計量をパスし、笑顔でツーショット撮影に臨んだ2人だが、フェイスオフではバチバチの視線を交わした
2021年11月20日（土）東京・後楽園ホール『Krush.131』の前日計量＆記者会見が行われ、全10試合20選手が1度目の計量でパスした。
メインイベントで行われるKrush女子アトム級タイトルマッチは、王者・菅原美優（K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ）が44.25kg、MIO（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）は44.85kgでそれぞれ女子アトム級のリミット45.0kgをアンダーでクリアーしている。
続いてタイトルマッチ調印式が行われ、会見に臨んだ両者。挑戦者MIOは「やることはやってきたので、明日は自分を信じて、仲間を信じてベルトを獲りに行きたいと思います」と堂々の王座奪取宣言。王者・菅原は「一度自分のせいで試合が流れてしまったんですが、再戦できてMIO選手を始めたくさんの方に感謝しています。やってきたことを出せるように精一杯頑張ります」と全力で迎え撃つとコメント。
計量を終えて、MIOは「いよいよ明日だなって。いい緊張感があります。菅原選手はいい表情をしていたので明日はメインらしい試合が2人で出来るんじゃないかとワクワクしました」と、試合が待ち遠しい様子。菅原は「同じく明日試合だなって試合前のいい緊張感で。いい感じでした。MIO選手と同じ気持ちです」と、こちらもいい状態にあるとする。
体重は両者ともアンダー。これは計算通りなのかとの質問に、菅原は「前回体調を崩してかなり痩せちゃって。だいぶ戻したけれど、それでも昨日も普通に夜ご飯食べて、朝も食べてこれなので(笑)。ただ練習でも力が付いたと言われることが多いんです。だから体重は関係ないかなって。通常通りです」と、アンダーでもパワーアップしているという。
MIOは「計算通りです。私も食べながら落とせたので、菅原選手は増量していたみたいですが、私はいつも通りいい感じに落とせました」と、順調な減量が出来たとした。
計量時のウェアも、会見での私服も菅原はカラフルで、MIOは白と黒のモノトーンと身に着けているものも対照的な2人。どういう気持ちの現れかと聞かれると、MIOは「私は菅原選手がいつも華やかなので、あえてシックな感じを意識しています」と対照的になることを意識していたという。対して菅原は「特に意識はしていなくて、来た格好で会見に出ようと思っていたんですけれど、このワンピースがスーツケースに入れっぱなしになっていたので、これを着ました」と笑った。
初防衛戦を迎える心境を「いつもよりリラックスしているかもしれない。変な緊張感がなくて、防衛戦という形になっていますが、守るより勝ちたいので、今日に向けてすっごい練習してきて、出来ることをすっごいやりました」と、やれることは全てやってきたとの充実感から余計な緊張はないとする。
それを聞いたMIOは「意地でもベルトを獲ろうと思っているので、明日は強気で行こうと思っています」と、負けじと勝つのは自分だと主張した。
前回の対戦時と今回の再戦での違いを聞かれると、菅原は「技術面はたくさんの先輩方と練習してきたのでもちろん上がっています。それといろいろな人たちに『逞しくなったね』と言われることが多くて、少し変わったのかなと思うので、それも含めて全部出せたらなと思います」と、技術面でも体格面でも違うとする。
MIOは「全体的に自分のダメだったところを見直して、全体的に強くなれたと思います」と、修正を加えて全体的なレベルアップをしてきたと答えた。
菅原が「得意は蹴りですが、すっごくパンチの練習をしてきて凄い自信あるので、相手の得意なパンチで戦って勝てたらと思います」と、相手の得意分野で勝ちたいとすれば、MIOは「私もパンチで来てくれたところで、さらにパンチで倒せたらなと思います」と言い放つ。
久しぶりの女子マッチによるメインイベント、そしてタイトルマッチ。どのような試合がそれにふさわしいかと聞かれると、MIOが「やはりKO決着。前回は判定だったのでしっかり差を見せて勝ちたいと思います」と、圧倒的な差を見せて勝ちたいと言えば、菅原は「KOだったらKOで、判定でももっと見たいと思われるような、3Rじゃ足りないと思われるような試合をやれるように頑張ります」と、内容にこだわりたいとした。
そして最後に、MIOは「気合いは入っているので強気で楽しんでベルトを持って帰ります」、菅原は「今までやってきたことを全て出して、みんなと喜べるように頑張ります」と、それぞれの勝利を誓った。
