2021年10月31日(日)東京・後楽園ホール『Krush.130』の前日計量&記者会見が、30日(土)都内にて13:00より行われた。
今大会では8月の1回戦を勝ち上がった4名による「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」準決勝・決勝が行われる。
準決勝で対戦する鬼山桃太朗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は54.9kg、内田晶(チーム・タイガーホーク)は54.95kgで計量をパス。黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)と璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)は共に55.0kgでパスし、調印式と記者会見に臨んだ。
8月に吉岡ビギンを判定に破った(当初は1回戦として行われる予定だったが吉岡が計量をパスできずワンマッチとして行われた)璃明武は「明日に向けていい準備をしてきたので、実力を出して2試合勝って王者になりたい」とコメント。
1回戦で小巻海斗を延長戦の末に判定で振り切った黒田は「いよいよ明日かという感じで楽しみです。ベルトを獲るために毎日必死にやって来たので集大成を見せて王者になりたい」と意気込んだ。
1回戦で優勝候補の一角と目されていた小倉尚也を判定で破る番狂わせを起こした内田は、「もうここまで来たら何も言うことはない。皆さんの期待を裏切りたい」と、ダークホース的な存在の自分がトーナメントを制すと言い放つ。
1回戦で愛瑠斗に判定勝ちした鬼山は「明日は2試合で鬼退治して僕がベルトを巻きます」と、桃太朗として鬼を退治するとした。
会見に同席した石川直生Krushエヴァンジェリストは、「鬼山選手は1回戦でKO勝利こそ出来なかったものの、王者としてベルトを巻くにふさわしいパンチ力の強さを証明しました。ファイトスタイルの完成にはKO勝利を重ねていくことが必要になってくるのでパンチ技術の向上を楽しみにしています。内田選手はダークホース的なファイター。的確なタイミングでの突き刺すようなストレート、カウンタースタイルが一戦毎の進化によっていい意味でファンの期待を裏切ってくれることで波乱を起こしてくれていると思います。黒田選手は長身を活かした足技の戦いに加えて最近はパンチの技術も向上しています。僕は往年の佐藤嘉洋さんがK-1ルールにスタイルチェンジ成功したのと重ね合わせて技術の進化を楽しみにしています。璃明武選手は吉岡ビギン選手を相手に余裕を持った戦いで実力の幅と強さを証明してくれました。お互いに高い技術の蹴りに加えてパンチの進化もしています。それをお互いがどう理解した上でどういう戦略を用意しているのか、そしてそのお互いの戦略をどう封じ込めるのか。技術戦の中でもKrushらしい試合をしてくれることに期待しています」と、準決勝2試合の見どころを語った。
次ページは4選手との質疑応答。
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――準決勝の対戦相手と計量で顔を合わせた印象は?
璃明武「特に感じなかったですね。前回の試合が終わってからずっと黒田選手と戦うイメージをしていたので変わりないです」
黒田「僕も特に感じなくて、明日やるだけだと気合いが入りました」
内田「目力が凄く強くて、鬼退治する気満々だと思いました」
鬼山「前回より髪が赤く染まっていて赤鬼退治感が凄く出たと思いました」
――ワンデートーナメントを勝ち抜くのには何が必要?
璃明武「この4人の中で一番強い選手が勝つと思うので、この期間で実力をさらに伸ばしてきたので明日はそれを見せたい」
黒田「全体的にまだ満足していないので全体的にレベルアップする練習をしてきました。明日は実力を結果で証明したい」
内田「前回よりパワーもそうですが、心技体全てレベルアップしているのでお楽しみに」
鬼山「獲りたい気持ちかなと思います」
――1日2試合、チャンピオンになるにふさわしい試合とはどういうものか?
璃明武「Krushの王者に相応しいのはKOだと思うので、2試合しっかりKOを目指して戦いたい」
黒田「Krushの王者にふさわしいアツい試合を2試合連続でしっかりやって、KOで勝てるようにしたい」
内田「もちろんKOが一番盛り上がると思うし、それを狙って試合をするが、それよりも気持ちを全面に出して戦いたい」
鬼山「もちろん倒しに行って、KRESTの先輩たちがKrushで戦っていた時のような試合をして、僕もこっから成り上がっていきたいです」
――勝負メシは?
璃明武「自分は夜にいつも肉を食べます」
黒田「僕はいつもと同じでうなぎです」
内田「自分も肉を喰います」
鬼山「前回は桃ときびだんごを喰っんですが、シーズン的に桃がないので、岡山県産のマスカットを食べたいです」
――内田選手は髪を派手に染めてきたが、どのような気持ちの現れ?
「正直、赤は飽きたので違う色にしたかったんですけれど(鬼山の赤鬼退治発言に)乗っちゃいました」
――璃明武選手は真っ白なスーツでビシッと決めているがこれはどのような気持ちの表れ?
「これは自分のチャンピオンのイメージがこんな感じだったので、今回用に作りました」
――最後にファンにメッセージを。
璃明武「いよいよ明日なので、明日は2試合圧倒的な実力で勝って、必ず自分がベルトを巻きます」
黒田「自分を信じて応援してくれている人とみんなでベルトをつかみ取りたい」
内田「優勝候補が勝っても面白くないので、自分が王者になって仙台でまたKrushをやってもらえるように頑張る」
鬼山「明日は2試合ともこれぞKrushという試合をして僕が必ずベルトを巻きます」