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【Krush】再起戦の鈴木勇人「全部変えてきた」、寺島輝は「その位置を奪いに行く」

2021/11/19 19:11
【Krush】再起戦の鈴木勇人「全部変えてきた」、寺島輝は「その位置を奪いに行く」

再起を懸ける鈴木(左)は連敗から脱出した寺島と対戦(写真は9月の記者会見のもの) (C)K-1

 2021年11月20日(土)東京・後楽園ホール『Krush.131』の前日計量&記者会見が行われ、全10試合20選手が1度目の計量でパスした。

 セミファイナル(第9試合)のスーパー・ライト級3分3R延長1Rで対戦する、鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)と寺島輝(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)は共に65.0kgで計量をパス。

 鈴木は2016年12月にKrushでプロデビューすると、サウスポースタイルから繰り出す左ミドル&左ストレートを武器に頭角を現し、2019年1月にKrushスーパー・ライト級王座を獲得。現王者・佐々木大蔵にタイトルを奪われたが、7月大会でFUMIYAを初回KOに破って再起。しかし、12月のK-1では不可思にKO負け、今年3月にはヴィトー・トファネリにTKO負けと連敗中。戦績は10勝(6KO)6敗1分。

 寺島は極真空手と伝統派空手を学び、2019年4月にKrushでプロデビュー。そのデビュー戦から3勝3KOを達成し、2019年11月には初の国際戦で韓国人選手から判定勝ち。4戦無敗で今年3月のK-1に出場し、山崎秀晃に挑んだがKO負けで初黒星を付けられた。12月の斉藤雄太戦でもTKOで敗れて連敗を喫するが、今年7月の松本篤人戦で判定勝ちして再起を飾った。戦績は5勝(3KO)2敗。


 続いての会見で寺島は「明日、初めてセミファイナルを任されたので、その責任はしっかり自分の中では感じてるつもり。しっかりアツい試合をして、しっかり勝ちます」、鈴木は「明日は前回負けてから8カ月ぶり、やっと試合が出来るということで。8カ月間、自分が何をやってきたのかを全部出して、明日はしっかりと勝ちたいと思います」とそれぞれ挨拶。

 計量をパスしての心境は「減量することが仕事じゃないので。試合に勝つことが仕事なので、別に何とも思ってないですね。明日に向けて集中してるって感じです」(寺島)、「それに関しては同じ意見ですね。明日に向けて体調をしっかりとしないと意味がない。ここで気を抜かずにベストコンディションで明日を迎えられるようにしたいですね」(鈴木)と、計量はパスして当たり前と言わんばかり。

 フェイスオフで向かい合った印象を聞くと、寺島は「元々強い選手だと思っているので、顔を合わせても『強いだろうな』ぐらいで。元々相手の顔を見ても何も感じないタイプだし、俺自身もなんも考えてないので(笑)」と笑い、鈴木は「自分も特には何かを感じたのはないんですけれど、いい表情をしていたし体調も良さそうなので…そんな感じです」と、両者ともに薄い印象。

 今回の試合へ向けてどんな課題を持って取り組んできたかとの質問には、寺島は「キックボクシング自体の練習を増やしましたね。今までランニングだったりとかフィジカル面を多めにやっていたんですが、1日の生活の中でのキックボクシングの時間が増えて、充実した日を過ごせました。今は恐さもあるし、ワクワクもあるし。凄くいい状態でいれてるのかな、って思いますね」と、フィジカルばかりでなくキックボクシングそのものの練習時時間を増やしてきたという。


 一方の鈴木は「毎回言ってるんですけれど、今までは本当に自分のポテンシャルだけで戦って、勝ってこれたと思っていて。それで実際にトップ選手と肌を合わせて勝てていないので、このままでは勝てないと思って前回の試合から練習内容を全部変えて、一から自分を見直しました。秋元トレーナーと一緒にいろいろ考えながら、本当にもう全部変えたって感じですね。意識から変えて、今までは無意識でやってきたことを意識的にやれるようにして、自分がダメだったところを意識が出来るようになりました。ダメなところが無くなってきたと思うので、総合的に強くなってきたのかなって思っていますね」と、徹底した変化で成長に手応えを感じている様子。

 寺島にとってこの試合は、元スーパー・ライト級王者である鈴木のポジションを奪いに行く試合となる。寺島は「そうですね、元チャンピオンなので現チャンピオンの次にいるくらいの位置づけになるのかなと思います。その下ぐらいに自分が付けられると思っているので、成績もそうですし、元チャンピオンという肩書きもそうですし、強い選手だと思っているので明日はその位置を奪いに行くのはもちろん自分だと思ってやってますね」と、まずは鈴木のポジションをいただくと野望を燃やす。

 それを聞いた鈴木は「ポジションに関しては気にしてないです。全部の試合が大事なので。負けていい試合は一個もない。ただ、負けた相手にはこれからやり返さないといけないので、ポジションは気にしてないですが、これから戦う選手にはしっかりと勝って負けてる選手にはリベンジしていくだけ」と、勝ち進むことが大事だと話した。

 また、髭を剃った鈴木はイメチェンかと聞かれると「いつも試合が終わるとヒゲを全部剃るんですよ。剃って『意識を変える』っていうのもありますし、単純に『ヒゲがダサいよ』と言われたので、ちょっとイメチェンしようかなと思って。これからはこっちでいきます(笑)」と答える。

 すると寺島も「僕も髪色を変えたので、触れてほしかったです(笑)。変えた理由は、単純に読んでる漫画にカッコイイ人がいたので。そんな理由です」と口を挟んで笑いを取った。

 そして、寺島は「明日はしっかり、自分自身が一番楽しんでいこうと思っていますし。凄くいい状態で試合を迎えられると思います」、鈴木は「会見はこんな感じで和やかだったんですれけど、試合は試合なのでね。明日はしっかりと、全部殺気を出して、本気で倒しに行きます」とそれぞれ語った。

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