桝本(左)が約1年ぶりの復帰戦、前回K-1で敗れた國枝と対戦する
2022年1月28日(金)東京・後楽園ホール『Krush.133』の対戦カード発表記者会見が、11月29日(月)都内にて行われた。
フェザー級3分3R延長1Rで桝本翔也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と國枝悠太(二刃会)が対戦する。
桝本は現K-1フェザー級王者・江川優生や芦澤竜誠、朝久裕貴から勝利を奪っている実力者だが、スーパー・バンタム級に階級を下げてからは4連敗。フェザー級に階級を戻してからは10月と12月に連勝したが、2020年7月の椿原龍矢戦では壮絶KO負け。今年2月大会でも佑典に1RでTKO負けと連敗を喫した。戦績は15勝(7KO)17敗2分。
國枝はMA日本キックボクシング連盟を主戦場にし、今年1月からKrushに参戦。初戦は龍斗に判定で敗れたが、3月の2戦目では林京平を1Rで豪快KO。6月には鷹大も初回KOで仕留め、9月にK-1初参戦を果たしたが小澤海斗に判定で敗れた。戦績は10勝(5KO)6敗3分。
これが約1年ぶりの復帰戦となる桝本は「ここからまたインパクトを付けて下から上がっていきたいと思います。パンチも蹴りも全体的にレベルアップを目指して修行してきました」と再起を近い、國枝も「前回、K-1横浜大会に出させてもらって負けましたが、もう一回ここから一つずつしっかり勝って、またK-1本戦に出られるように頑張ります。(前回の試合は)倒そうとしすぎて空回りしたので、今回は自然に倒せるように頑張ります」とここから這い上がるとした。
互いの印象を聞かれると、桝本は「ボクシングスタイルでガンガン来てアグレッシブでいい選手だなと思います」、國枝は「リングネームに“ゴリ”が入っていた時代しか知らなくて、前回、佑典選手に負けた試合もちゃんと見ていないので、これから映像を見て勉強します」とそれぞれ答える。
そして、「倒すことしか考えていませんが、この大会はK-1 JAPAN GROUPの2022年一発目の興行なので、いい勝ち方を見せたいです。来年は1つずつ勝つことは絶対。その中でもしっかり倒して勝つ。インパクトを残すことが大事だと思います」(桝本)、「倒すことしか考えていません。とりあえず1つずつ勝って、Krushフェザー級のタイトルマッチに挑戦できるように頑張ります」(國枝)と、両者は意気込みを語った。
もう1試合、フェザー級の試合が組まれ龍斗(team NOVA)と兼田将暉(RKS顕修塾)が対戦する。
龍斗は2017年3月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、椿原龍矢、璃明武、佐々木洵樹らと対戦。内田晶、小倉尚也、國枝悠太からは勝利を収めている。前戦は5月に稲垣澪に判定負け。戦績は6勝12敗2分。
兼田は関西キック界のフェザー級でトップに君臨する22歳。『K-1甲子園2017』の-60kgで優勝した後、ACCELフェザー級王者、元HEATキックライト級王者、元RKSスーパーフェザー級王者と3つの団体で王座を獲得している。今年4月には『KNOCK OUT』に参戦し、栗秋祥梧から判定2-0で勝利を収めたサウスポー。戦績は15勝(6KO)2敗。
K-1 JAPAN GROUPにプロとしては初参戦となる兼田は、「2017年にK-1甲子園で優勝してからK-1 JAPAN GROUPでプロの試合をしていないので、デビュー戦のような形になりますが、インパクトを残せるように頑張るので応援よろしくお願いします」と挨拶。
「まずこの4年間は無駄ではなかったと思います。兄のRyukiがK-1・Krush以外の団体に出ていて、自分もその方向で行こうと思っていましたが、K-1・Krushのフェザー級は戦国時代と言われていて、僕がそこ(K-1・Krush)に出ればやれるんじゃないかと思っていました。4年間の間には、Krushに出ているジャオ・チョンヤン選手とも中国でやっていますし、関西でも経験を積んできて強くなったと思うので、それを見てほしいです」と意気込んだ。
同門で先輩の石田勝希が12月のK-1大阪大会に参戦するが、「僕は結構負けず嫌いなので、僕は僕という感じです。2人でベルトを獲るのがジムとしては最高の形ですが、勝希君は12月のK-1で勝ってくれると思うので、僕につないでもらって僕が新年一発目のKrushを盛り上げます」と、揃っての活躍を誓う。
迎え撃つ龍斗は「2022年一発目、しっかり勝てるように頑張ります。前回(Bigbangでの試合)は他団体のチャンピオンの宮崎選手に勝ちました。今回の相手も他団体でチャンピオンになっている選手なので、Krushに出ている選手は強いというところを見せたいです」と意気込み、「自分は今24歳なんですが、24の年は逆襲の年にしたい。2022年は全試合しっかり勝てるように頑張ります」と全勝を目標に掲げた。
互いの印象を聞くと、龍斗は「巧いサウスポーという印象です」、兼田は「Bigbangの試合を見させてもらい、蹴りが上手いなと。パンチがそこまで怖くない感じでした。僕も蹴りは得意なので噛み合うかなと思います」と、それぞれ評した。