メインイベントでスーパーフェザー級暫定王座を争う石月(左)と一馬(右)
2021年10月22日(金)東京・後楽園ホール『RISE 152』の前日計量&記者会見が、21日(木)都内にて14:00より行われた。
メインイベント(第8試合)のスーパーフェザー級(-60kg)暫定王者決定戦3分5R無制限延長Rで対戦する、同級1位・一馬(MONSTAR GYM)は59.85kg、同級2位・石月祐作(KAGAYAKI)は59.75kgでそれぞれ計量をパス。
続いて調印式が行われ、伊藤隆RISE代表から「チャンヒョン・リーが来日できないことで、暫定王者決定戦になりますが、この試合の勝者は来年の上半期までに統一王座戦をやってもらいたいと思っています」と告げられた。
一馬は「明日はタイトルマッチに相応しい試合をしていこうと思っています。スタミナ、スピード、パワー、どれをとっても過去一の状態を作ってきました」、石月は「限られた期間で最高のものを作ってきました。一馬選手をぶち抜いて俺が頂点に立ちます」と、それぞれ意気込み。
これが初のRISEタイトルマッチとなる2人は、「精神的には短く感じましたが、挑戦者決定戦をやってきた中で期間としては長かったのかなと思います。その分、期間が長かったので練習も出来ましたし、最高のパフォーマンスが出来ると思います」(一馬)、「RISEでデビューさせてもらって勝っても負けても反省の試合ばかりでしたが、短い期間でここまで来させてもらったので、恩返しでRISEが盛り上がるためにバチっと決めたいですね」と、それぞれの想いを語った。
目の前に置かれているチャンピオンベルトを見て、一馬は「自分は通過点だと思っていて、本番はチャンヒョン・リー戦だと思っています。なのでぶっ倒して統一王座戦を含めてすぐに準備したいと思います」と暫定王座では満足できないといった様子。石月は「自分は毎試合ゴールだと思ってこなしてきたので、ここもしっかりゴールして次のステップへ行けるようにしっかり勝とうと思います」と、まずは今回の試合でしっかりゴールすることが大事だとした。
一馬は石月の印象を「いつも通り気合いが入っているなと。体幹もしっかり作ってきていていつも以上に練習してきたと思いました。いい試合ができると思う」と感じたとする。対する石月も「顔色がいいのと、あとは身体が仕上がっているので自信に満ち溢れたオーラを感じるので楽しみですね」と、互いをベストな状態だと評した。
一馬と言えば前回の試合で、アゴに三日月蹴りを入れる『上弦の三日月』という必殺技を披露した。それを防ぐ自信はあるかと聞かれた石月は「それだけじゃないんだろうと思っています。タイミングがよければ倒れてしまうと思うので、タイミングをずらして全部受けた上でひねり潰してやろうと思っています」と、全部出させて受けたうえでひねり潰すとまるで“風車の理論”のような回答。
事前インタビューでは「ガッツンガッツン殴りつけて削ってっていうイメージ」で行くと宣言していた石月。それは今も変わらないかと聞かれると「自分はワンパターンなので。そこを突き抜けてきたので、戦い方は変わらないですね」と自分のスタイルを貫いて勝ってみせるとした。
一方、一馬は「僕は必殺技だけじゃないので。僕はいろいろできますし、削り合いでもしっかり(できる)。僕はしり上がりな部分があって実は後半に強いんですよ。今まではけっこう早めに終わってきてしまっているので、しり上がりで後半も魅せられる試合が出来ると思うので楽しみにしておいてください」と、削り合いになっても後半戦の強さを見せられると自信のコメント。
今回が5R戦になることについても「長いラウンドは得意です。ランカーともスパーリングをやっていますが、練習ではみんながバテてている中で僕はバチバチ倒せる動きが出来ているので、5Rは逆に楽しみだなっていうのがあります」と、今まで見せたことがない一馬が見せられるかもしれないと予告した。
一方、石月も「僕もスタミナには自信がある。本人がいけると言っているのでいけると思うので、いい試合になると思いますね」と、後半戦にもつれ込むのは望むところだとする。
早いラウンドでも後半戦になっても戦えるという一馬と、削り合いをして後半戦勝負という石月。3分5R(延長戦は無制限ラウンド)、どこで決着が付くのか両者の試合運びにも注目したいところだ。