▼フェザー級 5分3R
×エマニュエル・サンチェス(米国)
[判定0-3] ※27-30×3
〇ジェレミー・ケネディ(カナダ)
コ・メインで、フェザー級4位のエマニュエル・サンチェス(米国)と、9位のジェレミー・ケネディ(カナダ)が対戦。
サンチェスはMMA20勝6敗、セルジオ・ペティスと同門のルーファスポーツ所属。ジョージ・カラキャニャン、タイワン・クレストン、ダニエル・ヴェイケル相手に3連勝も、ワールドGPでパトリシオ・フレイレにギロチンチョークで一本負け、2021年7月の前戦ではマッズ・ブーネルに判定負けで2連敗中。
対するケネディはMMA16勝3敗のウェルラウンダー。UFCで3勝1敗で2018年2月に現王者のアレクサンダー・ヴォルカノフスキーに2R TKO負け以降、Brave CFで2連勝。PFLで2勝1敗1NCを経てBellator入り。マット・ベセットに判定勝ち後、2021年4月の前戦でアダム・ボリッチに判定負けしている。
1R、ともにオーソドックス構え。ワンツーで詰めるサンチェスに、ダブルレッグはケネディ。尻下でクラッチするも自ら先に座り、すぐに立ち上がるサンチェスはアームロック狙い。腕を回されないケネディはボディロックからリフトしてテイクダウン! サンチェスの右手を後ろ手に掴むが、外したサンチェス。
腰を抱くケネディに、金網で上体を立てるサンチェスは前転してエスケープ狙い。そのまま立ち上がり。シングルレッグでテイクダウンはケネディ。またもサンチェスは前転してガードポジションから三角絞め狙い。胸を張るケネディはインサイドに戻しパウンドでゴング。
2R、右ローから入るサンチェス。さらに前足にシングルレッグへ。片足立ちのケネディにスタンドバックにつくと背後からヒザ蹴り。しかし引き手を掴んだケネディは払い腰テイクダウン! サンチェスは沸いた左耳から出血する。
下からヒジを突くサンチェスは背中を見せて立ち上がる。ボディロックしたまま金網まで押し込むケネディはまたも尻下でクラッチしリフトしテイクダウン。ケネディのパスにインバーテッドガードのサンチェスをパスするケネディはバック奪いシングルバックから両足をかけて背後からパンチ。
サンチェスは正対すると金網使い立ち上がり。なおもボディロックは続けているケネディはスタンドバックのままゴング。
3R、ジャブの刺し合いから右ローを突くサンチェス。そこにカウンターのダブルレッグテイクダウンはケネディ。立ち上がりにすぐにバックを奪い、胴に足をトライアングルで巻くと、バックから細かいパウンド。
首を守りながら正対を試みるサンチェス。上体を立てるが4の字ロックのままマウント、上を取りに行くが、首を抱えるサンチェス。ギロチンも片足は越えているケネディは首を抜き、パウンド! 下のサンチェスの足を捌き鉄槌を落としてゴング。
判定3-0で勝利したケネディは「この試合をほんとうに楽しみにしていたよ。前回、コーチの指示通りに戦えなかった。スタイルを変えて対応し、膠着状態を何とかしたくて、ルーツに戻って、何の隙も逃さないよう、どのラウンドも逃さないようにした。次はもっと楽しめる試合にしたい。勝ててよかったよ。何をしても勝つことが最優先だった。(4位に勝ったが?)もっとリスペクトしてほしい。9位でアンダードッグと言われてるけどもっと出来ることを証明するよ」と語った。
ジェレミー・ケネディ「亡きセコンドのためにも負けて帰るわけにはいかなかった」
「前回の試合では、コーチに怒られてしまった。僕は爆弾を持っている。それは僕のコーチが言ったことさ。100マイルの速球だ。それを使わないと。前回の試合ではそれができなかった。僕は自分のスタイルを変えたいと思っていた。 競技的だったけど、原点に戻らなければならなかった。もう少し“混ぜて”みたかったけど、(エマニュエル)サンチェスはずっと顔を隠していた。その計算された範囲を突くのは難しかったよ。彼はひたすら僕に向かってきた。僕は自分に大きなプレッシャーをかけていた。親友が亡くなったんだ。彼は最後の数試合で僕のコーナーにいたんだ。 負けて帰りたくなかった。余計なチャンスを与えたくなかった。すべてのやり取りに勝ちたかった。一瞬一瞬の勝負に勝ちたかったんだ。それがどのように見えるかは気にしなかった。僕は“W”(勝利)を獲得しなくちゃいけなかったんだ。次の試合では、楽しむことに戻って、その幸せな状態を見つけるつもりさ。これは飛躍のためだ。何としても僕の手を挙げてもらわなければならなかった。勝たずに帰るわけにはいかなかったんだ」