【RIZIN-ABEMA】朝倉未来『勝ったら1000万円』企画出演はRIZIN終了後に。榊原CEO「モラルハザードが起きたら間違える。お互いに調整しました」

　2021年11月20日（土）の14時から沖縄アリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.32』と、ABEMA PPV ONLINE LIVE『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』企画が、同日配信となることについて、11月3日、RIZIN榊原信行CEOが、「モラルハザードが起きたら間違える。何かあったときに話し合う気持ちを持つべきだ」とし、ABEMA側と会談。 「お互いに調整をつけました。RIZIN沖縄大会は20時から21時の間には確実に終わる。その間は、ABEMAさんでの朝倉未来の出演は（無い）。21時以降に出る。RIZINを見終わった人たちは、そのままABEMAに行くと未来の企画が見れる」と語った。 　11月20日は「RIZIN.32」全選手vs.「朝倉未来」の様相を呈していたが、同時間帯での直接対決は避けられたことになる。RIZINでは沖縄大会を「Exciting RIZIN」「RIZIN LIVE」の双方で配信するが、大会終了後、ABEMAに出演する朝倉未来とのPPV件数争いも注目される。 　11月28日に開催されるRIZINの新たなシリーズ『RIZIN TRIGGER』神戸ワールド記念ホール大会のオンラインカード発表会見後、榊原CEOは、険しい表情で、今回の経緯を説明した。 「ファンの皆さんからコンフューズ（困惑）があったり、どうなっているの？ という声があったんですけど、これだけ格闘技界が活況になっているというか、格闘技界全体が、ウチだけゃなくDEEPさんもPANCRASEさんも修斗さんも、RISEさんにしてもK-1さんにしてもいろいろ積極的に大会を開催していることが増えていて、“裏かぶり”ということが起きています」と冒頭で説明。 （C）ABEMA 　続けて、「今回、朝倉未来の企画と11月の『RIZIN.32』沖縄大会がかぶってんじゃないか、ということがあって、実際にかぶっています。僕ももう格闘技に30年ほど関わって来て、格闘技に熱がついてきて、ファンの間で盛り上がって、お互いにプロモーター同士のなかで譲り合うというか、助けあう、モラルを持って向き合うということが出来なかった。それで格闘技がどんどんシュリンク（縮小）した。もちろん建設的に、いい意味で切磋琢磨して、ライバルとしてそれぞれの団体、選手たちが凌ぎを削ることはいいことだと思いますけど、その中でモラルハザード（倫理観の欠如）が起きたら間違えるし、やっぱり何かあったときに話合える、話し合う気持ちを持つべきだと、だいぶ歳を取ってそう思うようになりました」と、今回の配信時間のかぶりについてあらためて懸念を表明し、「話し合いの場」を持つに至ったと語った。 「今回もABEMAさんといろいろ話をさせていただきました。せっかくRIZINを見ている人が、朝倉未来がチャレンジする──これは番組の企画ではあるけれど、それが見れなかったり、朝倉未来のファンで（RIZINと）どっちを見ようかな、と困る人たちがいることも本意ではないので、お互いに調整をつけました。 　RIZIN沖縄大会はどれだけ遅くとも21時まで。試合の結果によって前後、20時から21時の間には確実に終わります。その間は、ABEMAさんでの朝倉未来の出演は（無い）。21時以降に出ると。だからRIZINを見終わった人たちには、そのままABEMAに行くと未来の企画が見れる。ここは裏を被らない形で調整をさせていただくことになりました。番組は20時からスタートするということですけど、事前には過去映像などを中心に放送して、21時以降、未来選手の登場ということで……」と、話し合いの結果、ABEMAが調整し、朝倉未来の出演がRIZINの大会以降になることを発表。そして「RIZINを見終わった人たちは、そのままABEMAに行くと未来の企画が見れる」と、誘導を図る発言も見られた。 　最後に榊原CEOは、「まあまあ、実際はどちらかが日にちを譲り合って調整してズラすべきだと思って調整したんですけど」と本音を語り、「お互い会場の調整とかその他のアンダーカードの調整含め難しいということで、最低限、ファンに皆さんのお怒りを鎮めていただけるような環境は整えられたかなと思います」と安堵の表情を浮かべた。