2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて、スーパーファイトのK-1女子ミニマム級3分3R延長1Rで、高梨knuckle美穂(Y'ZD GYM)と対戦する美伶(WARRIOR OSAKA)が公開練習を行った。
美伶は白蓮会館の第33回全日本空手道選手権大会一般女子軽中量級準優勝、極真会館(極真連合)主催の第34回全日本ウエイト制空手道選手権大会一般女子軽量級の部準優勝など空手で輝かしい実績を残し、2019年11月にKrushでプロデビュー。その後、出産のため試合から遠ざかる形となったが、1児の母として、今年3月の『K’FESTA.4 Day.2』で復帰。プレリミナリーファイトでケイト・ウィラサクレックから判定勝利を収め、プロ3戦目にしてK-1女子ミニマム級のエース・高梨knuckle美穂と対戦するチャンスを掴んだ。
前回のケイト戦を振り返り「ケイト選手は長身で上からパンチを打ち下ろされる怖さもあったし、パンチが届くかなと思っていたところもあったんですが、背が高い相手にもパンチを当てる練習をしていました」と美伶。
試合は2Rに右ストレートでダウンを奪っての完勝で「あの時は産後半年ということもあって、スタミナを戻すのもそうですけど、技術全部を練習しようと思ったら難しいと思って右ストレート一本しか練習していなくて、それがドンピシャでハマった」と練習で磨いたストレートが勝利に繋がったと明かした。
「めっちゃやばかったと思うところはなかったし、復帰戦にしてはよかった」というケイト戦だったが、スタミナ不足という課題も見つかった。今回の試合に向けて「いつもの倍ぐらいミット打ちの数を増やしています。全然スタミナがついてきました」とミット打ちのラウンド数を増やして改善に取り組んでいる。
今回はデビュー戦以来、約2年ぶりとなる大阪での試合で、対戦相手もKrushで王座戴冠歴のある高梨だ。美伶は地元で迎える強敵との一戦に闘志を燃やす。
「地元大阪で試合できるチャンスはなかなかないので、普段会場まで来られない人も応援に来てもらえるので嬉しい。(高梨との試合が決まって)最近は挑戦するという気持ちがあんまりなかったんですけど、久しぶりに自分が挑戦者という感じがして楽しみです」
高梨は女子ミニマム級でも屈指のハードパンチャーだが「空手時代もがっつり近いところでパンチで打ち合ってたんで、パンチには自信がある」という美伶にとっては噛み合う相手だ。
「K-1・Krushに来てからめっちゃパンチ強い選手とやることがなかったんで楽しみと言えば楽しみ。3分3Rが初めてなので、どれぐらいの感覚なのか分からないところが一番の不安ですけど、それ以上の練習をしているので大丈夫だと思います」と高梨との打ち合いも望むところだ。
また「ミニマム級はアトム級やフライ級に比べたら選手層がまだ薄いんですけど、K-1の女子で一番面白い試合できるのは高梨選手だと思うので、その高梨選手に勝ったら自分が目立つんじゃないかと思います」と美伶。「私がミニマム級を引っ張っていきたいという気持ちはあるし、高梨選手はいい年齢やと思うんで、ここで休憩してもらって、自分が上に行こうかなって感じです」と高梨を倒して、女子ミニマム級トップの座を奪うつもりだ。
最後には「高梨選手とはバチバチに殴り合える試合ができると思うので、会場で応援してくれたらうれしいです」とファンにメッセージを送った。