さいたまスーパーアリーナでの年末格闘技3大会連続開催があったことを明かした榊原CEO(C)ゴング格闘技
2022年3月のBellator日本大会は「まだありえます」──12月9日、RIZIN大晦日大会の会見後の囲み取材で榊原信行CEOが、堀口恭司vs.セルジオ・ペティスの「Bellatorバンタム級ワールドGP1回戦」としての「日本での再戦」について語った。
2021年12月3日(日本時間4日)、米国コネチカット州アンカスビルのモヒガン・サン・アリーナにて『Bellator 272』が開催され、「Bellator世界バンタム級タイトルマッチ」で王者のセルジオ・ペティス(米国)が挑戦者・堀口恭司(日本)と対戦。
中盤までの3Rを打撃からのテイクダウン&パウンドで堀口が支配したが、4Rにペティスの右ハイキックからの回転技・左バックフィストを浴びてKO負け。ペティスが初防衛に成功した。
その試合後の会見で、Bellatorスコット・コーカー代表が、GPについて「堀口の体調の回復次第だが、2022年の3月を見据えている。コロナがなければ東京ドームやさいたまスーパーアリーナあたりでやれたら良かったけど、現状、世界がまた封鎖されていってるから、米国内だと、ベイエリアやLA、あるいはこのモヒガンサンアリーナも候補となる。1回戦の4試合を一気に見せたいと思う」と、オープニングラウンドを日本で開催するプランもあったことを明かしながら、今春に1回戦4試合を行う予定であることを語っていた。
29日に村田の試合、30日にBellator、31日にRIZINの予定だった
12月9日の会見後、榊原CEOは、「3月に日本大会もありえたようだが?」と問われ、その可能性をまだ諦めていないことを語った。
「『ありえた』ではなく、まだ『ありえる』と思います。僕はやりたいと思っています。ほんとうは、Bellatorの2回目の日本進出は、12月30日にやるはずだったんです。29日に村田選手の試合があって、30日にBellator日本大会があって、31日にRIZINというフルコースが準備出来ていて、そうしていれば、堀口(恭司)が12月の頭(3日)にコネチカットで試合をしなかったんです」と、当初は、12月29日から31日までボクシングも含め、3大会が連続して行われる予定であったことを明かした榊原CEO。
続けて、「でも入国が難しいということで諦めざるをえなくて、(コーカーが)『だったら堀口の試合を12月にタイトルマッチで組みたい』ということになった。ほんとうは12月30日に“堀口恭司、日本凱旋”で、Bellatorバンタム級ワールドGP1回戦という画で、日本で勝負したかったし、スコットもその気持ちでいた。それが12月頭に堀口のタイトルマッチはGPとは関係なくシングルマッチに変わった」と、年末のBellator日本大会でのワールドGP開幕案が消えたことで、12月3日にコネチカットで堀口がGPとは関係のない王座戦として戦ったとした。
さらに、「堀口は勝っても負けてもGPには行くと。8人になったのも含めて、3月に日本で(GPを)やると決めていた。大晦日にスコットと堀口が来日してそれを発表する──それがオミクロン株に全部翻弄された。その試合は全米生中継でSHOWTIMEで放送されるので、堀口の(KO負けの)サスペンデッドが何日になるか。通常、あのKOだと90日は打たれる思いますが、でもひょっとして180日となると3月は無い。
それと、200人近いスタッフが米国から飛んで来ることになるので、このオミクロン株で、3月に外国人が3日間の隔離であれば受けられるけど(そうでなければ厳しい)。それでも僕は、日本でGP1回戦の4試合、そのひとつがペティス対堀口(の再戦)となるんだったら……今日もスコットともまさに話したんですが、その可能性を探りたいと。全力で、と言っても国の大きな規制があることなので、その可能性を諦めず待ちたいと思います」と、堀口のリベヴンジマッチを、GP1回戦として、日本で行いたいと語った。
すでに発表済みの優勝賞金100万ドル(約1億1千2百万円)のワールドGPのメンバーは、Bellator同級王者のセルジオ・ペティスと、RIZIN王者の堀口恭司に加え、1位のフアン・アーチュレッタ、2位のラフィオン・スタッツ、3位のパッチー・ミックス、4位のマゴメド・マゴメドフ、5位のレアンドロ・イーゴ、6位のジェームス・ギャラハーの8選手。いずれ劣らぬ強豪揃いの8選手全員が来日となれば、かつてない規模の日本大会となる。
榊原CEOは、「2022年最初の大会は2月にTRIGGERで場所も決まっています。LANDMARKも1月末から2月に考えていますし、大晦日の全17試合をお伝えできた後に、来年の構想をお伝えできたらと思います」と、語っている。