2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』の前日計量&記者会見が、3日(金)府内にて13:00より行われた。
メインイベントのK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、K-1 FINALマッチを行う王者・木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/PURGE TOKYO)はリミットちょうどの70.0kgでパスすると笑顔でガッツポーズ。続いて挑戦者の和島大海(月心会チーム侍)は厳しい表情のまま69.95kgで計量をパスした。
会見では、和島が「計量も終えて体調もばっちりですし、しっかり準備もしてきたので早く明日試合がしたいです」と言えば、木村は「調子は絶好調です。明日はみんなをビックリさせるような試合と演出をたくさん用意しているので楽しみにしていて下さい」とそれぞれコメント。
計量直後に行われたツーショット撮影では、木村からフェイス・トゥ・フェイスを仕掛け、和島もすぐに向き合って額を押し付け、木村は額を押し付けたまま前進して和島を押していき、最後には胸を突き飛ばした。
この行為は昂っている気持ちの表れかと聞かれた木村は「ていうよりも、和島選手の気持ちを昂らせる作戦でもあります。中途半端な気持ちで来られても困るので最後くらいアツくやりましょうって感じですね。付き合ってもらえたら嬉しいです」と、和島に火をつけるためにやったと告白。それを聞いた和島は「僕もあまり会見でこういうことをするタイプではないので、こうやって盛り上げてくれるのは嬉しいです。でも、されなくても気持ち的には気合いが入っているので明日はしっかり頑張ります」と、挑発されなくても気合いは入っていると答えた。
突き飛ばされたことをどう思うかと聞かれると「まあ、やって来るだろうなと思っていた」と和島が答えると、すかさず木村は「それがK-1ですからね」と和島の言葉を遮る。和島は「特に何も思わなかったです。試合でぶっ飛ばせばいいと思っています」と、木村の挑発にはのらずあくまでもマイペース。
いよいよ明日にK-1ファイナルマッチを控えた心境を聞かれた木村は「いろいろな人にK-1の面白さを再確認してもらったり、K-1のエンターテイメントの部分で魅了したり、みんなを感動させるような試合、K-1ファイターとしての生き様を見せたい。ここに来るまでいろいろ考えていて、最後に辿り着いたのは、最後は誰よりも彼をリング上で感動させたいと思って。最後、僕と向かい合えたことを心の底から感動して泣きじゃくってもらえたら嬉しいですね。どういう感動かは彼に任せますが、僕と最後に向かい合えたことを心から嬉しく思うと思います」と、和島を感動させたいという。
一方の和島は「木村選手は凄く偉大なファイターだと思っているので、木村選手の最後にふさわしい試合をしたいと思っています。この大会は僕のためにあるってくらい僕にとってプラスしかないので、しっかり勝って大会を締めたいと思います」と、主役は木村ではなく自分だと言うが、木村は「今回のK-1が彼の大会だと、とんだ勘違い発言ですね。全部僕のためにシナリオが進んでいるので楽しみにしていてください。最後に和島選手の倒れ方もエンタメの部分に関わってくるので、いい感じにサクッと倒れてくれたら嬉しいですね」と不敵な笑みを浮かべた。