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【PANCRASE】正規王者・久米鷹介「ラストスパートで全てを出して、一本かKOで仕留める」×暫定王者・雑賀ヤン坊達也「ついにこの日が来た。このベルトを“正規”にしてずっと持っていく」=12月12日(日) 新木場ラスト大会

2021/10/26 19:10
【PANCRASE】正規王者・久米鷹介「ラストスパートで全てを出して、一本かKOで仕留める」×暫定王者・雑賀ヤン坊達也「ついにこの日が来た。このベルトを“正規”にしてずっと持っていく」=12月12日(日) 新木場ラスト大会

(C)ゴング格闘技

 2021年12月12日(日) 、PANCRASEが閉館される新木場・USEN STUDIO COASTで行う最後の大会のメインカードが決定した。

「PANCRASEライト級王座統一戦」として、正規王者の久米鷹介(ALIVE)と暫定王者の雑賀ヤン坊達也(DOBUITA)が対戦。両王者が26日、都内で会見を行った。

▼メインイベント ライト級 王座統一戦 5分5R
久米鷹介(ALIVE)第7代王者/24勝6敗4分
雑賀ヤン坊達也(DOBUITA)暫定王者/7勝(7KO)1敗

 久米は2019年4月にトム・サントスを三角絞めで極めて以来2年8カ月ぶりのPANCRASE参戦。雑賀は2020年9月の林源平との暫定王者決定戦での1R KO勝利以来、1年3カ月ぶりにデカゴンで戦う。

 MMA24勝6敗4分けの久米は、2016年9月に徳留一樹に1R TKO勝ちで王座獲得。2019年4月のサントス戦で2度目の防衛に成功後、2019年10月のONE Championshipで当時の修斗世界王者・松本光史に判定勝ち。2020年9月にRIZIN初参戦で北岡悟に判定勝ちで3連勝を飾るも、2021年3月、RIZIN.27でDEEPライト級王者の武田光司に判定負けで、2018年7月のアントン・クイバネン戦以来となる黒星を喫していた。

 今回の「王座統一戦」の決定に久米は、「ちょっと違う団体に参戦させていただいていましたが、PANCRASEのファンの前で統一戦をずっとやりたいと思っていました」とPANCRASE復帰戦を語った。

 また、暫定王者について「雑賀選手は一撃の破壊力を持っていて、しっかり勝ち上がってきた暫定チャンピオンで、まだ底を見せていない強敵。自分にとって胸に秘めていた戦いたい相手で、自分のモチベーションを上げてもらっているのですごく感謝しています」と評価した。

 ONE、RIZINでは他団体の王者クラスと戦ってきたが、「ここ数年は強い相手を求めて、ほかの団体に挑戦をすることを許していただいたPANCRSEに戻り、この2年半で強くなってきたこと出せるようにしたい。北岡選手、武田選手と素晴らしい選手と戦ってきて、勝っても負けても、築き上げてきたことが、必ず身になって成長している。それが今回の戦いに置いても活きてくる」と、タフな試合が糧になっているとした。

 自身の戦いが最終章に入っているという。

「この先、何十戦とはない自分のキャリアの残りの戦いのなかで、正直、自分のなかではラストスパートの部分もあると思う。そのためにも一戦一戦、今回も雑賀選手という素晴らしい選手が相手の統一戦で、最高のモチベーションで臨めるという決断で受けさせていただきました」と、「ラストスパート」と表現した久米。

「その場でやるべきことを一瞬一瞬、信じてやりきって、培ってきたものをすべて出して、格闘技の本質である仕留めることを目指して、一本、KOを。確実にダメージを与えてフィニッシュしたい」と、メインで完全決着を目指すとした。

 また、正規王者のベルトを前に「このベルトに向かう日々、獲った後も保持するために戦った日々が自分を成長させてくれた大切なベルトです。自分の手元に残るように全力を尽くしたい」と、3度目の防衛に向けて意気込みを語った。

 対する雑賀は、MMA7勝1敗。2017年8月のFighting NEXUSでプロデビューし、184cmの長身から繰り出す打撃を武器に4勝(4KO・TKO)1敗の戦績を挙げ、2019年7月大会からPANCRASE参戦。小林裕を1R KO後、2019年9月大会では体重超過のトム・サントスも1R右ストレートからのパウンドでTKO。2020年9月に林源平を1Rわずか1分55秒、右アッパーで沈めてKO勝利で「暫定王座」のベルトを巻いた。

 統一戦に向けて「最後のスタジオコーストのメインを務めることに感謝します。記憶に残るような熱い戦いで、いつものようにKOして最後のコーストを締めたいと思います」と語った雑賀。

 正規王者を「久米選手はずっと日本のトップで戦ってきた選手で戦えて光栄。打撃グラウンドともに全部トップレベルの選手で、徳留戦も2つとも見させていただき、強い選手だと思っていました」と評した。

 前回は無観客のなかでの戴冠。「暫定王者」として次戦を待ち続けるなかで、RIZIN参戦も希望したが、1年3カ月を経て、今回の統一戦にたどりつくことができた。

「“ついにこの日が来たんだな”と。いろいろありましたけど、この試合のためにずっと準備をしてきたので当日、楽しんでいただけると思います。今回は応援してくれる人、PANCRASEのファンの前で試合が出来ることが嬉しいです。久米選手に僕の実力を“まだ底が知れない”と言っていただいた、そういうものを全部出して勝ちにいきたいです」と意気込みを語る。

 試合を決めるポイントを問われると、「ここまでの試合でトータルで強さを増してきました。その中で、僕は僕なりのMMA、しっかり倒すMMAを見せたい。最後は、気持ちで強い方が勝つ、ということでいいでしょうか。もちろんいつも通り、KOで勝つ」と、MMAのなかで得意の打撃を活かしてKOで勝つと宣言。

 暫定王座のベルトを前に「格闘技をやっている以上、何かひとつ形に残るものが欲しくてやってきました。このベルトを手放したくない。このベルトを“正規”にしてずっと持っていたいと思います」と、ただ一人の王者としてベルトを再び腰に巻くことを誓った。

 久米は、2017年12月10日、ディファ有明の最後の試合も徳留一樹との再戦でメインを勝利しており、今回もクロージングに相応しい戦いで勝利するか。対する雑賀は、7勝7KOの強力な拳で記録を塗り替えるのか?

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