ABEMAの朝倉未来1000万円企画とRIZIN沖縄大会について、両サイドが話し合いを行った(C)ABEMA
2021年11月28日(日)神戸ワールド記念ホールにて開催されるRIZIN第3のシリーズ『TRIGGER』の追加対戦カード発表記者会見が行われた。
同会見内で、榊原信行RIZIN CEOは11月20日(土)『RIZIN.32』沖縄アリーナ大会と同日に放映されることが決まっているABEMA PPV ONLINE LIVE『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』企画についてコメント。
「ファンの皆さんの中でもコンフューズがあったり、どうなっているのってことがあったんですけれども、これだけ格闘技界が活況になると言ったらアレですけれども、積極的に格闘技全体が、RIZINだけじゃなくDEEPさんもパンクラスさんも修斗さんも、RISEさんにしてもK-1さんにしても積極的に大会を開催することが増えているので裏被りということが起きてきます。
今回、朝倉未来の企画とRIZINの沖縄大会が被ってるじゃないか、ということがあったんですね。実際に被っています。僕も格闘技にかかわって30年くらい経つ中で、過去、格闘技に少し熱がついたりファンのみんなのおかげで盛り上がってきて、プロモーター同士の中で譲り合うというか助け合う、モラルを持って向き合うことが出来なかった。それで格闘技がどんどんシュリンクした」と、過去にPRIDEとK-1が対立関係にあったことがシュリンク(縮小)した原因だったと話す。
「もちろん建設的に、いい意味で切磋琢磨してライバルとしてそれぞれの団体・選手たちがそれぞれしのぎを削るするのはいいことだと思いますけれど、その中でモラルハザードが起きた時は間違えるし、何かあった時に話し合う、そういう気持ちを持つべきだとだいぶトシをとって思うようになりました。
今回もABEMAさんといろいろ話をさせていただきました。せっかくRIZINを見てくれているファンが、朝倉未来が新しくチャレンジする番組の企画を見れなかったり、朝倉未来のファンでどっち見ようかと困る人たちがいるのは本意ではないので、お互い調整をつけました」と、ABEMAサイドと話し合ってファンが両方を見られるように調整したという。
(写真)RIZIN沖縄大会のメインで行われるRENA vs山本美憂の再戦
「RIZIN沖縄大会は21時まで。どれだけ遅くても20時~21時の間には確実に終わります。その間はABEMAでの朝倉選手の企画に関しては未来の出演は21時以降に出ると。だからRIZINを終わったらそのままABEMAに行くと未来の企画が見られるということで、ここは裏を被らない形で調整をさせていただくことにしました。番組は20時からスタートするということですが、21時以降に未来選手の登場ということで。実際は日にちもどちらかが譲り合ってずらすべきだと思って調整はしたんですが、お互いに会場の調整とかその他のアンダーカードの調整も含めて難しいということで、最低限ファンの皆さんのお怒りを少しでも沈めていただける環境だけは整えられたかなと思います」と、20時から始まる『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』の朝倉未来の生出演部分は『RIZIN.32』と被らないことを発表した。
もともとは10月31日の日曜日配信予定だった同番組が、11月20日の土曜日、RIZIN沖縄大会直後、もしくはメインとバッティングするかもしれない時刻の配信となったことでファンをやきもきさせていたが、これで互いにとって相乗効果となりそうだ。