2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』の第2弾対戦カード発表記者会見が、10月20日(水)都内にて行われた。
3月28日(日)東京・日本武道館で開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K’FESTA.4 Day.2~』のメインイベントで、武尊(K-1GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦して2R1分4秒、KOで敗れたものの壮絶な激闘を展開したレオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TOP ZEROS)の復帰戦が決定。スーパーファイトの-61.5kg契約3分3R延長1Rで、マキ・チャーチャイ(タイ/真樹ジム)と対戦する。
レオナは“石の拳”と称される強打を武器に、大雅、山本真弘、朝久泰央、小宮山工介らを撃破。2019年9月には西京佑馬を下して第9代Krushスーパー・フェザー級王座に就き、12月には山本直樹をKOして初防衛に成功。 さらに2020年3月、村越優汰をも3Rにマットに沈めてKO勝ち。7月には武尊の盟友である大岩龍矢を判定に下して2度目の防衛に成功したが、武尊に敗れた後タイトルは返上。9カ月ぶりの再起戦に臨む。戦績は28勝(12KO)6敗1分。
チャーチャイは元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級3位で、戦績は138勝(32KO)42敗15分(日本での戦績は4勝1分)のサウスポー。2020年12月の『ホーストカップ』で大石駿介と引き分け、7月の再戦では3R43秒、ヒジ打ちによるTKOで大石を破り、ISKAムエタイ世界スーパーライト級王座を奪取した。10月10日の『スックワンキントーン』では鈴木真治に判定2-1で勝利し、WMOインターナショナル・スーパーライト級王座も獲得している。
会見に出席したレオナは「お待たせしました。12月、前回負けちゃったので頑張って勝ちたいと思います」と復帰の挨拶をし、「腐らず諦めず頑張ってきましたので、あの試合の時より全然良くなっています」とコメント。
今回-61.5kg契約でやることについて「60kgでやり残した選手もいましたが怪我で出来ないとの事なので、待ってる暇はないし、上の階級でやりたい選手がいるのでその選手とやるためにも階級を上げていく」と新たな目標が出来たという。
「あの試合に懸けてきたので1カ月はボーと過ごしていました。少ししてからくよくよしていても仕方ないので、やりたい選手がいるなと思いました」と言い、それは一階上のライト級の選手とは限らないのかと聞かれると「そうですね。それはお楽しみにしてくれたら」と明確には答えなかった。
その武尊戦で学んだことはあるかと聞かれると「自分の気持ちは抑えるってことですかね(笑)」とアツくなってしまったことを反省点としてあげ、今回は「自分が描いた通りの、思いついたことをして勝ちたいと思っています。自分が試合を動かしたい」とする。
武尊戦からの変化は、との質問には「全部あの試合を終えてレベルが上がったと思うので、考え方も変わったと思います。自分では成長している、変わったので試合を見てもらって成長したのを確かめて欲しい」と答えた。
過去に中国人選手との対戦はあるがタイ人選手との対戦は初。それについては「タイ人も日本人も人間なので特に変わりなくって感じです。キックが速いのかなって感じですが、誰でも速いので、もらったら倒れるし、もらわなければいいだけ。特にタイ人だからどうこうはない」と、特に気にしないとする。今回の試合のテーマを聞かれると「秒殺です」ときっぱり。
一方、チャーチャイは「12月を楽しみにしています。必ず勝ちます」と必勝を宣言。K-1初参戦については「初参戦で緊張しているし、嬉しいです」と笑顔。K-1ルールに関しては「ムエタイとK-1ルールは全然違うと理解しています。でもムエタイでのキャリアもあるし、ヒジと(掴んでの)ヒザは禁止だが大丈夫です」と自信をのぞかせる。
ツーショットではレオナの恒例となっているにらみ合いを仕掛けられ、戸惑った表情を浮かべたが「見られても特に何もありません」とまったく気にしていない様子。
K-1での目標を聞かれると「大きな会場で試合をしたい。そしてK-1王者になるこどです」と答え、レオナの秒殺宣言には「勝たせないことには自信があります」と言い放つ。そしてレオナのパンチに「耐える自信があるし、そして勝ちます」と自信たっぷりに答えた。