2021年11月14日(日)大阪・丸善インテックアリーナ『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA.2』にて、RISEミドル級6位・中島将志(新潟誠道館)とミドル級3分3R延長1Rで対戦するシュートボクシングのエース・海人(TEAM F.O.D)のインタビューが主催者を通じて届いた。
海人はシュートボクシング世界トーナメント『S-cup2018』で優勝するなどSBの絶対的エースとして君臨、65~70kgと幅広い階級で緑川創、“ブラックパンサー”ベイノア、イ・ソンヒョン、中島弘貴、健太など国内外の強豪を次々と撃破してきた。今後は70kgを主戦場にすると決め、今年2月には日菜太を破りKNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王者にも就いている。4月にはモハン・ドラゴンにダウンを奪って勝利し、6月は第3代ZSTライト級王者・小金翔にも完勝。9月にはチャンスックにも勝利して7連勝中。
RISEには3度目の参戦となり、今回は昨年10月以来の出場。また、地元大阪で試合をするのは2015年10月以来、約6年ぶりとなった。
原口健飛vsペットパノムルンは簡単に予想するのは難しい
――6年ぶりに地元での試合ですね。
「そうですね、ホンマに久しぶりですね」
――本当に久しぶりに地元で試合やるっていうのはどうですか?
「今はまだ若干違和感がありますね。いつもだったら東京なんで色々準備したりとか荷物の準備とかもあるんですけど、今は全然何もないんでなんか違和感ですね」
――ホームでやるときに逆に違和感がある?
「そうですね(笑)。東京でばっかりやって今まで一回しか大阪でもやったことないので、なんとなく不思議な感じです」
――でも逆に、地元で海人選手を応援してくれててなかなか東京へは行けない人たちは喜んでるんじゃないですか?
「ほんとにいつも応援に来れない人たちが今回みんな来てくれるんで、それは嬉しいしやっと見せれるなって感じですね」
――今回の試合は急遽決まったじゃないですか。いきなり決まったっていうのはいかがですか?
「ある程度準備はいつ決まってもいいようにはしてたので『試合決まったんやな』っていう感覚で、とりあえず普段やってる通りの練習を今までもしてきたなっていう感じですね」
――対戦相手の中島選手の試合映像はご覧になりました?
「はい、いくつか見ました」
――いかがですか?
「リーチがあってパンチのスピードも速いし一発一発の威力もあるので、そのリーチの差がちょっと厄介な相手かなとは思いますね」
――現時点ではいろいろな自分の勝利パターンを考えますか?
「そうですね、もう何パターンもありますね」
――地元ということで変に気負ったりということはない?
「逆にあるかもしれないですね(笑)。やってみないとそこはわからないですけど、ただ良い気負いな気はします」
――関係者の意見をまとめると、キャリアを比較して海人選手が有利との声も多いですけど、だからこそ海人選手に試合内容を求める声も大きいと思うんですがその辺はいかがですか?
「皆さんに思ってもらってる通りですね。勝ち方もそうですし、僕自身もこだわりたいです。そういう場面だと思うので、みんなの想像を超えるような試合結果が出せるんじゃないかなとは思います」
――この日メインでは、よく練習している原口健飛選手とペットパノムルン選手がやりますけど、この一戦についてはいかがですか?
「正直な気持ちで言ったら羨ましいですよね、僕も海外の選手とやりたいし。もちろん健飛くんにしっかり勝ってほしいし、それを見届けたいなって思ってます」
――海人選手から見て原口選手vsペットパノムルン選手はどんな試合になると思いますか?
「難しい試合ですよね。健飛くんのことを思ったら“全然いけるよ”って言いたいところですけど、強敵相手なんで健飛くんもいろいろな覚悟を持ってこの試合に挑むと思いますし、簡単に予想するのは難しいですね、この試合に関しては」
――自分の試合が終わったらこの試合をライブ観戦したいって感じですかね?
「そうですね、観ます。相手のペットパノムルン選手の動きもじっくり観たいですし、健飛くんがどう戦うかもしっかり観たいんで」
(C)RISE
――ご自分の国際戦ということに関しては、今後どういう風に考えていきたいっていうのはありますか?
「日本にこうやって入国出来始めてるんで、僕もやっぱり海外の強豪選手とはやっていきたいですね。ホームのシュートボクシングはもちろんですし、団体とか関係なく、もしもRISEさんでやらせてもらえるんであれば是非お願いしたいです。逆に僕から海外に行ってもいいなとは思ってるんで。日本に来てくれるんが一番有難いですけど、それが無理なのであれば行ってもいいなとは思ってます」
――最初はやっぱり黒星をつけられたチャド・コリンズとかピンペットと再戦したいって気持ちもありますか?
「そうですね、やっぱりリベンジしたい選手は階級が変わったとしても変わらないんで。リベンジしたい選手ともやりたいですし、今70kgで強い海外の選手ともやりたいなとは思ってます」
――そうしたらONEやGLORYは視野に入ってくるって感じですね?
「はい、今はそこに集まっているので。そこの選手が来てくれるんであればそれが一番ですけど、無理なのであれば乗り込む気はいつでもありますし、シュートボクシング協会も積極的に動いてくれています」
――かつてシュートボクシングのエースとして活躍したアンディ・サワー選手が、ONEで戦って残念な結果に終わって引退を表明されましたけど、あの一戦はご覧になっていかがでした?
「僕からしたらアンディ・サワーさんもやりたい選手の一人なんで、残念な結果ではありましたし負けたら引退という話もしてましたけど、あの人は乗り越えないとダメな相手やと思ってるんで、あと一戦最後に僕とやってほしいなっていう気持ちがあります」
――本当のリアルラストワンを自分とやってくれって気持ちが残ってるんですね。
「そうですね。あの人もやっぱりシュートボクサーなんで僕もシュートボクサーですし、そこはしっかりシュートボクサー同士最後は決着をつけようよって僕は思ってます」
(C)RISE――最後にSB魂の何かを伝承したいって感じなんですね。
「あの人がやってきたことをそれ以上に僕がやっていかないとダメやと思ってるんで、あの人を乗り越えるために最後あの人と闘いたいですね」
――この試合が終わって発表されている12月のシュートボクシングあるいは大晦日のRIZINっていうのも視野に入ってると思うんですけど、その後のことっていうのはちょっとは考えているんですか?
「今後に関しては今予定されている12月26日のシュートボクシングのチャンピオンカーニバルで、僕に相応しい相手がいればタイトルマッチに挑むことになると思いますし、もしくはRIZINさんでという話も協会からはもらっているので、そのどちらかで今年最後の試合をすることになると思います」
――最後に大阪で久しぶりに海人選手の試合を観るファン、全国でABEMAを通じて観るファン、そしてRISEのファンに向けて熱いメッセージをお願いします。
「大阪ホンマに久しぶりなんで、久しぶりに見る人にも大阪で初めて見る人にも僕という存在『シュートボクサーの海人』という存在を思いっきり知らしめる、記憶に残る試合をするしABEMAで観てもらってる人たちにも『やっぱり海人は強いんやな』っていう試合をしっかり見せたいなと思ってます。頑張ります」