昨年のトーナメント1回戦で対戦するはずだった斗麗(左)と森坂が対戦
2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』の第2弾対戦カード発表記者会見が、10月20日(水)都内にて行われた。
スーパーファイトのフェザー級3分3R延長1Rで、斗麗(WIZARDキックボクシングジム)と森坂陸(エスジム)が対戦する。
斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。5連勝で「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」にエントリーされ、優勝候補と目されていたが、右手首キーンベック病(手首の月状骨がつぶれて扁平化する病気)で全治2カ月のため無念の欠場。2021年2月に6戦無敗でKrushフェザー級王者・新美貴士に挑んだが、判定で初黒星を喫した。5月のK-1で亀本勇翔に判定勝ちして再起すると、9月には佑典を2RでKO。戦績は8勝(4KO)1敗。
森坂は2017年5月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2019年3月にはK-1出場も果たしている。2017年7月には現K-1フェザー級王者・江川優生から勝利を収めた戦績が光る。2020年には「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」に出場して決勝まで勝ち上がったが、決勝で新美貴士に敗れて王座を逃した。3月のK-1では軍司泰斗に判定負けと連敗中。戦績は12勝(3KO)11敗2分。
両者は2020年9月の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」1回戦で対戦が決まっていたが、斗麗が欠場となったため試合が中止となっていた。今回、改めての対戦実現となる。
森坂は「前回3月大会で軍司選手とやらせてもらって何もできずに負けてしまいましたが、この状態で試合をしても強くなれないと思って、主催者には半年以上空けさせて下さいとお願いしてました。その間に練習環境を変えたり、新しい取り組みなど色んなことに挑戦して強くなれている実感があるので、次の試合は強くなった姿を見せられると思います。ご注目よろしくお願いします」と、3月の試合以降、自分自身のリニューアルをしていたとコメント。
斗麗は「今回、地元・関西で試合ができることを凄く嬉しく思います。森坂選手とは、僕がトーナメントを欠場したことによって一度流れてしまったので、今回けじめとしてこのオファーを受けました。その節はご迷惑をおかけしました。でもいつも言っている通り、僕が目指しているのは世界一なので、色んな意味で“なめんなよ”と思っています。しっかり勝って12月4日はレベルの差を見せ付けて勝ちたいと思います」と、けじめで試合は受けたもののレベルの差を見せつけると言い放つ。
対戦相手の印象を聞かれると、森坂は「文句なしに上手くて強い選手だと思います。オールマイティで何でもできる選手かなと。ただ気持ちはそんなに強くないのかなと思います」とし、「作戦をもう立てていて、それを練習している最中です。今回はテクニックで戦うというよりは、気持ちで戦おうかなと思います。この期間で変わった姿を見せることが自分の目標。ファイトスタイルが変わったところを見せたいと思います」と、斗麗のウィークポイントとしてあげた気持ちの強さで勝つとした。
対する斗麗は「普通の選手なので問題なくクリアします」と自信満々。「普通にいつも通りやって、しっかり最後は倒そうと思うので当日楽しみにしといてください」と問題なくクリアーするという。
同大会ではフェザー級のタイトルマッチも行われるが、斗麗は「どっちが勝つにしろ、僕が目指しているのは世界一なので、来年僕が行くまでチャンピオンは大事にベルトを持っといてくださいという感じです」と来年自分が奪いに行くとし、森坂は「椿原君とは3年前にやってボコボコにやられて、軍司選手とは前回の試合を含めて2回とも負けているので、文句なしのタイトルマッチだと思います。一歩でもそこに近づけるように今回の試合でいい結果を残して、勝って上に進みたいと思います。ただ、いきなりK-1のチャンピオンを狙う前に、Krushのタイトルを狙いたいというのが僕の本音。今回の試合は同じ相手(新美)に負けている者同士なので、これに勝ったらKrushのタイトルに近づけるのかなと思います。まずはそっちから考えています」と、Krushの王座を獲るのが先決とした。