キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】KOで復帰した中島弘貴「海人選手を引っ張り出せるように、それまではKOを続けていきたい」

2021/10/27 13:10
【KNOCK OUT】KOで復帰した中島弘貴「海人選手を引っ張り出せるように、それまではKOを続けていきたい」

復帰戦をKO勝利で飾り、2戦目に臨む中島

 2021年10月29日(金)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2021 vol.5』にて、KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級3分3R延長1Rで平塚洋二郎(チーム・タイガーホーク)と対戦する中島弘貴(LARA TOKYO)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 中島はシュートボクセ・アカデミージャパン所属として格闘家のキャリアをスタートさせ、シュートボクシング、RISE、全日本キックボクシング連盟、Krushと渡り歩き、強打とヒザ蹴りを武器に無敗のまま「Krush 70kg Tournament 2009」で優勝。2010年3月には「K-1 WORLD MAX 2010 ~-70kkg日本トーナメント」に出場し、TATSUJIと日菜太にKO勝ちして決勝進出。決勝では長島☆自演乙☆雄一郎にKO負けを喫してプロ初黒星。K-1でアルバート・クラウス、戦極でブアカーオらと対戦し、2012年には欧州最大のキックボクシング団体(当時)であったIT'S SHOWTIMEの日本王座として制定されたSTJ 70kg MAXの初代王者にも輝いている。

 2015年4月にトーナメントを制して第3代Krushスーパー・ウェルター級王座に就き、2015年と2017年にはK-1スーパーウェルター級王座決定トーナメントに出場。2019年6月に12年ぶりにシュートボクシングのリングに上がるも、海人に4R2分56秒、KO負けを喫した。今年5月にKNOCK OUT初参戦を果たすと、サッシスに1R2分8秒、得意の右ストレートで初回KO勝ち。戦績は26勝(15KO)16敗。

もう中途半端な試合をするつもりはない


──今回、『KNOCK OUT』では2戦目になります。前回のサッシス戦は久々の試合ということでしたが、実際やってみてどうでしたか?

「ちょっとうまくいかなかったところはありましたけど、リングに立ったら久しぶりという感じはあまりなかったですね」

──試合は1RKOで終わりましたが、うまくいかなかった点というのは?

「うまくいかなかったというか、もっといい動きが出せるはずだったんですけど…という感じで」

──それはブランクのせいではなくて?

「どうなんですかね? 調子は悪くなかったですけどね」

──ただ、試合が早く終わってしまったので、実際どれだけやれるかを試すまでにはいかなかったような気がするんですが。

「そうですね。試合の後半にKOで決められたらいいなと思ってたんですけど、1Rにチャンスが来たので。試合は何が起きるか分からないので、もうここで決めないとと思って、そこで決めたって感じです」

──ただ、久々の試合で、久しぶりに倒す感覚が得られたのはよかったんじゃないですか?

「はい、そこはよかったと思います」

──1試合終えたところで、以前みたいにどんどん次の試合をしたいという感じになりましたか?

「そうですね、久しぶりにKOできたし、すぐ次もやりたいと思いました。いい勝ち方をすれば、やっぱりそう思えるんだなと」


──というところで次は平塚洋二郎戦です。印象は?

「体が頑丈そうだなというぐらいですかね。今の自分とは物が違うという感じです。相手のことは関係ないぐらいに仕上げていこうと思ってます」

──前回の試合を終えて、今回の試合までの練習内容に、何か変化はありますか?

「特別変わったというのはないですけど…休んでた時期もあったんですけど、ここ2~3年でいろいろと考えて、積み上げてやってきているので、そこで学んだことが少しずつつながってきたという実感はあります。今までは感覚だけでやってきたんですけど、それだけじゃなく、いろいろと考えて。それでも、直感とか感覚も大事にしながらやっていきたいとは思ってますけど」

──感覚は大事にしつつ、考えるところは考えてという感じですか。

「これまで経験して積み重ねてきたことと、デビューした頃みたいな感じの好戦的な戦いを、うまく合わせられたらという感じですね」

──では、平塚戦はどう勝ちたいですか?

「もう中途半端な試合をするつもりはないので、KOで勝ちたいと思います」

──やっぱりパンチですか?

「こだわりはないですけどね。その時ハマった技で倒せればいいなと思います」

──これで連勝すれば、当面目標にしているタイトルに、また近づくことができると思います。

「まだ1試合しかやってなくて、今回勝ってもまだ2つなので、そこはまだまだですね。まあそこはまだ考えず、試合の中でいろいろ試したいこと、やりたいこととかもあるので、そういうところをしっかりやりたいと思います。それを試すことができてKOできたら最高ですね」

──またチャンピオンの海人選手が、シュートボクシングでの試合もあって、なかなか『KNOCK OUT』には出場できていない状況です。何か思うことは?

「海人選手が出られないのは仕方ないとは思うんですけど、僕ももっと勝っていかないと何も言えませんからね。でも、いい勝ち方を続けていって、必ず海人選手と試合をするという状況には持っていきたいと思ってます。海人選手を引っ張り出せるように、それまではKOを続けていきたいですね」

──先ほど、デビュー当時みたいな戦いをという話がありましたが、中島選手がキャリアが浅い頃に競っていた長島☆自演乙☆雄一郎選手は先日引退し、日菜太選手ももう現役生活が長くないことを匂わせています。同時期に競った選手たちの動向は気になりますか?

「そうですね。やっぱりニュースとかでそういうのを見て、同じ時のK-1 MAXに出ていた選手たちが引退していくのは寂しい感じがありますけど、僕自身はまだ、心も体も全然衰えていないので、まだまだ全然いけると思ってます」

──全然衰えてないですか!

「さっきも言った通り、僕はずっと感覚とか直感だけでやってきてて、でもこの2~3年でかなり変わってきたので、まだ全然できないこともあるし、知らなかったことも今まで多かったなっていう感じで、まだ伸びてるって感じがしてるからですかね」


──感覚、直感と、今考えながらやっていることが、ちょうどうまく組み合わさってきたというところですかね。だから伸びしろがあると。

「それもまだ、せいぜい半分というところなので、本当にこれからまだまだやれる感じですね」

──体力的な部分はどうですか?

「体力も、これといって衰えたなという感じもないですけどね。疲れても、経験もあるのでうまく補えてる感じです。それに頑張るべきところと休むべきところが分かってきて、そこも経験が生きてますね。あと、体のケアをサポートしてくれてる人たちもいるので、そういう人たちのおかげも大きいです。ここ最近、そういう態勢が整ってきて、いい環境になってきました」

──サポートという点では、サッシス戦では久々の勝利だったじゃないですか。周りの反応はどうでしたか?

「やっぱり喜んでもらえました。『ナカジーはやっぱりKOが似合うよ』って言ってくれる方もいて、うれしかったですね。そういうのを聞くと、衰えるどころか年齢がマイナスになってる感じもします(笑)」

──若返ってるってことですか(笑)。ではここからも、またどんどんいけそうですね。

「はい、もうガンガン行くんで。ホントに最初の頃みたいに、決まった相手をどんどん倒していくっていう感じが戻ってきた気はしてますね」

──では、次の試合もということですね。その試合で、特に注目してほしいポイントは?

「勝ち方にこだわった試合をしようと思っているので、そこですね。勝ち方に注目してほしいです」

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