2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて、スーパーファイトのK-1女子ミニマム級3分3R延長1Rで、美伶(WARRIOR OSAKA)と対戦する高梨knuckle美穂(Y'ZD GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
高梨は2018年9月に『KHAOS』でプロデビューし、2019年5月の第2代Krush女子アトム級王座決定戦でC-ZUKAをKOして王座に就き、同年10月にはパヤーフォンを延長戦の末に降して初防衛に成功している。Krush女子アトム級王座は返上し、一階級上の女子ミニマム級に転向すると2020年6月の真美戦でダウンを奪って勝利。9月のK-1ではMIOを判定で降し、K-1の洗礼を浴びせた。3月と7月はMARIに連勝。戦績は8勝(2KO)無敗。
昔の自分を取り戻しつつ、ディフェンスも頑張ります
――今年最後のK-1への出場が決まりました。率直な心境はいかがですか?
「すごく楽しみです。記者会見で壬生狼一輝選手のお兄さん? のグレート・ミブ選手がすごく面白くて、私もあのくらい振り切りたいと思いました(笑)」(※インタビューは記者会見直後のもの)
――壬生狼選手の振り切り方を羨ましく思うところがあるのですね。
「あります。私はカッコいいなと思います。あのぐらい振り切って自分を出したいというか…。そうしたら試合でも自分を出せるのかなって思うんですよね」
――そこは試合にもつながるものがあるのですか?
「そうですね。ちょっとここ最近は試合で自分を出すことができてないので、その殻を破りたいなってずっと思ってます」
――今年はMARI選手として2戦して2勝していますが、高梨選手らしいKOやダウンシーンからは遠ざかっています。
「なんか守りに入ってますよね。別に負けるのが怖いとかじゃないんですけど、たぶん心のどこかで“負けたくない”“倒れたくない”という自分がいるんだと思います」
――以前はそういうことはなかったですか?
「昔はとにかく緊張していて、前に行くしかなかったんですけど、今は少し相手を見る余裕ができて。よくも悪くもそれが影響しているのかなと思います」
――以前のように何も考えず前に行けた方がいいのでしょうか?
「どうなんですかね、そっちの方が盛り上がるのかもしれないですけど…試合で勝っていって相手も強くなってくると、それだけではこっちが倒されると思うので。なので昔の自分を取り戻しつつ、ディフェンスも頑張ります」
――プロ無敗ということもその意識に影響しているのでしょうか?
「たぶん頭のどこかにあるんだと思います。あんまり気にしてないつもりなんですけど、“負けたら次どうなるのかな”とかって考えちゃってる部分があるので」
――そんな中で今回の対戦相手は美伶選手となりました。どんな印象を持っていますか?
「結構ガタイがいいですよね。あと試合を見てもパンチがありそうだし、いずれ当たるだろうって思ってました」
――例えば今回の試合は対戦相手よりも、自分の殻を破ることがテーマですか?
「そうですね、ここ4戦ぐらいそれができていないので、そこを破って勝ちたいです」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「美伶選手はパワーのある選手だと思うので打ち合いにもなると思いますし、絶対パンチでは負けません。美伶選手も前に出てきてくれると思うんで、どちらかが倒れる試合になると思いますが、私が先に当ててぶっ倒そうと思っています」