Krush.1302021年10月31日(日)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第10試合)第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント決勝戦 3分3R延長1R×鬼山桃太朗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)KO 2R 2分58秒 ※3ノックダウン〇璃明武(=りあむ/K-1ジム総本部チームペガサス)※璃明武が優勝、第7代王座に就く。
8月の1回戦を勝ち上がった4名による「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」準決勝・決勝が行われ、準決勝で内田晶に判定勝ちした鬼山と、黒田勇斗に判定勝ちした璃明武で決勝戦が争われた。
1R、両者とも慎重な出足。互いにジャブとロー。鬼山は右カーフ、璃明武は右インローも蹴る。璃明武は左のジャブを多用して左フックも打つ。
2Rも両者慎重。鬼山は璃明武のジャブがうるさいのか、準決勝の時のようなプレッシャーがかけられない。両者ともカウンターを警戒しているのかなかなか手が出ないが、鬼山がフックを放つと璃明武は左ジャブ。このジャブが面白いように鬼山の顔面を次々と捉える。
ジャブの連打で鬼山を下がらせた璃明武は右ストレート、左フック、左ヒザ2発と一気に畳みかけてダウンを奪う。立ち上がった鬼山へ璃明武は一気に連打し、左フックでダウンを追加。最後も連打で鬼山を圧倒し、左フックがクリーンヒットしたところでレフェリーが試合をストップした。
見事KOで王座戴冠した璃明武は「1試合目からきつい試合だったんですが皆さんのおかげで乗り越えられて、決勝はKOしたかったのでKOできて嬉しいです。これからさらに上を目指していきます。自分の目標はK-1のチャンピオンなのでこれからも目指していきます」と、さらなる高みを目指していくと語った。
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▼第9試合 第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント1回戦(4) 3分3R延長1R〇横山朋哉(リーブルロア/K-1甲子園2017 -60kg準優勝)KO 2R 2分40秒 ※左フック×松本涼雅(team ALL-WIN)※横山が準決勝へ進出。
横山はK-1甲子園2017 -60kg準優勝の実績があり、プロ戦績は7勝(3KO)2敗。2018年6月からK-1 JAPAN GROUPの大会に出場、4連勝(3KO)と快進撃を続けていたが、2019年8月の試合で朝久泰央に敗れた(K-1 JAPAN GROUPでは唯一の黒星)。2020年2月には中島千博と好試合の末に判定勝ちして再起を飾ると、9月には第8代Krushスーパー・フェザー級王者の西京佑馬に判定勝ち、今年3月には佑典にKO勝ちと3連勝中。戦績は9勝(4KO)2敗。
松本はキャリア3勝(1KO)無敗での大抜擢。2019年7月にKrushでプロデビューし、いきなり東本央貴から勝利を奪った。同年11月に此尾昂希にTKO勝ち、2020年7月には現在K-1で活躍中の西元也史からも勝利している。
1Rは両者とも慎重な立ち上がり。お互いに距離を取ってローで様子を見る。サウスポーの横山は飛び込んで身体ごとぶつけるような左ボディストレート。松本は強い右カーフを蹴った。
2Rも右ローと飛び込んでの左ボディストレートを打っていく横山は、同じタイミングで今度は左ストレートを顔面に。松本は右のカウンターを狙うが、横山の踏み込みが速い。ローも強烈だ。
横山は左の飛び廻し蹴りから飛びヒザ蹴り、一気にラッシュを仕掛け、ロープを背負った松本と打ち合うと左フックを空振りした松本に横山の強烈なスイングの左フックが炸裂。松本はバッタリとマットに倒れ、担架で運ばれた。
マイクを持った横山は「1回戦で一応KO出来たんですけれど、僕がこうやって優勝候補とか言われてますけれど、もちろん僕が優勝します。次は1月平日ですがまた会場へきてください」と堂々の優勝宣言を行った。
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▼第8試合 第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント1回戦(3) 3分3R延長1R〇山本直樹(優弥道場)KO 2R 2分54秒 ※右カーフキック×伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ)※山本が準決勝へ進出。
山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイルで戦績は11勝(3KO)7敗1分。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。2020年3月の再起戦では佐野天馬を延長戦の末に降し、9月に中島千博からも勝利したが、12月のK-1で村越優汰に判定負け、今年3月のKrushでは大岩龍矢に3RでKO負けと連敗。7月のK-1でSATORU成合を破って再起を果たしている。戦績は12勝(3KO)9敗1分。
伊藤は9勝(2KO)10敗4分と23戦のキャリアを持ち、小澤海斗、芦澤竜誠、大岩龍矢、朝久裕貴らと拳を交えてきた。2020年12月の三輪裕樹戦、今年5月の中島千博戦と連敗中。
1R、互いに右カーフを蹴り合い、両者にダメージが見られる。山本がボディストレートを放てば、伊藤も負けじとボディストレート。山本はミドルを蹴り、細かいパンチを繰り出してのカーフ、伊藤は山本のパンチをガードしてのカーフを蹴り返す。伊藤がパンチからカーフにつなぐが、伊藤がパンチのコンビネーションで前へ出て仕掛けると、今度は山本がカーフを連打。これが何度もまともに入り、伊藤はバランスを崩す。
2R、伊藤がパンチのコンビネーションでボディ、そしてヒザをボディに突き刺せば、山本はしつこく右カーフを連打。山本は意表を突く突く飛びヒザ。これで伊藤の眉間が割れ、流血。伊藤は距離を詰めてパンチコンビネーションで勝負を仕掛けるが、山本は打ち合いつつも右カーフを何度も的確に当て、ついにダウンを奪う。
それでも向かっていく伊藤に山本もパンチで打ち合い、右カーフも連打。伊藤が何度も足を跳ね上げ、そしてダウン。レフェリーがここで試合をストップした。
激闘を制した山本は「まず1回戦なんとか勝つことが出来ました。自分はまだこんなもんじゃないのでまた次回へ向けて仕上げてきます。サポートしてくださる皆さん、兄貴のおかげでリングに立てています。また1月、強くなった姿を見せるのでこれからも見届けて欲しいです」とマイクで話した。
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▼第7試合 第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント1回戦(2) 3分3R延長1R×佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第2代Bigbangフェザー級王者)不戦勝〇友尊(TEAM K/BLUE DOG GYM)※友尊が準決勝へ進出。 第7試合では佐野天馬と友尊が対戦するはずだったが、佐野が脱水症状でドクターストップ。計量不参加・欠場となり、計量を60.0kgでパスしていた友尊の不戦勝となった。
「次の相手の試合を見て、めちゃくちゃ強いです。今回のトーナメントは自分の格闘技人生の中で一番ハードです。なので自分の中で今までの自分で一番強いです。なので試合が出来なかったのが心苦しいです。切り替えて来年必ず優勝します。絶対優勝します。ここでベルト巻きます。その勇姿を会場で見届けてください」と挨拶した。
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▼第6試合 第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント1回戦(1) 3分3R延長1R×SATORU成合(K-1ジム総本部チームペガサス)TKO 3R 1分05秒 ※左フック〇中島千博(POWER OF DREAM/極真会館2017年第34回全日本ウエイト制軽重量級優勝)※中島が準決勝へ進出。
成合の戦績は4勝(3KO) 5敗。2019年12月に元Krush王者・島野浩太朗に敗れはしたものの、場内熱狂の打ち合いを展開して名を挙げた。2020年11月のK-1福岡大会ではベテランの山本真弘から勝利を奪い、今年3月のKrushでは西元也史に2RでKO負け。7月のK-1では山本直樹に敗れたが3Rにはガムシャラな打ち合いを展開した。
中島は極真空手で2017年第34回全日本ウェイト制軽重量級優勝、2017年オールアメリカン大会無差別級3位、2018年USウェイト制軽重量級優勝などの実績を引っ提げてキックボクシングに転向。2019年5月にプロデビューし、2勝(2KO)を飾ったが2020年2月に横山朋哉に敗れプロ初黒星。9月も山本直樹に敗れ連敗となったが、今年5月大会で伊藤健人からダウンを奪って勝利。戦績は3勝(2KO)2敗。
1R、両者広い距離で見合いが続く。中島は成合がパンチで入ろうとするところを狙って左ハイ、前蹴りを合わせていく。終了間際、中島が右ストレートを伸ばしたところから右ハイキック、さらに縦蹴りの右ハイで追う打ちをかけ、ダウンを奪う。
2R、成合が左のパンチで入ろうとしたとこrへ右ヒザを突き上げ、これで成合が額をカットして流血。ドクターチェックとなる。再開後、成合は一気に間合いを詰めて左右フックの連打を見舞うが、中島は至近距離でも蹴りで顔面を襲ってくる。さらに左フックでもヒットを奪う。成合の流血はさらに激しさを増す。
3R、距離を詰める成合に中島もジャブで対抗し、上段蹴りを狙う。成合の左ローがローブローとなって一時中断。再開後、成合は顔面前蹴りやミドルを蹴ろうとするが、中島が見事な軸足払いで2度転倒させる。逆に中島は顔面前蹴りでカウンターを奪う。至近距離からの顔面蹴り、そしてパンチでカウンターを決めていく中島。
中島は左アッパーで下がらせて身体ごと飛び込むような左フックでダウンを奪う。立ち上がった成合だったが、レフェリーはここでストップ。中島のTKO勝ちとなった。
中島は「まだトーナメント1回戦なので、次の相手は友尊選手なので来年2試合しっかり勝ってベルトを巻けるように頑張ります」と、マイクアピールした。
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▼第5試合 Krushフェザー級 3分3R延長1R〇林 勇汰(FLYSKY GYM)KO 1R 2分50秒 ※右フック×水津空良(優弥道場)
林は5勝(1KO)6敗1分1無効試合の戦績だが、パンチを主体とするアグレッシブなファイトスタイルで常に会場を沸かせる。2019年6月の「スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」のリザーブファイトでは小倉尚也を左フックで2度ダウンさせて初回KO勝ちを収めたが、8月の金子晃大戦、11月の玖村将史戦(Krushスーパー・バンタム級タイトルマッチ)と連敗中。フェザー級に階級を上げ、2020年9月の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」に出場が決まっていたが、左目の網膜剥離の再発で欠場。今回が2019年11月以来の再起戦となる。
水津は2019年9月にプロデビューし、5戦無敗の快進撃を続けていたが今年3月のK-1で松山勇汰にKO負けを喫して初黒星。同じく今回が再起戦となるサウスポーで戦績は4勝1敗。
1R、サウスポーの水津に対して林は左へ回り込みながら右ボディを打ち右ローを蹴るが、これがローブローとなって一時中断。再開後、水津は顔面へのヒザ、左ハイ、左ミドルと蹴りを多用し、林はまるでマイク・タイソンのように身体を左右に振って低い位置から左右フックを繰り出す。
何度も打ち合いが見られ、水津は頭部への蹴りを狙うが林の左右フック、ボディにコーナーへ追い詰められて連打を浴び、左フックでダウン。
立ち上がった水津にも林はパワフルな左右フックで襲い掛かり、最後はロープを背負った水津に左フック。これで崩れ落ちそうになった水津へ右フックの追い打ちをかけたところでレフェリーが試合をストップした。
マイクを持った林は号泣しながら「怪我で長い間出来なかったんですが、勝ててよかったです」と話した。
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▼第4試合 Krush女子アトム級 3分3R延長1R×森川侑凜(GRES 8Mile GYM/DREAM KHAOS女子アトム級トーナメント優勝)判定0-3 ※26-30×3〇松谷 綺(ALONZA ABLAZE)
今回がKrushデビュー戦となる松谷は3勝2分と無敗の18歳。キャリアは浅いながらもそのテクニックには定評がある。兄・桐と共に7月から卜部功也が代表を務めるALONZAに所属して練習を続け、8月にMIOとのエキシビションマッチでKrush初出場。前戦は『RISE』で坂田美優に判定3-0(30-27×3)の完勝を収めている。
迎え撃つ森川は第8回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-45kg優勝の実績を持ち、年間表彰式の『K-1 AWARDS 2019』ではアマチュア最優秀選手賞を受賞している。2020年9月5日に開催された『KHAOS.11』にて、優勝者は「夢」を叶えることができるご褒美付きのワンデートーナメント「DREAM KHAOS」で優勝し、「一日ラウンドガールをやりたい」という夢を叶えて9月大会では颯爽とラウンドガールを務めた。
しかし、その後はNOZOMIに判定負け、Kihoと引き分けと足踏み状態が続いたが、8月7日の『Krush-EX』で2分3R常に前へ出て攻め続けるスタイルで加藤りこを破った。戦績は3勝2敗2分。NOZOMI、Kihoに続いてまたもJKファイターを迎え撃つ。
1R、松谷は右ミドルと前蹴りを多用し、パンチから蹴り、蹴りからパンチと流れるような攻撃を奇麗に決めていく。森川はローを蹴ってフックにつなげようとするが、スピードに優る松谷の出入り、まとめるパンチに翻弄されてしまう。
2R、いきなりバックハンドブローを放つ森川。松谷は森川のローにジャブを合わせる。左ミドルも連打。終盤、予告していた左ボディを突き刺すと下がった森川を小オーナへ追い詰め、ヒザも突き刺して左右ボディからの左フックでダウンを奪う。
3Rもパンチ、ヒザ蹴り、前蹴りでボディを攻めつつ、顔面へパンチやハイキックを振り、右カーフも蹴る松谷。前へ出てパンチとローを当てに行く森川だが、松谷に前蹴りを突き刺されると腹をおさえて後退。そこへ松谷が連打から右カーフ。ダウンかと思われたがスリップ判定に。
最後まで諦めず前へ出た森川だったが、松谷が的確にヒットを奪っていき、左右ボディを何度もめり込ませて森川をくの字にし、判定3-0の圧勝でKrushデビュー戦を飾った。
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▼第3試合 第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント準決勝(2) 3分3R延長1R×黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)判定0-3 ※28-30×3〇璃明武(=りあむ/K-1ジム総本部チームペガサス)※璃明武が決勝戦へ進出。
璃明武は空手のバックボーンを持ち、第15回「K-1アマチュア」Aクラス-55kgトーナメントで優勝。2018年4月にプロデビューを果たし、2019年12月のKrush後楽園大会では鮮やかな後ろ回し蹴りで内田晶を失神KOし、大きな話題を呼んだ。デビューから5連勝を飾ったが、7戦目で元Krushバンタム級王者・佐々木洵樹に判定で敗れ初黒星。今年2月の再起戦では蒼士に判定勝ちしている。8月の1回戦では吉岡ビギンと対戦するはずだったが、吉岡の計量オーバーでワンマッチとなり、璃明武が判定勝ちした。戦績は8勝(3KO)1敗。
黒田は2018年5月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、林勇汰、森坂陸、蒼士、椿原龍矢、小倉尚也らと対戦して2勝5敗1分。前戦は5月に晃貴と延長Rまで戦い、判定2-1で惜敗した。8月の1回戦では小巻海斗に延長戦の末に勝利を収めている。戦績は5勝9敗1分。身長174cmは8人の中で最長身。5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメントで優勝した黒田斗真の兄だ。
1Rはローの蹴り合い。黒田の右ローがよくヒットし、璃明武はカーフを蹴っていく。カーフをカットされた璃明武は即座にワンツーの連打で前へ。このラウンドの山場を作る。
2Rもローの蹴り合いとなるがより多く蹴るのは黒田。璃明武は左のパンチを狙いつつ左ボディを打つ。そして黒田が前へ出てくるタイミングでヒザを突き上げてアゴに当て、ダウンを奪う。ドンピシャのタイミングで鮮やかなカウンターだった。
3R、黒田は右ローを蹴りつつ飛び込んでの右フック、右ハイも繰り出すが璃明武は慎重だ。1Rから蹴り続けていた右カーフに一瞬黒田がグラつき、璃明武は足を指し示しながら「効いたーっ!」とアピール。しかし、無理することはなく最後まで慎重に戦い、判定3-0で鬼山の待つ決勝戦へ駒を進めた。
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▼第2試合 第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント準決勝(1) 3分3R延長1R〇鬼山桃太朗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)判定3-0 ※30-28×2、30-27×内田 晶(チーム・タイガーホーク)※鬼山が決勝戦へ進出。
鬼山は 岡山県出身で「鬼に育てられた桃太郎」というキャラクター設定なのだという。2020年11月の『Super Bigbang』にてMA日本キックボクシング連盟スーパーバンタム級王者・戸井田大輝を破りBigbangスーパーバンタム級王者となった。Krushでは2020年1月に桑田裕太、7月に蒼士と連続KOを飾っていたが、今年3月のK-1で金子晃大にKO負け。8月の1回戦では愛瑠斗に判定勝ち。戦績は5勝(2KO)2敗。
内田は2014年12月からKrushに参戦するも引き分けを挟んで4連敗。今年5月大会で三井大揮を3R3分ちょうど、右ストレートでKOすると、8月の1回戦では優勝候補の一角と目されていた小倉尚也を判定で破る番狂わせを起こした。戦績は3勝(2KO)4敗1分。
1R、序盤は両者ローとジャブ、内田は左右ローで鬼山の前足を狙い、右ストレートの機会をうかがう。鬼山はプレッシャーをかけていきながら左右フックを振るい、残り10秒のところでワンツーを繰り出した内山を右フックでダウンさせる。
2Rも圧を懸けて前へ出るのは鬼山。下がる内田は左ミドルで対抗するが、コーナーやロープ際へ追い詰められる場面が目立つ。鬼山は左右ボディを叩きつつ、左フック強打を狙う。
3R、内田は右ミドル、左ジャブを多用していくが、鬼山は下がらない。このラウンドは手数が少ない鬼山に内田はパンチを狙っていき、残り30秒で打ち合いの勝負に出る。これに鬼山も応えて両者左右フックで打ち合うが両者クリーンヒットはなく、ダウンを奪った鬼山が決勝へ駒を進めた。
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▼第1試合 第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R延長1R×三井大揮(WIZARDキックボクシングジム)KO 1R 1分03秒 ※左フック〇永坂吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/全日本テコンドー選手権大会2連覇)
1R、序盤からアグレッシブに攻めていくのは三井。ワンツーから左ハイを繰り出してどんどん前へ出ていく。この速攻に面食らった様子のサウスポーの永坂だったが、左ローで対抗してパンチで詰めてくる三井としっかり打ち合う。
ロープに詰めた三井が大きな右フックを放つと、かわした永坂が打ち終わりで無防備になっていた三井に左フック。この一撃で三井はバッタリと倒れ、動くことが出来ず永坂の一撃KOで大会の幕が上がった。