2021年11月28日(日)東京・後楽園ホールで開催された『KNOCK OUT 2021 vol.6』の一夜明け会見が、29日(月)都内にて行われた。
第5試合のスーパーファイトKNOCK OUT-RED -51.0kg契約3分3R延長1Rで、老沼隆斗(STRUGGLE)を1R2分24秒、左ボディでKOしたKNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王者・花岡竜(橋本道場)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
「自分でもびっくりのKOだったんですが、パンチはずっと練習していたし、狙って倒せたのは今後につなげられると感じました。あとBLACKのベルトを獲ってから一発目の試合で、大会唯一のKOが取れて嬉しかったです」と笑顔の花岡。
「老沼選手の右ローを警戒していて、右ローは蹴ってくると思ったので前蹴りを合わせようと思って最初からどんどん出していました。左ボディからの右ミドルが得意なコンビネーションで、それを1回出して、セコンドから『ボディが効いてる』と言ってもらっていて。それで打っていこうかなと思ってボディを打ったらそこで倒れて『おっ』みたいな。そんな感じでした」と、衝撃のKOシーンを振り返る。
ボディで倒そうと狙っていたわけではなく「ボディから崩していこう思って、ボディを効かせて上で倒そう、ヒジを狙っていたので組み立てていこうという矢先のKOだったのでビックリしました」と、とにかく自分でもビックリしたのだという。
「今までKO勝ちは3回あったんですが、ヒジで切ったのと連打でレフェリーストップだったので、一撃で仕留めたのは初めてだったのでいい感触がつかめました」と言い、「筋トレをしていたのもありますが、パンチの打ち方や角度を師範に教えてもらってそういうところが出たかなと思います」と、橋本師範に教わった成果が発揮できたとした。
来年の目標を聞かれると「来年はBLACKのベルトを防衛するのもそうですが、REDでもやってみたい。昨日の試合が楽しかったので、REDでも出たいですね。どっちもやっていきたい」と両方のルールで活躍していきたいとし、「51kgはもういいかなと思っていて、52から53kgの間で。成長期でどんどん体重も身長も増えてきて、キツくなったら上げていこうと考えています。自分としては53kgでやっていこうと考えています。そこに入ってKNOCK OUT王者の強さを見せられたらと思います」と、各団体で盛り上がりを見せている53kg戦線に殴り込みたいとする。
「KO連発でKNOCK OUT王者らしい試合をしていきたいと思います」と意気込む花岡に、宮田充KNOCK OUTプロデューサーは「日本人選手の相手は限られてくるので、苦しい状況はあるが来年からは外国人、タイ人とやったらどうなるかというのがある。あとは他団体と言われるイベントに関しては、KNOCK OUTで来年後楽園8大会が決まっていて、そこをしっかり見せていくのが僕らの務めですが、選手にとって意義のあるもので信頼できるコミュニケーションがとれるイベントからのオファーなら、KNOCK OUTが間に入って話して実現する時もある。花岡君はハッキリ言ってちょっと相手に苦労していくと思う。橋本会長からはどんどん試合をさせたいと言われていますし、当然外への出撃はあると思っています」と、タイ人選手との試合や他団体での試合なども視野に入れていると説明。
他団体への出場に関しては「KNOCK OUTとしていろいろなイベントと話をさせてもらっていて、現時点で来ているのが試合前に来ていたんですけれど1月9日にNO KICK NO LIFEという大会があって、花岡選手にオファーが来ているとの話も橋本会長から聞いています。そのイベントにどうというのは橋本会長と話をしていこうと思います。強い選手とのマッチが来ているとのことなので、こちらとしてもKNOCK OUTの王者なのでジムさんと話して、どうしようかなというところです。他にも外からいろいろな話が来ますが、タイミングときちんとしたイベントなら出てもいいと思っています」と、否定するものではないとした。
また、会見では宮田Pから、明日が18歳の誕生日だということが告げられ、花岡は「明日は学校に行って夜はケーキを食べようかなと思っています(笑)。特に予定はないですね。練習の毎日だったので、明日はゆっくり休もうかな」と笑った。そして「18歳になって4月からは大学生なので、そっちの方も充実させていきたいと思います」とプライベート面も充実させていきたいと話した。