)が進退を賭け、THE OUTSIDER 50-55kg級現王者の伊藤裕樹と対戦する。
▼DEEPミドル級
水野竜也(フリー)
中井光義(フリー)
水野は、ONE Championship、DEEP、ROAD FCと中量級で世界を股にかけて活躍するミドル級王者。6月に公開される岡田准一主演の映画『ザ・ファブル』では、殺し屋役で出演するなど役者業にも挑戦している。
対する中井はDEEP初参戦。「キン肉マン」の作者・ゆでたまごの作画担当・中井義則氏の長男でMMAは1勝3敗。2015年11月の「PANCRASE 272」以来、3年半振りのMMAとなる。キャリアで大きな差がある水野を相手に、ミドル級で中井はいかに戦うか。この試合に向け、タイガームエタイで武者修行を行っているという。
水野竜也「チャンピオンとして誰が相手でも戦うだけ」
「階級的にいつも対戦相手が中々見つからない中で試合を組んでいただき本当にDEEPに感謝しております。自分はチャンピオンとして誰が相手でも戦うだけです。今回の中井光義との試合でもキッチリと一本かKOで勝利し、DEEP王者としてROAD FCのタイトルに挑戦できるようにアピールしたいと思っています。ミドル級の迫力ある試合に期待してください」
中井光義「タイガームエタイで武者修行している」
「これまで大きな外国人選手と対戦してきたのですが適正体重でMMAに復帰したいと考え、現在タイガームエタイに武者修行を行っています。そんな中、今回、国内で最強と言われるミドル級王者の水野竜也選手の対戦相手としてオファーがあり二つ返事で了解した。このリスクのある試合を受けたチャンピオンに感謝しております!」
▼DEEPフライ級
中山ハルキ(K-Clann)
伊藤裕樹(ネックスイチムエ)
中山は、PANCRASEネオブラッド予選トーナメントで優勝し、13年4月のDEEP富山大会でプロデビュー。2013年から2015年にかかてDEEPで4勝1分と好成績をマークするも怪我に悩まされた。2017年に横田一則のK-Clannに移籍し連勝を飾るも、2018年10月には4月にタイトル戦に挑んだばかりの高橋誠に判定負け。今回の試合に進退を賭けるという。
対する伊藤裕樹は、5月26日のDEEP名古屋大会から約1カ月の連戦。前戦ではヨシKINGを相手に開始早々に強烈な左ストレートでダウンを奪い、わずか15秒でパウンドアウトで勝利している。THE OUTSIDERの活動休止後、2018年11月の「Road FC 50」でも体重超過のキム・テギュンを、ローブローはあったものの初回TKOに下している伊藤は「戦いの舞台を決めるのに悩んだ」と吐露しているが、“聖地”後楽園で連勝記録を更新するか。
中山ハルキ「師匠の横田さんは最後に負けましたが、自分はキッチリ勝つ」
「今大会で引退を考えています。最後の相手になるかも知れない伊藤裕樹選手はTHE OUTSIDER 50-55kg級の現王者で、今後DEEPの軽量級を背負う逸材だと思いますがここはプロの強さを見せつけたいです。師匠の横田一則さんは最後に負けましたが、自分はキッチリ勝って恩返しするつもりです」
「DEEP NAGOYA IMPACT 公武堂ファイト」詳報
2019年5月26日(日) 愛知・ホテルプラザ勝川
▼第8試合 メインイベント -60.0kg契約 DEEPルール 5分2R
○伊藤裕樹 (ネックスイチムエ/ THE OUTSIDER 50-55kg級王者)
[1R 0分15秒 TKO]※レフェリーストップ
×ヨシKING(TEAMKING)
THE OUTSIDER 50-55kg級王者・伊藤がDEEP初参戦。昨年11月の韓国Road FCではキム・テギュンをヒザ蹴りで1R TKOに下すなど、9戦全勝(アウトサイダー戦績も含む)。対するヨシは柔道ベースでボクシングのトレーナーとしても活躍し、戦績は4勝1敗。
1R開始早々に伊藤が強烈な左ストレート一発。これで倒れこんだヨシKINGに伊藤が追撃のパウンドを放ったところで、レフェリーが試合を止めた。試合タイムはわずか15秒。勝った伊藤はマイクを握ると「アウトサイダーが活動を休止してどこのリングに上がるか悩みました。名古屋からてっぺんを取りに行きます。アウトサイダー最高!」と叫んだ。
▼第7試合 ストロー級(-52.2kg) DEEPルール 5分2R
○河合歩夢(禅道会駒ヶ根道場)
[判定2-1]※18-20、20-18、19-19
×多湖力翔(ネックスイチムエ)
※引き分けのためマストシステムで河合を支持
空手やアマチュアDEEPで実績を積む禅道会のホープ、河合とアマチュア修斗全日本大会3位の多湖の一戦。
1R、パンチを出しながら組み付いた多湖はテイクダウンしパウンド。ヒールホールドも仕掛けて河合を追い込む。河合は立ち上がってテイクダウンされるがマウントポジションを取ってパウンドで反撃に出た。
2R、タックルを仕掛ける多湖に河合はフロントチョーク。脱出した多湖はマウントポジションからマウントパンチと一進一退の攻防を見せる。スタンドでは右ストレートを被弾する多湖だが、テイクダウンし腕十字。これを凌いだ河合がバックに付いてスリーパーを仕掛けたところで終了のゴング。河合が大接戦を制した。
▼第6試合 フェザー級(-65.8kg) DEEPルール 5分2R ※ヒジなし
○アゴデマン(宇留野道場/スプラッシュ)
[1R 4分51秒 TKO]※セコンドからタオル投入
×山口春樹(チームバルボーザジャパン)
1R、空手の構えから大振りのパンチを見せるアゴデマン。山口のタックルをひたすら凌いでいく。出会い頭にパンチをクリーンヒットさせたアゴデマンがパウンドで追撃し、山口のセコンドがタオルを投入した。
▼第5試合 フライ級(-56.7kg) DEEPルール 5分2R
○桜井宇宙(COMRADE)
[1R 0分46秒 TKO]※レフェリーストップ
×松岡疾人(ネックスイチムエ)
1R開始早々にワンツーをヒットさせた桜井がダウンを奪い、そのままレフェリーが試合を止めた。
▼第4試合 バンタム級(-61.2kg) DEEPルール 5分2R
○市川博樹(グラップリングシュートボクサーズ)
[1R終了時 TKO]※ドクターストップ
×佐藤将太(風吹BJJ)
1Rから激しく打撃戦が繰り広げられる中、市川の左ストレートで佐藤は額をカットし大量の出血。ドクターチェックが入り再開後、佐藤はフロントチョーク、腕十字で攻めるが極め切れず1R終了。2R開始前にドクターストップとなり、市川がTKO勝ちした。
▼第3試合 バンタム級(-61.2kg) DEEPルール 5分2R
○橋上壮馬(ZOOMER)※小川スパルタン博史が怪我で欠場したため
[2R 2分5秒 フロントチョーク]
×八田ホセ(格技会アニマルハウス)
1Rから大振りのパンチで八田に襲い掛かる橋上に対し、組み付いた八田がグラウンドで肩固めを仕掛けて反撃。2R、八田にテイクダウンされた橋上だが、スタンド勝負に。パンチでKO狙いにいき再び八田にテイクダウンされたが、橋上はフロントチョークを極めて一本勝ちした。
▼第2試合 -57.5kg契約 MAX FC提供試合 キックルール 2分3R
○土井涼雅(グラップリングシュートボクサーズ多治見)
[判定3-0] ※30-28、30-27、30-27
×田中秀汰(PITBULL)
1Rは田中がパンチを当てる場面があったものの、土井が前蹴り、組んでのヒザで主導権を握る。3Rには、パンチのクリーンヒットが目立った土井が判定勝ちした。
▼第1試合 フライ級(-56.7kg) DEEPルール 5分2R ※ヒジなし
○宮里翔太(グラップリングシュートボクサーズ多治見)
[1R 4分33秒 TKO] ※レフェリーストップ
×高田翔平(MACSGYM)
1R、お互いに単発の攻撃を出し合う中、宮里が右ストレートをクリーンヒット。パウンド連打でまとめたところで、レフェリーが試合を止めた。