グラップリング
レポート

【COMBAT JIU-JITSU】所英男が準々決勝で一本負け。ベン・エディをダファロンがカニ挟みヒールで極める。優勝はリチャード・アラコン!

2019/05/27 10:05
「コンバット柔術」はグラウンド掌底あり(スタンド打撃は禁止)でノーギ・ノーポイント、KOや一本勝ちの「フィニッシュオンリー」ルール。4月7日の「QUINTET」のために来日したエディ・ブラボーは、「コンバット柔術ワールド」に所を招聘した理由を「トコロの大ファンなんだ。オープンハンドの掌底が使えるのはトコロにとってやりやすいと思う。柔術だけだと総合格闘家は対応しきれないが、このルールだと総合格闘家はもっと試合がしやすくなる。コンバット柔術は柔術の次のレベルのもの」と語ると、所も「今回は適正体重のバンタム級で出られますし、以前、10th Planetに出稽古に行ったときにエディさんたちがコンバット柔術のようなことをすでに練習でやっていてすごく興味がありました」と呼応した。 ▼バンタム級16人トーナメント決勝○リチャード・アラコン[オーバータイム]×ヘスース・アルビナ アルビナの背負いを潰したアラコンがバックに。防御が硬いアルビナにアラコンは腕十字に切り替えるが、アルビナは立つ。 低いダブルレッグはアラコン。切るアルビナはアームドラッグを狙う。ヒザを着く低いシングルレッグでテイクダウンはアラコン。右で差してパスしながら腰を素早くスイッチして切ってパスするが、アルビナもスクランブルから立つ。 再び低いシングルレッグから持ち上げて両足を払って正対したアラコンはアルビナの立ち際にアナコンダチョーク! 足をかけようとするするがアルビナも足をかけて固定させないよう回り、頭を抜き正対! その際で立つ。 スライディングで足をかけるアルビナ。アラコンの入りに所を極めたギロチンチョークを仕掛けるが、ここはアラコンも警戒、すぐに頭を抜く。下のアルビナは背中を見せて走ってスタンドに。再び一本背負いを狙うアルビナ。10分が経過しオーバータイムに。 1回目のバックマウント&シートベルト・ポジションからリアネイキドチョークの攻防。先にバックはアラコン。脇を潜るアルビナに、両足で身体を伸ばすアラコン。再び仰向けになるアルビナ。ボディトライアングルで両足を胴に4の字に組むアラコン。立つアルビナにそのままついていき、スタンドでチョークを狙うがホーン。今度はアルビナが腕十字の体勢のスパイダーウェブを選択。アラコンがすぐに腕を抜く。 2回目のバックはアラコン。ボディトライングルからチョークを狙うがアルビナは防ぐ。次は再びアルビナがスパイダーウェブを選択もここもアラコンはすぐに腕を抜く。 3回目もアラコンはバックを選択。ボディトライングルから腹を突き出しアルビナの身体を伸ばしてチョークを狙うが、極めさせないアルビナが正対。最後はアルビナもバックを選択。しかし、ほどなく外したアラコン。アルビナは頭を抱えた。 3オーバータイムの結果、極めあるいはエスケープに費やした合計時間の短さにより、アラコンが勝利! MMAでも2勝1敗、グラップリングで8連勝を決めたアラコンは、エディ・ブラボーからバンタム級のベルトを腰に巻かれた。 ▼バンタム級16人トーナメント準決勝×ニック・ホンステイン[3分51秒 リアネイキドチョーク]○リチャード・アラコン ホンステインがテイクダウンからバックに。前に落とすアラコンは掌底。ハードヒットし、片足を超えるアラコン。いったん立ち上がり足を捌いて飛び込むアラコン。ホンステインはニーシールドから外ヒールフックに。サドルは組めず、足を抜きスクランブルからパスはアラコン。ニーオンからバックを奪い、ボディトライングルから背後からボディに平手を打ってからチョーク! アラコンがホンステインからタップを奪った。 ▼バンタム級16人トーナメント準決勝×ゲイブリエル・ダファロン[オーバータイム]○ヘスース・アルビナ 所をハイエルボーのマルセロチンで極めたアルビナと、ベン・エディをカニ挟みからのヒールフックで極めたダファロン。 フックガードからダファロンを浮かすアルビナ。その際でバックに回るダファロン。ハーフバックからボディトライングルで背後から頭を平手で叩くダファロン。その合間にチョークを狙う。バックを取られているアルビナも背後のダファロンに手を伸ばして叩くが、そこにダファロンはアゴ上からチョーク。アルビナは後ろ手を剥がして逃れる。後ろのダファロンの顔を狙うアルビナ。ダファロンは口を塞ぎながらチョークを狙う。片腕を取り脇を潜ろうとするアルビナ。タイムアップ 時間切れのため、オーバータイムに。1回目にスパイダーウェブを選択したアルビナ。最初に片足を抱き、離してから両手で伸ばしてタップを奪う。 続いてダファロンはバックマウント&シートベルト・ポジションからRNCの攻防に。ボディトライングルからフェイスロック気味にパームトゥパームで極めにかかるが、アルビナの極めの時間を過ぎ、時間切れ。所に勝利したアルビナが決勝進出を決めた。 ──────────────── ▼バンタム級16人トーナメント準々決勝○ニック・ホンステイン[3分15秒 腕十字]×マルセロ・コーン テイクダウンするホンステインはパスガードからマウントに。さらに力強い動きで三角絞め狙いからマウントで掌底。ニーオンに移行し強い掌底! 頭をガードするコーン。再びマウントから腕十字を極めた。ホンステインが準々決勝。 ▼バンタム級16人トーナメント準々決勝○リチャード・アラコン[3分24秒 リアネイキドチョーク]×パブロ・アルフォンソ バタフライガードから立つアルフォンソ。低く素早いダブルレッグテイクダウンはアラコン! 脇腹に掌底を打つアラコンはアルフォンソの立ち上がり際のスクランブルを逃さず、バックに! 右足を二重がらみで伸ばし、リアネイキドチョークを極め、タップを奪った。 ▼バンタム級16人トーナメント準々決勝×ベン・エディ[0分20秒 ヒールフック]○ゲイブリエル・ダファロン いきなりカニ挟みからテイクダウンするダファロン! すぐにサドルロックに組み強豪のエディを内ヒールフックで極めた!!  ▼バンタム級16人トーナメント準々決勝○ヘスース・アルビナ[4分01秒 マルセロチン]×所 英男 スタンド状態で掌握を出してきたアルビナに注意。所も同じ仕草を見せ、場内を沸かせる。跳び十字を狙う所。そのまま下になると足を掴んで引き寄せ上になる所。しかし下のアルビナは手の平で耳を連打する。上半身を離す所に立つアルビナ。一本背負いを狙うアルビナ。頭をついて耐える所はスタンドのキムラ狙い。手を抜くアルビナ。アームドラッグ気味の背負いを潰した所はそのままマウントに! 両脇を開けさせ、ブリッジを狙うアルビナにカウンターの腕十字へ! ここはしっかりクラッチするアルビナが外すと、なおも所はシングルレッグで上に。しかしそこにアルビナはノーアームでハイエルボーのギロチン、マルセロチンを合わせる。所はクローズドに入らず対角のサイドに出るが、深く極まったマルセロチンにタップ! 準々決勝で姿を消した。 ──────────────── ▼バンタム級16人トーナメント○ニック・ホンステイン[2分13秒 三角絞め]×テイラン・ユアサ ユアサの右腕を巻き込んで横三角絞めのホンステインは残る左腕をキムラを狙う。外したユアサは空いた腕で掌底を放つユアサは頭を抜くと、ホンステインはバタフライガードから三角絞めへ。持ち上げてスラムを狙うユアサだが、マットに落としたところでホンステインが極めた。 ▼バンタム級16人トーナメント×マイケル・ペレス[オーバータイム]○マルセロ・コーン ジャンピングガードはコーン。外したペレスに立つコーン。頭を抱えてからシングルレッグテイクダウンはマルセロ。中腰から掌底というより張り手を狙う。足を効かすペレスだが素手の張り手にコーンは立ち上がり走ってエスケープ。ダブルレッグテイクダウンはペレス。またも張り手連打も場外に。中央で再開。中腰から張り手を放つペレス。下から腕を掴み左右の張り手はコーン。ペレスは桜庭ばりのダブルチョップを放つ。蹴り上げから立つコーン。 スタンド再開。組手争いから再びダブルレッグテイクダウンはペレス。中腰から左で張り手を打ち、そのまま左にパスを狙う。上体が離れたところで柔術立ちで立つコーン。シングルレッグテイクダウンはペレス。中腰から頭を下げてパスを狙うと下から張り手をもらう。その隙に立つコーン。みたびダブルレッグテイクダウンはペレス。今度はクローズドガードの中に入ると頭に張り手を放つ スパイダーウェブ(※腕十字を仕掛け、掛けられた方は腕をクラッチする状態)や 時間切れのため、オーバータイムに。1回目のバックマウント&シートベルト・ポジションからRNCの攻防。先にバックはペレスもコーンはエスケープ。次はコーンががっちりシートベルトからシングルフックで攻めるがペレスも正対し立つ。 2回目のバックはペレス。シングルフックから喉下を取りかけるがコーンは腰をずらしてエスケープ。次はコーンがバックに。ここも汗でスリッピーな中、脱出。 3回目のバックはペレス。シングルフックからアゴ上から極めにかかるがコーンが正対。次はコーンがバックに。ペレスは身体をずらし立って正対。いずれも極めに至らず。 3オーバータイムの結果、極めあるいはエスケープに費やした合計時間でマルセロ・コーンが勝利した。 ▼バンタム級16人トーナメント○リチャード・アラコン[オーバータイム]×シェリダン・マレーン レスリングでアラコンの右脇を潜ろうとするマレーン。二度目のトライで脇潜りバックへ。亀で右回りでマレーンを落とすアラコン。スタンド再開。速いシングルレッグからすぐにバックに回る回るマレーン。シングルフックからチョークを狙うが正対するアラコンが上に。クローズドガードに入れるマレーン。アラコンは左手でボディに張り手。ヒジ打ちが無いため下からリストコントロールはマレーン。上体を起こしたアラコンの張り手にマレーンはニーシールドで距離を取る。ヒップスローを狙うマレーン。 亀からシングルレッグで立ち上がりを狙うマレーンにアナコンダチョークを狙うアラコン。立ち上がり際で正対するマレーンは脱出も鼻から血。アラコンが上体を離したところでスタンドに。ホーン。 時間切れのため、オーバータイムに。1回目のバックマウント&シートベルト・ポジションからRNCの攻防は先にアラコンがバックに。ボディトライングルで胴に両足を4の字に巻いたアラコンだが、マレーンもブリッジで極めさせず。次はマレーンがバックに。同じく四の字ロックもすぐにアラコンが正対する。 再びバックのアラコンはボディトライングルも極めきれず。マレーンはスパイダーウェブ(※腕十字を仕掛け、かけられた方は腕をクラッチする状態)を選択も、すぐに腕を抜くアラコン。 アラコンはみたびバックマウント&シートベルトに。ボディトライングルも極められず。最後のトライのマレーンはバック選択。ボディトライングルもアラコンが正対。 3オーバータイムの結果、極めあるいはエスケープに費やした合計時間でリチャード・アラコンが勝利した。 ▼バンタム級16人トーナメント1回戦○パブロ・アルフォンソ[オーバータイム]×スペンサー・マムバレット・ヨシダ ダブルレッグテイクダウンはアルフォンソ。頭をつけるアルフォンソに下のマムは耳もとを掌で叩く。右で脇差し片足を抜くアルフォンソだが、マムも足を戻すとフルガードに。上のアルフォンソは桜庭ダブルチョップを繰り出す。腰を掴むアルフォンソに下のマムはテンプルに掌底。ニーシールドから柔術立ちで立つ。スタンドでツーオンを狙うマム。ホーン。 アルフォンソがバタフライガードから両脇を差して再開。跳ね上げて立つアルフォンソはダブルレッグテイクダウン! 下から三角絞めを狙うマム。アルフォンソも洗濯挟みから脱出し、ハーフガードに。下のマムも腰を切りフルガードに戻す。 互いに大きな打撃は繰り出さない。クローズドガードに入れるマム。アルフォンソは初めて両手で張り手を連打するがマムは顔をガード。アルフォンソの左のオープンハンドに下から返すマムはいったんラバーガード狙い。外したアルフォンソは片足を抜きかけるがマムはフルガードに戻す。 時間切れのため、オーバータイムに。1回目のバックマウント&シートベルト・ポジションからRNCの攻防は先にアルフォンソがバックに。ボディトライングルから極めを狙うがアルフォンソが正対。 マムはスパイダーウェブ(※腕十字を仕掛け、かけられた方は腕をクラッチする状態)を選択も、すぐに腕を抜くアルフォンソ。 2回目もバックからはアルフォンソ。今度はすぐにマムが抜ける。マムは今度はバックを選択。ネッククランク気味に極めにかかるが、マムが足を組み替えた瞬間に正対。 3回目のアルフォンソはワンフックでリアネイキドチョーク。うつぶせになったマムにパームトゥパームで組んでタップを奪った。対するマムはスパイダーウェブで腕十字狙いも両足を頭にかけたアルフォンソがエスケープ。タップを奪ったアルフォンソが勝利。▼バンタム級16人トーナメント1回戦○ベン・エディ[10分00秒]※ヒンドゥ・コントロールからチョーク×ジェームス・バーンズ バーンズはジャンピングガード。立ったままズラすエディのショーツが抜げるがレフェリーが戻す。下のバーンズはオープンガード。中腰になった長身のエディ。下のバーンズは左でオーバーフックし、コムロックに! 抜くエディは自らシッティングガードに。滑り込むバーンズに10th Planetのエディはラバーガードに。 上からアゴ下に頭つけ圧力かけるバーンズは対角の腕を後ろ手に縛るが、抜くエディが左足を上からフックするヒンドゥ・コントロールに! そこから左手を差し入れチョーク狙い。さらに三角絞め、腕十字とトランジッションする。バーンズも腕を引き寄せてピンチを凌ぐと、エディはなおも三角絞めからゾンビ狙い。さらにデッドオーチャードに。 再びヒンドゥ・コントロールからチョークを狙うエディ。ハイエルボーでロックするバーンズ。ホーンが鳴るが、バーンズは失神している! ベン・エディがトーナメント本戦で最初の一本勝ちを決めた。 ヒンドゥ・コントロールとは? ▼バンタム級16人トーナメント1回戦×ニック・ペース[3分39秒 リアネイキドチョーク]○ゲイブリエル・ダファロン 下から足関節を狙うダファロン。スタンドに。アームドラッグからバックを奪うダファロンがリアネイキドチョークを極めた。 ▼バンタム級16人トーナメント1回戦×ランディ・ヴィラレアル[オーバータイム 腕十字]○ヘスース・アルビナ アルビナはアームインギロチンも頭抜くヴィラレアルがバックからチョーク狙い。正対するアルビナにヴィラレアルはフットロックから逃げるアルビナのバックを追う。そこにカウンターのギロチンはアルビナも外すヴィラレアル。 激しいスクランブルから今度はヴィラレアルがギロチン。外すアルビナは中腰から強い掌底を狙う。ニーシールドの体勢になるヴィラレアル。アルビナは手を伸ばし張り手に。 さらにストレートフットロックも回るヴィラレアル。そこを追うアルビナの脇を潜りバック奪うヴィラレアル。しかしアルビナは正対。スクランブルから亀になる。 時間切れのため、オーバータイムに。1回目のバックマウント&シートベルト・ポジションからRNCの攻防は先にアルビナがバックに。ボディトライングルからアゴ上からパームトゥパームで、さらに頭後ろに組み変えるが極め切れず。ヴィラレアルもエスケープできず2分でホーン。今度はヴィラレアルがバックに。アルビナは短時間で正対に成功する。 2回目のオーバータイム。スパイダーウェブを選択したアルビナがいったんは片足を巻き込み、次は両手でクラッチを剥がして腕十字を極めた! ▼バンタム級16人トーナメント1回戦○所 英男[オーバータイム]×アラ・ムラディアン 足払いからテイクダウンはムラディアン。所はすぐに腕十字狙いから下からヒザ十字狙い、さらに内ヒール、また回転してヒザ十字を狙うが、ムラディアンも足を抜くと上に。 クローズドガードに入れる所。上から張り手はムラディアン。避ける所も下から張り手。草刈から上を取る。左で脇差しパスガードを狙う所。右足を抜きハーフに。右で枕に巻き、一転、ヒザ十字に。その起き上がり際で上を取る。 サイドを取る所はニーオンから腕十字へ! ここは対処したムラディアンは足関節、抜いた所が突っ込んできたところにギロチンへ。すぐに頭を抜く所は、クローズドガードのムラディアンに体を離し、桜庭ばりのダブルチョップ! かわすムラディアンに中腰からなおも掌底を狙う。 またも上体を離す所は、腰を切るムラディアンに張り手! さらに1回転しての掌底も狙う。下からオーバーフックするムラディアン。そこから離れる所。スタンドに。残り15秒から自ら下になり足をからめていく所だがオーバータイムに。 1回目のバックマウント&シートベルト・ポジションからRNCの攻防は先に所がバックに。ボディトライングルで胴で足を組み、チョークを狙う所。所はアームバー狙いも外したムラディアン。ホーンで攻守交替。 ムラディアンはスパイダーウェブを選択。腕十字を狙うが所は後転してから正対。短い時間で脱出する。 2回目は所もスパイダーウェブを選択。腕十字を片足を巻き込んで狙うが、ムラディアンもがっちりロック。所は力を使うが極め切れずホーン。ムラディアンは再びスパイダーウェブを選択。上体を起こした所がエスケープ。 3回目の所はスパイダーウェブを選択。いったんはクラッチを剥がすが、微妙にズラすムラディアンはタップせず腕を戻すことに成功。対するムラディアンはスパイダーウェブを選択。すぐに所が脱出し、3オーバータイムの結果、極めあるいはエスケープに費やした合計時間で所が勝利した。所英男が準々決勝進出!
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア