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2021年11月20日(土)にABEMA PPV ONLINE LIVEで放映される『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』企画。公開された動画で、同企画のルールが話題となっている。
オーディションでは、朝倉未来が応募者を直接面談。最後には「今からやる? そんなんで応募してくんなよって感じ」と、オープンフィンガーグローブを着けて実際にその場で対決。朝倉はギロチンチョークの体勢で引き込むとすぐに上になってマウントを奪い、髪の毛をつかんで抑え込みながら顔面にパンチを数発入れたところで周囲からストップがかかっている。
朝倉は「昔を思い出すよね」と笑い、「路上は路上の戦い方でやろうかなと。“格闘技”するつもりはないから」と語り、「そういうのに長けたやつも出てくるかもしれないし、もしかしたら俺がやられるかもしれないし、そのへんは楽しみにしていて欲しいなと」と、ストリートファイトは何が起こるか分からないと予告した。
「ストリートファイト」と銘打たれた同企画は、実際には「公開スパーリング」的になるのか。それは、どんな状況とルールで行われるのか。
朝倉が今回のスパーリングで見せたのは、マット上でのオープンフィンガーグローブ着用の形式で、マウントを奪ってからは相手の髪の毛を掴んで固定してのパウンドだった。MMAのユニファイドルールでは「反則」のこういった技は、どの程度、許容されるか。
初期UFCでは、金網オクタゴンのマットの中での試合で、1R5分の無制限ラウンド制で、判定による決着は無し。禁止技は「目潰し」「噛み付き」。それ以外は下腹部への攻撃も含め、あらゆる攻撃が有効とされた。またグローブ・シューズ・道衣等の着脱の有無も自由とされており、第1回大会でホイス・グレイシーは素手で道衣を上下着用。ジェラルド・ゴルドーは道衣の下だけを履いて戦っている。しかし、その過激さゆえに、社会的批判を浴び、PPVを放送していたケーブルテレビ会社が撤退している。
レスラーや柔道家にとっては投げは「打撃」。グラウンドが固ければ固いほど相手にダメージを負わせられる。そして「頭突き」は、「グランド&パウンド」の言葉自体を世に出したマーク・コールマンが初期UFCで示した通り、「何でもあり」で有効だ。
今回、新たに公開された動画では、格闘技ジムに所属し、キックボクシングの試合の経験もある久保田覚が候補に挙がっている。しかし、格闘技歴では朝倉未来と雲泥の差。果たして、どんなルールで挑戦者たちは、大晦日RIZINも控える“路上の伝説”と戦うことになるのか。11月20日(土)の『RIZIN.32』沖縄アリーナ大会と同日配信の朝倉未来の動向にも注目だ。