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2021年10月24日(日)神奈川・ぴあアリーナMM『Yogibo presents RIZIN.31』の第8試合 フェザー級(66kg)5分3Rで、金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)と対戦する芦田崇宏(BRAVE)が22日(金)、リモート共同インタビューに出席した。
金原は、2014年9月にUFCデビューし、アレックス・カサレスに判定勝ちし、15年7月のハニ・ヤヒーラ戦ではスプリット判定の接戦。16年1月にはランキング8位のマイケル・マクドナルドを肩固めで追い込むも、ケージ掴みのエスケープから、2Rリアネイキドチョークで一本負けを喫し、2連敗となった。その後は国内のDEEPやQUINTET、KNOCKOUTではキックボクシングルールにも挑戦し結果を残している。
2020年2月のRIZINデビュー戦では、DEEP王者のビクター・ヘンリに挑むもTKO負けを喫した。その後は引退をほのめかすも、階級を上げ、再びリングに立つことを決意した。斎藤裕、朝倉未来、クレベル・コイケといったフェザー級トップ戦線に名乗りを挙げる事が出来るか。
年末、所さんのセコンドについて“もういっちょ”という気持ちになりました
──試合を2日後に控えた現在の心境は?
「いろいろ思うことだったりは、あるんですけど、格闘技ができる幸せというか、改めて自分は格闘技が好きなんだなと思わされる期間が多かったです」
──フェザー級に戻して、体調はいかがですか。
「全然、本当にそこの差がすごく大きいと感じたし、しっかり試合に勝つためのトレーニングが出来ました。減量をそんなに気にせずにできた。階級上げてよかったです」
──復帰を決め、参戦の反響はいかがでしたか。
「前回から、皆さんYouTubeとか、いろんなSNSで好き勝手言ってくれる人もいるし持ち上げてくれる人もいて、あまりいい気持ちはしないときもあるけど、期待してくれている分、頑張らなきゃ行けない。前回見せれなかった強さという部分で、しっかり見せたいです」
──相手の芦田崇宏選手の印象は?
「なんでも出来る、MMAをできる選手。どの局面でも勝負になる、試合になる。ちゃんとしたMMAの攻防ができる選手です。でも、いろんな意味で対策はしてきているので大丈夫です」
──試合展開は?
「フィニッシュをしっかり狙いたい、目指すところはそこですが、15分しっかり戦う、やってきたことや今後の試合につながる流れができたら、ベスト」
──タイトルに挑むために?
「そのために戻ってきたので」
──復帰を決めた理由は?
「本当にひとつじゃなくて、いろんな物が重なって重なって少しずつ心が動かされた部分あったし、大きな決め手は、年末、所(英男)さんのセコンドについて、ああいう先輩にああいう姿を見せられて、背中押されちゃうと僕も“もういっちょ”という気持ちになりました。最終的な判断はそこですね」
──所選手にどんな姿を見たのでしょうか。
「自分より年上だし、何も言い訳せずに強いメダリストに向かっていく姿だったし、普段の立ち居振る舞いだったり、普段から近い存在なので、改めてすごいなと。自分もまだまだ動けるのに、ここで止めてしまう葛藤がありましたが、そこの姿を見せられて動きました」
──今成選手も一本勝ちしました。刺激に?
「はい。今成選手の一本勝ち、めちゃめちゃ嬉しかったですね」
──芦田選手を会見では「眼中にない」と。見えている景色は違いますか?
「やってきたものが、格闘技何十年で取り組んできたもの、やってきたものが違いすぎると。申し訳ないですけど、同じ土俵でいないというプライドがある。RIZINというリングでは勝てていないので、いい査定試合になるという意味でも、この試合が自分の立ち位置を確認できる大切な試合になります。復帰したのはベルトを目指す、トップになるため。そのためには、眼中にはないです。申し訳ないけど」
──久しぶりのフェザー級で減量は順調とのこと。スパーでの手応えはいかがですか。
「結構、階級上げるとみんなフィジカルがついてこないとか、とらえがちですが、自分のなかでは70kgを切ったらどんどん弱くなってくイメージだったんです。今回それを落とさずに、一番動ける体調のまま来れたし、あえて重い感じの選手、普段ライトやウェルター級の人とスパーリングを多めにすることで、組みのフィジカルを、筋トレとはまた別の、組み力という意味で極力大きい人とやるようにしました」
──練習相手は?
「メインで矢地(祐介)くんと宇野(薫)さん。相手がサウスポーということもあり、セコンドも矢地選手にお願いすることにしました。イメージにぴったりな選手で、芦田選手より強い。(芦田と同じ)BRAVEの武田(光司)選手にも勝ってるし、ゲン担ぎじゃないですけど、矢地くんのいいオーラをちょっといただいて、今回助けていただこうと」
──今回が「いいカード」という評判に「イラッとした」と言っていました。
「会見が終わった後に動画とかでいろいろいってるの見るとムカついてきて、知らない仲じゃないから、なあなあになるのは嫌で、自分のなかでスイッチを入れて、イラつくことでスイッチ入れないといけないなという意味でもそうなんですけど、見ていて、すげえムカついたな、と思った」
──試合で差を見せて、次につなげたいと?
「最低条件はそこですが、もちろん勝つことが一番。内容次第では大きいこと言えないし、圧倒しなきゃ行けない相手だと。舐めてるつもりはないし、そこはしっかりとやっていきたい。準備もしっかりしてきたつもりです」
──『LANDMARK』のメインは自分が戦ったらどうなるかと見ていましたか。
「自分がどうこうというよりも、“朝倉未来がどう戦うのか”気になっていました。想像以上に組みに徹底していた、萩原のプレッシャー、打撃の勢いがあったのかなと僕の中ではすごく面白い試合だったと思う」
──かつてHEARTSで練習もした、朝倉未来選手との試合も視野に?
「RIZINでずっとトップ張ってる何名かの一人なので。立場が上なので挑戦していきたい気持ちはすごくありますし、そのために戻ってきました。自分がからんでいって、ぐちゃぐちゃにしたい気持ちがあります。若くないのでコンスタントに出来るわけじゃないから、動けるうちに上のヤツらをぐちゃぐちゃにしたいという気持ちはずっとあります」