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【RIZIN】RENAが引退の時期を延期「自分が満足している状態で引退したい」、山本美憂を返り討ちにし来年Bellator再出撃を目指す

2021/11/04 20:11
【RIZIN】RENAが引退の時期を延期「自分が満足している状態で引退したい」、山本美憂を返り討ちにし来年Bellator再出撃を目指す

試合が出来なかった1年間で充実した練習ができ「欲が出てきた」というRENA。目指すは米Bellatorへのリベンジだ(C)RIZIN FF

 2021年11月20日(土)沖縄アリーナ『Yogibo presents RIZIN.32』のメインイベントで、山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)と約5年2カ月ぶりの再戦を行うRENA(SHOOTBOXING/シーザージム)が4日(木)都内にて公開練習を行った。



 2分間のタックルの打ち込みと、前DEEP JEWELSストロー級王者・本野美樹とのグラップリングスパーを披露したRENA。タックルから相手のヒジを押し上げてのバックテイク、さらに下のポジションを選択し、足を利かせてのディフェンスや下からの腕十字の仕掛けを見せた。これは山本にテイクダウンされることを想定しての動きかと思われたが、「私は毎回タックルをとられて下になるのが凄く多いので(笑)。まあ、いつも通りというか。下を強化しないとやられるので、上でも下でも寝技はある程度できるので意識したわけではないです」と答えた。

「アップ無しで動いていたのでちょっとしんどかったですけれど、調子はいいです」と本人が言うように、調子の良さをうかがわせる動き。この試合がなかった1年間は「試合があるかもしれない、なかったの繰り返しでしたのでコンスタントに練習は出来ていました。1年って長かったですけれど、自分のダメな部分を多少は修正できたと思うので凄くいい時間だったと思います」と試合に向けた練習をしていたと言い、「グラップリングという部分で自分の得意な部分とダメな部分が明確になって、伸ばすところは伸ばす、ダメなところはどうリカバリーするのかを重点的にやってきたので凄くいい成長ができたと思います」と、課題であったグラップリングに成長を感じられる1年だったという。


 ただ、「試合と練習では全然変わって来ると思うので、それは試合になってからのお楽しみというか、自分自身のサプライズというか」と、試合になってみないと分からない部分はあると慎重だ。

 以前との違いはAACCだけでなく、宮田和幸率いるBRAVEジムへの出稽古も始めたこと。その理由を聞くと「AACCでは総合的な練習をさせてもらっていて、BRAVEジムでは宮田さんにvsレスリングの部分でタックルを切る技術だったり、宮田さんもレスリング出身なのでレスラーはこれをされたら嫌だというものを教えてもらっています。追い込んでくれますし、私は新しい環境にワクワクするので、また新たな風を吹きこんでくれて楽しく練習しています」と、レスリング中心の練習をしているとする。


「私が宮田さんに教えて欲しいと思ったのがきっかけで、宮田さんと所(英男)さんが食事に行っていたのをSNSで見ていたので、つないで欲しいとお願いして」と、自らコンタクトを取った。これは山本との試合が決まったからというわけではなかったが、「レスリングの選手が多いので、レスリング対策という面もあります」とたまたま今回の試合と合致した。

 自分的に前回の試合との違いを見せたい部分は、と聞かれると「長い目で見ているので、今回の試合で出したい気持ちもありますけれど、これ用に頑張っているわけじゃないというか。多分2、3戦後が私的に一番いい状態になっているんじゃないかなと勝手に思っています。でも練習したことは出したいので、どれだけ出せるかが今回のキーになってくると思います」と、山本戦のさらに先を見た練習をしているとした。


 RENAは2020年9月の富松恵美戦が終わった直後のリング上で、「私事ではありますが、この楽しい辛い時期を過ごしたRIZINですが、あと2、3試合でこのリングから降りようかなと思っています。RENA最終章、もう少し頑張りますので、応援よろしくお願いします」と、突然の引退に関することを口にした。しかし、その後は新型コロナウイルスの影響もあり、なかなか試合が組まれずに1年が経ってしまった状況がある。今、引退についてどう考えているのかと聞かれるとRENAは次のように答えた。

「ちょっと欲が出てきちゃって。満員の中で、大声が出せる状態で、やっぱり自分が満足している状態で引退したいなって思っているので。新しい練習も増えて凄く楽しくなっているので、引退はもう少し先かなって考え直しています」と、会場が満員にできる状況とファイターとして自分が満足した状態で引退したくなってきたとし、引退の時期は今は決めていないとする。


「でも最終章という形で、上にどんどん上り詰めていきたいと思います。今から30戦やるのかと言ったらやらないのでカウントダウンになるでしょうけれど、あまり深くは考えてないです」

 では、MMAファイターRENAとしての幕引きはどのような形が理想なのか。そう聞かれたRENAは「(これからの)試合結果、試合内容で全然変わってくると思いますが、もう1回Bellatorには挑戦したいなとは思っています。アメリカで試合したいって。そのためにはもっともっと実力をつけないといけないので。今年はこれに勝って、年末も出てそれも勝って、来年のその目標に向かって突っ走りたいなって思っています。来年Bellatorに挑戦できたらいいなと思います」と語った。


 RENAは2019年6月、米国ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催された『Bellator 222』で北米マット初参戦。リンジー・ヴァンザント(米国)にリアネイキドチョークで一本負けを喫した。2019年大晦日の『RIZIN.20』でヴァンザントには3R TKO勝ちし、日本でリベンジを果たしているが、北米ではまだ白星を挙げていない。

 最終章での目標を明らかにしたRENA。そのためにも、まずは目の前の敵である山本美憂を返り討ちにしなければならない。

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