2021年11月27日(土)、朝倉未来の1分間大会『BreakingDown 3』がABEMA PPV ONLINE LIVEにて配信された。
全20試合のメインイベントは「ミドル級(84kg以下) 1Dayトーナメント」決勝戦。賞金30万円をかけた1Dayトーナメントは8人で争われ、プロレスラーの井土徹也(プロレスリングHEAT-UP)が1日3試合・合計3分を勝ち抜き優勝を果たした。
未来とともに解説席で試合を解説した朝倉海(トライフォース赤坂)は、今大会のトーナメント優勝者を「印象に残った選手」として挙げ、自身の大晦日のRIZINバンタム級GPの戦い方についても語った。
(C)AbemaTV, Inc./BreakingDown
試合後の総括で、「印象に残った選手」として、トーナメント優勝の井土徹也(プロレスリングHEAT-UP)の名前を挙げた海。
「優勝した井土選手は、現役のプロレスラーでこういった総合格闘技のトーナメントに出てくるのはすごいこと。いままでにあまりないと思うので、今後もBreakingDownに参戦して盛り上げてほしいです」と期待を寄せた。
同トーナメントでは、1回戦で豪快な48秒 KO勝利で笠井ヨシヒロが存在感を示したが、負傷により準決勝を欠場。1回戦で判定負けしたリンダマンが準決勝で2試合目を戦い、優勝した井土に敗れている。
1デイトーナメントならではのアクシデントについて、朝倉は「主催者側の立場からしたら、トーナメントをやるときは怪我のリスクを考えてリザーブマッチは必要だなと感じました。ああいう(負傷者が出てきた)ときのために」と、イコールコンディションで、リザーブマッチを勝ち上がった選手が必要だったと語った。
海自身も、大晦日にRIZINバンタム級GPの準決勝・決勝の2試合を控えているが、1デイで2試合が予定されている同GPでは、榊原信行CEOがリザーブマッチを組むことを明かしている。強豪しか残っていないGPで、4選手の誰もが無傷で決勝に上がる保証はない。誰がリザーブマッチに選ばれるのか、そして、いかに勝ち上がるかが注目となる。
その点を問われた海は、この日「僕のトーナメントは……あんまり次の試合のことを考えずに、1試合目から全力で行きたいなと思います」と語った。
これまでの本誌の取材では、「つい会場を盛り上げようと考えてしまう」と吐露していた海だが、大晦日は「“スポーツをしよう”と思っています」とも語っている。それはGPで勝ちに徹することの現れだが、そのニュアンスに若干の変化が感じられるのは、充実した仕上がり状況からか。
GP2試合まで1カ月の時点で「1試合、1試合全力で勝ちに行こうかなと思います」と語った海は、「怪我が無いように?」と問われ、「まあそうですね、そこはあんまり考えないでいいかなと思っていますけどね、正直」と、ひとまわり大きくなった身体で語った。
【写真】これは直近の朝倉海の身体、大胸筋が発達している。
世界を目指すために必勝が課せられたGPで、「1試合目から全力」で、怪我の心配もないという絶対的な自信──朝倉海はRIZINバンタム級GPをいかに戦うか。その組み合わせ、リザーブマッチも含め、注目だ。