筋骨隆々の肉体で計量をパスした久遠(左)、祥子もきっちり身体を仕上げてきた(C)NJKF
2021年10月31日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックスにて開催されるニュージャパンキックボクシング連盟『DUEL.22』の前日計量が、30日(土)都内にて正午より行われた。
今大会の大きな注目は、第1部(18:00開始)のメインイベントで2016年大晦日に岡田敦子にキックルールで勝利して以来となる、渡辺久江の現役復帰戦だ。渡辺は「久遠(ひさえ)」にリングネームを変えて40歳での再デビュー戦に臨む。
久遠は午前9:00の時点で「体重落ちきってません。計量までには落とします~。体調優先したらうっかり今朝増えてた。もしかすると再計量なるかもー。ごめんなさい!!」とSNSに投稿。その後、600グラム、300グラムとサウナなどで落としていく様子をSNSに連投。計量には遅刻してきたが、無事46.25kgでリミットの-46.26kgをパス。
久遠は「渡辺久江でやっていましたけれど、今回からZERO所属の久遠として改めてデビューするつもりでやって来ました」と、再デビューの挨拶。
今回対戦するミネルヴァ・アトム級3位の祥子JSK (治政館)の印象を聞かれると「あまり嫌われることは言いたくないですけれど、祥子選手がもし私に勝ちたいとしたらマジ今回しかチャンスないかな、くらい。祥子選手が余裕で私に勝てば女子格闘技のレベル上がってるよってことが分かるんですけれど、私が余裕で勝てれば上がっていないってことだし、苦戦して勝てばそこそこ上がっているか私のスタミナの問題かなってくらいの感じです」と、この5年間で女子格闘技のレベルがどうなったかを肌で感じるのが楽しみだという。
再デビューにあたっての意気込みには「キックボクシングになると(久遠はMMAとの二刀流)KO率がちょっと下がるので、今回の試合でまたKO率上げて。再デビューの気持ちなのでKO率をガンガン上げていきたいと思っていますので、今回の試合もKOで決めたいと思います」と、ここからKO勝ちを重ねていきたいと言い放った。
対する祥子は約6年間のブランクを経て2019年1月にリングに復帰、平岡琴、ぱんちゃん璃奈、Ayaka、伊藤紗弥といった強豪たちと拳を交え、タイトルマッチ経験も多くしてきた。祥子も初回の計量をオーバーし、再計量にて46.25kgでパス。
「今回メインイベントを務めさせていただくので良い試合をしたいと思います」との意気込みを話した祥子は、「久遠選手は私がキックボクシングを始める前からテレビで見ていて、女子の格闘技を初めて見たくらいの頃に見て憧れていた選手だったので、久遠選手がまたプロでキックボクシングをやることも凄いなと思ったのに、まさか自分が対戦できるとは思っていなかったのでとても嬉しいですし、凄く楽しみな気持ちで臨ませていただきたいと思います」と、久遠は憧れの存在であったという。
しかし、「明日はメインイベントと言うこともあり、ランキング戦でもあるので憧れの選手ですけれども、ちゃんと自分の立場を考えて、また先につながる試合にしたいので、必ず結果にこだわって必ず勝ちたいと思います」と、今後のためにも必ず勝つと宣言した。
久しぶりの減量だったし初めての46.26だったのと栃木から向かう時間とか色々難しかったけど、次回はもう大丈夫!同じ失敗はない💪
— 渡辺久江⭐︎久遠⭐︎ (@watanabehisae) October 30, 2021
しかし今日は無駄な体力使ってしまった