6月にストロー級王座を失い、大きな怪我もあったが再起戦を勝利で飾って2021年を締めくくった本野
2021年12月11日(土)東京竹芝・ニューピアホールで開催された『skyticket Presents DEEP JEWELS 35』のメインイベント(第11試合)ストロー級5分2Rで、HIME(毛利道場)に判定3-0で勝利した元DEEP JEWELSストロー級王者・本野美樹(AACC)が試合を振り返った。
本野はこれが9戦目、HIMEは連勝しているもこれが3戦目。実績でもキャリアでも本野が上回るが「実績とか試合の経験数は関係なく、今回はどんな相手でも今2連敗中だったので何としても勝ちたいなって気持ちでやりました」と、勝ちにこだわったした。
「打撃が勢いある選手だなと思っていたんですけれど、最近、自分も寝技の極め技が前よりも強くなったかなと自信をもって臨んだので、極めきれなかったことが一番悔しいです」と、約半年間で磨いてきた極め技を試合で極めることが出来なかったことを悔やむ。
HIMEのパンチを受けて鼻血を出したことは「もらっての影響はそんなになかったんですけれど、自分ももっと打撃を試したいと思ってはいて。そこはなかなか…勝ちにこだわって自分の得意な組みにこだわりすぎたかなと思います」と、打撃の練習の成果も出せなかったとした。
1Rに極めかけるもHIMEに逃げられた腕十字については「最近けっこう練習していて自信はあったんですけれど、こういう試合で極めきれないということはまだまだ自分の技になっていないのかなと思うので、これからもっともっと極められるように練習していこうと思っています」と、まだ自分の技になっていないという自己評価。
シングルとダブルレッグのタックルでほぼテイクダウンを奪っていたが、最後は大きく投げて優勢を印象付けた。「柔道技の大きい投げは逆に勢い付いちゃって自分がバックを取られるリスクもあるので、自分の場合はタックルとかケージ際で足を使って倒すとかっていう方が普段使っていますね。リスクが少ない技で倒したいから」と、あまり普段はやらないと答えた。
トータルとして「とりあえず今回の試合は何が何でも勝ちたかったので、試合内容も自分の得意な組み技中心になったんですけれど、これからもっと上の舞台を目指すとなるとこれだけでは絶対に勝てないし、もっとMMAとしての全体的なパワーを付けていかないといけないなって凄く感じます」と、まだまだ改善の余地があると話した。
前回はヒザにテーピングしていたが今回はなかったことを指摘されると「最近は怪我の調子が良かったので、今回もテーピング無しで挑もうというか、大丈夫でした」と笑顔。
最後に2022年の目標を聞かれると「今日の試合内容ではあまり…正直もっと出来るかなと思っていた部分はあったんですけれど。でも自分はまだまだ強いわけじゃないし、もっともっと成長できると思っているので、今後また日本の大きな舞台だとRIZINに出たいという目標は変わらずなので。あと階級(ストロー級)がないので、今後自分が身体作りとかしてRIZINに向けてやっていきたいと思います」と、RIZINの-49kgを目指して強くなりたいと語った。