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【REBELS】連続KO勝ちの元極真世界王者・与座優貴「どんどん結果を出して大雅選手とやりたい」、不可思も高評価

2019/05/28 18:05
【REBELS】連続KO勝ちの元極真世界王者・与座優貴「どんどん結果を出して大雅選手とやりたい」、不可思も高評価

マススパーの相手を買って出たKNOCK OUT王者・不可思の顔面に変則蹴りをヒットさせた与座

2019年6月9日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.61』の第6試合で、耀織(=よしき/Y's glow)と対戦する与座優貴(橋本道場)が、5月28日(火)クロスポイント吉祥寺にて公開練習を行った。


 今回3戦目にして公開練習が行われたのは、与座が空手で極真会館2017全世界ウェイト制軽量級優勝という実績を誇るため。与座は2016年第33回全日本ウェイト制空手道選手権大会軽量級を18歳で制し、2017年には軽量級世界王者に。2018年4月の第35回全日本ウェイト制選手権では中量級に階級を上げて準優勝するなどトップ選手として活躍していたが、今年3月にキックボクシングに転向。イノベーションでプロデビューし、多彩な蹴り技で魅せた後、強烈な左ミドルで2度のダウンを奪い、最後はパンチで仕留めてKO勝ちした。4月の2戦目も左ミドルでTKO勝ちしている。


 与座はKNOCK OUTスーパーライト級王者・不可思とマススパーリングを行い、途中で軌道が変わるハイキックや内回し蹴りなど多彩な蹴り技を披露。

「やってみるかって話が来たので、そういう相手とやれるのはプラスになると思ったのでやりました」と相手を務めた不可思は「極真世界王者なので当たり前ですが、3戦目というレベルのポテンシャルじゃない。レベルが高いと感じた。キックのリズムとは違うのでキックボクサーは分かりづらいんじゃないか。フェイント、崩し、ハイキックの起動、蹴りの多彩さが凄いなとやっていて感じました。キックボクシングでも駆け上がっていくと思います。本当に見えにくかったので、3戦目くらいの選手ならもらっちゃうでしょうね。経験値が普通の3戦目とは圧倒的に違う。そこがデカいと思います」と、与座を高く評価。


 与座は「中学生の時からずっとキックボクシングをやりたいという気持ちがありました」と転向した理由を語る。

「ずっとやりたい気持ちがあったんですが、当時高校生で結果も残せていなかったので、そこで転向しても納得いかないのでまずは結果を残して、それでも気持ちが変わらないなら転向しようと思っていました。それで世界ウェイト制で優勝した時に自分で思っていたよりも気持ちが固まっていたので、やらないまま終わったら後悔するなと思って。純粋にキックボクシングの試合が見るのも好きで、自分もやれたらいいな、と。最初は両立も考えたんですが、どうせやるなら一本でどこまでやれるのかやってみようと思い転向しました。トップ選手と早くやり合えるような実力をつけて、勝っていきたい。まだ2戦しかしていないので大きなことは言えませんが、有名になって強い人とやって、極真の強さもアピールしたいと思っています」


 本格的にキックボクシングの練習を始めたのは2月中旬くらいだったというスピードデビューだが、始めた当初は「今はある程度対応できますが、最初は首相撲で女子中学生にぶん投げられました」という。

「空手とキックボクシングの一番の違いは間合い。それがプラスになる時もありますが、慣れていないのがマイナスにもなる。最初は詰められて崩されたことがスパーでありました。今は引き出しが増えましたが、入って最初は間合いが違うと感じましたね。空手は近距離のラッシュの攻防が多くて、キックボクシングは中間距離が多いので、そこでいきなり近付いた時に最初はパンチが見えませんでした。間合いが細かく何段階にも分かれている感じです」


 顔面パンチについても「自分は顔面を殴って殴られる方が楽しいので。慣れという部分では完全に慣れていませんが、顔面を打たれる怖さや打たれて固まることは少ないですね。それにプラス、橋本道場でトップ選手と毎日スパーしているので顔面パンチに対する不安はないです」ときっぱり。

 現在、籍を置く橋本道場は「空手時代から知っていました。練習環境がよくて、トップ選手が多く、練習が厳しいです。自分は飯能市にある大学の学生寮(現在4年生)に住んでいるので、そこから通えて一番自分に合った強くなれる環境はそこだなと思い、出稽古にも行かせてもらって決めました」と説明した。


「選手は空手出身なのでみんな蹴りがうまいですね。転向して3カ月ですが毎日充実しています。空手ではスタミナに自信がある方だったんですが、橋本道場に入ってからはスタミナないなって思うようになりました。あと首相撲をやりだしてから肩回り、背中は周りからもデカくなったと言われますし、実感もあります」


 次の試合については「2戦目が先週終わったばかりで、怪我もなく1Rでいい形で倒して勝つことができたので、6月に向けてはデビューした時よりも成長していい形で迎えられると思います。パンチのカウンターの練習もやってきたので、前回の試合で出したいと思ったんですが出す前に倒れちゃったので。蹴り主体ですが、パンチでも何でもできる選手になっていきたい」と、蹴り技だけでなくパンチもできるところを見せたいという。。


 3月のデビュー戦から4月、6月と連戦になるが、さらに7月、8月も試合が決まっているという与座。来年の大学卒業後は「格闘技一本でいきます」という。「まずはベルトを獲ること。どんどん結果を出して、格闘技一本は厳しいと言われるけれど、それを黙らせてどんどんいきたい」とし、「大雅選手とやりたいです。ずっと好きで、試合とか公開練習とか見てカッコいいなって思っていました。せっかく転向したのでやりたいです」ど、ゆくゆくは大雅と拳を交えたいとの目標を掲げた。

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