ONE Championshipの2022年の第一四半期の大会日程が決定した。1月14日を皮切りに、1月28日、2月11日、2月25日、3月11日、3月26日の日程で開催される。その新年最初の大会となる1月14日(金)『ONE: HEAVY HITTERS』(シンガポール・インドアスタジアム)の一部対戦カードが発表された。
日本から岡見勇信(EXFIGHT)が2019年10月の東京大会ぶりに参戦し、ONEミドル級(※水抜き禁止の-93kg)に階級を上げて初の試合に臨む。元UFCの岡見は、2019年からONEウェルター級に参戦。強豪キャムラン・アバソフ、ジェームズ・ナカシマに敗れたものの、2019年10月の前戦ではアギラン・ターニに判定勝ち、再起を遂げている。
対戦相手のレアンドロ・アタイデス(ブラジル)はBJJで5度世界王者に輝いているグラップリングベースのファイター。2016年12月から2018年5月まで3連勝を飾るも、2020年2月に後の二階級王者ライニア・デ・リダーに判定負け。2021年7月の前戦では、キャッチウェイト(95.8kg)で元2階級制覇王者アウンラ・ンサンと戦い、1R KO負けを喫している。
アタイデスは岡見同様に組んでからの寝技を得意とするが、跳びヒザでの勝利もマークするなど、ONEで挙げたフィニッシュ勝利は全てTKO・KOによるもので、打ち合いも辞さない。ミドル級に上げる岡見が、その組みの圧力と猛攻のなかで、MMAファイターとしての経験の差を見せるか。
岡見は、今回の階級変更について「約2年3カ月ぶりの試合。コロナ禍などで試合から遠ざかっていたこの期間は、己について考える機会となりました。19歳でプロデビューしてから、ずっとコンスタントに途切れず試合をしてきて、前回の試合後に、闘う気力が消えかけていました。しかし、その状態から、この期間で、格闘家としての自分を一から見つめ直し、世界ランク2位の記録を残しているミドル級に階級を上げて戻ることを決意しました」と、一時は闘志を失いかけたものの、UFC王座にも挑戦したミドル級に戻り戦うことを決意したことをコメントで発表。
続けて、「『日本人は不利だ』と言われる重量級でも、そしてたとえ40歳だとしても、世界で勝つことができる。それを証明したい。そう、ふつふつと、また闘いたいという想いが沸いてきました。そして練習仲間の試合、格闘DREAMERS、選手育成を通して、たくさんのエネルギーをもらい、彼らのおかげで心の中の闘いの火がどんどん燃え上がっていきました。今はただ、レアンドロとの闘いが待ち遠しいです。この気持ちを思い出させてくれたみんなに恩を返すために、私の闘いで報いたい。私の持つ心技体すべてを、レアンドロにぶつける。ミドル級で闘う『岡見勇信』という格闘家、その姿を見届けてほしい。ご期待ください」と決意を記している。
ヌルマゴメドフがセコンド、イザガクマエフがONEデビュー
なお、同大会のメインイベントでは、ONE女子ストロー級世界タイトルマッチが行われ、王者ション・ジンナン(中国)に同級4位・三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A)が挑戦することも決定。 また、2021年10月にONEへの参戦が発表された、ハビブ・ヌルマゴメドフの練習パートナーであり友人でもある、ザイード・イザガクマエフ(ロシア・19勝2敗)が、ジェームズ・ナカシマ(米国・12勝2敗)とのライト級マッチでONEデビューを果たす。
この試合に向けて、ヌルマゴメドフは「ザイードは15年以上前から僕のトレーニングパートナーであり、彼は幼い頃から僕の父親(アブドゥルマナプ)から指導を受けている。長く一緒に練習しているから、ファイトスタイルが僕と似ている選手だよ。グラップリング、レスリング、クリンチ、身体の使い方、似ているところはたくさんある。彼は僕より少し身長が高く、素晴らしいボクシング技術やヒジ・ヒザのスキルも持っている選手だ。僕も彼と一緒にシンガポールに行って、この試合でセコンドに付く予定だ」とのコメントを寄せている。
同大会はONE Super App、ABEMA格闘チャンネルにて生配信予定だ。