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【DEEP JEWELS】ケイト・ロータスの本音「連敗はそこまで意識はしてないんです。私は全然まだ修行中です」

2021/12/10 23:12
 2021年12月11日(土)東京・竹芝ニューピアホール『skyticket Presents DEEP JEWELS 35』の前日計量が、10日(金)都内にて13:00より行われた。  第8試合のDEEP JEWELSフライ級5分2Rで対戦する、栗山葵(SMOKER GYM)は56.80kg、ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)は55.45kgで計量をパス。  フライ級リミットの56.7kgを1.25kgもアンダーだったケイトは「今回は減量がなくてナチュラルだったので特に何も…というか。“ああ、明日試合か…”っていうくらいリラックスしています」と、計量後の心境を語った。  10月に神戸から東京に活動拠点を移して初の試合。ケイトは「東京へ来てちょうど2カ月ですね。成長を感じている部分はあるんですけれど、でも言ってもまだ2カ月なので、それが試合で出せるかって言ったら正直まだ自分でも明日になってみないと分からないところがあります。逆に東京でやってきたから、ではなくいつも通りにやれば大丈夫かなと思っています」と、東京での練習成果がすぐに出るとは思っていないようだ。  練習拠点であるK-Clannでは「今まで自分の弱点とか直さないといけないところをしっかりと見ていなくて、今回はそれを徹底して言われ続けてきたことを2カ月間やってきたので、体力は当たり前で技術を意識してやってきました」と、技術を伸ばすことに集中していたという。  対戦相手である栗山を計量で目の前にしてどう思ったかと聞くと、「でも、ちょくちょく試合で会っていますし、同じ関西なので凄い敵意とか怖いって感じはなくて。見た目通りのいかつい姉ちゃんって感じです(笑)。姐御肌的な(笑)。タトゥー入ってるから怖いっていうのはあまりないです」と、特に感じるものはなかった。  栗山は打撃主体の殴り合いを得意としているが、同門の萩原京平がそうであるように、相手によってはテイクダウンして寝技での勝負に持ち込むかもしれない。ケイトは「私はどっちでも戦えると思っていますし、栗山選手と自分でないと出来ない戦い方ってあると思うんですよ。他の選手では出来ないような盛り上げ方があると思っているので、栗山選手とはそういう試合が出来たらいいかなって思っていますね」と、噛み合う相手だと認識している。  プロデビュー戦は熊谷麻理奈に快勝したが、その後は3月にHIME、9月にはミッコ・ニルバーナに敗れて連敗中。どんな心境かと聞くと「けっこう世間的には『連敗ヤバいぞ』『次も負けたらもう引退だよね』っていう声が多かったんですよ、正直。でも私、言ってもMMAを始めてまだ2年も経っていませんし、アマチュア経験が少なすぎたので。自分の中でヤバいとか、絶対に勝たないととか、急がないとって焦るような気持ちはないんです。それよりも本当にこの一戦を大事にしたい。何か成長した姿を見せたいとか、試合の中であれがいけなかったこれが出来なかったって学ぶことを重視しているので。もちろん絶対に勝つという気持ちで試合には臨みますが、それ以上に試合内容を意識しています。だから連敗はそこまで意識はしていないんです」とした。  そのビジュアルを含めてデビュー前から注目され、プロ昇格を懸けたセミプロの試合とデビュー戦で華々しく勝ったことから忘れられがちだが、ケイトはまだ4戦目であり、デビューが早かったことからMMAの経験自体も浅い。  キャリアから言ってもまだまだ成長途中だと言うと、ケイトは「そうですね。周りにどうこう言われようと、自分は自分でしっかりやってきていることがあるので。そこは裏切らないと思っています。自分は自分を信じていますね」と芯の強さを感じさせる答え。  連敗で心が折れるようなことはあるかと聞くと「全然、全くないです(笑)。これっぽちもないです。そんなにメンタル弱くないですよ。私は全然まだ修行中です。最終的に自分はチャンピオンになれたらいいと思っているので、そんなに急いで勝てるような世界だと思っていないですし、急いでベルトを獲れるほど甘い世界だと思っていないので本当に一歩ずつ、という感じですかね」と、一歩一歩進んでいければいいと話した。  佐伯繁DEEP代表によれば、2022年に8名でフライ級(-56.7kg)グランプリを開催するとの構想があり、その参加選手にケイトの名前もあげられていた。しかし、ケイトは「それがですね…体重が減りすぎちゃっているんです。今回も全く減量していなくて、昨日の晩御飯も超食べての55.45kgだったので。正直、朝起きた時で54kgなんですよ。だから来年のことは来年になってみないと分からないですね」と、現段階では出たいとも言えないとする。 「階級を下げる(ストロー級=-52.2kg)ことも視野に入れています。まだ分からないですけれど。K-Clannでの練習がキツすぎて、気付いたら60kgの通常体重が54kgまでストンと落ちていました(笑)。東京暮らしのストレスとかではなくて、練習量が増えてって感じです」と、今後の階級は身体との相談だとした。  例え勝負に負けたとしても、試合で成長を見せられれば一歩前へ進める。一歩一歩、その歩みが遅くとも確実に前へ進むことをケイトは今も目標にしている。
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