プロ3戦目で元Krush王者で8戦無敗の高梨に挑む美伶(C)K-1
2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて、スーパーファイトのK-1女子ミニマム級3分3R延長1Rで、高梨knuckle美穂(Y'ZD GYM)と対戦する美伶(WARRIOR OSAKA)のインタビューが主催者を通じて届いた。
美伶は空手をバックボーンに持ち、関西屈指のハードパンチャーとして活躍。極真系の世界大会に出場してベスト8入賞、2018年に開催されたJFKO主催『第1回国際フルコンタクト空手道選手権大会』にも出場している。K-1アマチュア大会で活躍し、第8回K-1アマチュア全日本大会で優勝した実績を持つ。2019年11月に19歳でプロデビューして小澤聡子に判定勝ち、2021年3月に同じく空手出身のケイト・ウィラサクレックを判定で破り2戦2勝無敗。また、一児の母でもある。
練習でやられた分を試合でやり返しに行ってるかも
――美伶選手は今回がK-1本戦初出場となるので、これまでの格闘技歴から教えてください。
「5歳からフルコンタクト空手を始めて、18歳・高3の時にキックボクシングに転向しました」
――幼少期から格闘技漬けだったのですね。ずっと格闘技が好きだったのですか?
「始めてすぐの頃はよかったんですけど、思っていた以上に師範が怖くて…。練習中にトイレに逃げたり、隠れたりしてました(苦笑)。それで一度、小6ぐらいの時に空手を辞めたんですけど、弟は空手を続けていて。弟の応援に行ったり、練習の送り迎えに付いて行ったりしていた時に師範から『戻ってこいよ』と言われて。それでまた空手をやりたい気持ちが強くなって、親に『また空手をやりたい』と言って練習を再開しました」
「結構パンチで打ち合うスタイルでしたね。倒したりはできなかったんですけど、試合が終わって相手に挨拶に行ったら相手の胸が真っ赤になってることがよくあって、当時からハードパンチャーだと言われてました」
――美伶選手はプロデビュー後もパンチの強さに定評がありますが、そのパンチ力はどのように培われたのですか?
「中学の時に練習でベンチプレスをやらされていて、その時にパンチ力がついたのが自分でも分かりました。それまでは蹴りも多いスタイルだったんですけど、ベンチプレスでパンチ力がついてからはパンチに自信を持って、結構パンチで行くようになりました。あとパンチ力もそうですけど、胸筋がついて打たれ強くなったのが自分でも分かったので“これだったらパンチで行けるわ”と思ったんです。それからパンチの打ち合いになったらあまり負けなくて、さらに自信がつきましたね」
「いや、今でも違和感はありますよ。パンチが顔に飛んで来たら怖いです(笑)。でもなぜか試合と練習では動きが全く違っていて、自分でも試合で“なんでこんな動きしてるんやろ?”って思うぐらい、上手いことパンチをよけたりしてるんです。“練習ではやったことないのにな”っていう感じです」
――美伶選手は本番に強いタイプなのでしょうか?
「練習の時は周りが男の人ばっかりでやられますけど、試合になったら同じ体重の女子選手だから、勝手が違うのかもしれません。いつもはやられてますが、試合になったら殴ることができるので、ここでストレス発散みたいな。練習でやられた分を試合でやり返しに行ってるかもしれないです(笑)」
――そして今大会ではKrushでベルトを巻いたこともある高梨選手と試合が決まりました。
「パンチがメチャクチャ強いのと、意外にパンチだけじゃなく蹴りも出してくる印象があります。パンチを出すために蹴ってくると思うので、それを上手いこと使わせたくないな、と。あとは結構軸がしっかりしているので、その軸を崩したいなって思います」
――高梨選手も女子で屈指のハードパンチャーですが、パンチで勝負したいですか?
「はい、殴り勝ちたいです。確か高梨選手は今までダウンしたことがないと思うのでダウンさせたいですし、私のパンチが当たれば倒れるかなと思います。高梨選手はパンチが強いですけど、自分がしっかりパンチを当てて倒して勝つので応援お願いします」