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【HEAT】アビラル・ヒマラヤン・チーターがヒザで顔面切り裂き57秒TKO勝利

2021/10/19 22:10
【HEAT】アビラル・ヒマラヤン・チーターがヒザで顔面切り裂き57秒TKO勝利

K-1ルールでは禁じられているつかんでのヒザ蹴りで藤村の顔面を切り裂いたアビラル(C)HEAT

HEAT49
2021年10月17日(日)名古屋国際会議場イベントホール

▼第15試合 HEAT KICK ミドル級タイトルマッチ 3分5R
〇アビラル・ヒマラヤン・チーター(志村道場)
[1R 0分57秒 TKO]※ドクターストップ
×藤村大輔(K-1 GYM相模大野)


 アビラルは2016年1月に来日し、4月からキックボクシングを始めてキャリアは7年。2020年1月にHEATミドル級王座を獲得し、9月には初防衛にも成功している。12月のK-1両国大会で初参戦を果たすと、1Rに木村“フィリップ”ミノルから打ち下ろしの右でダウンを奪い、2Rに逆転TKO負けを喫したものの大きなインパクトを残した。3月28日のK-1で小鉄に初回KO勝ち、4月のHEATではKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者&INNOVATION同級王者・吉田英司にも初回KO勝ちと波に乗っていたが、7月のK-1では和島大海のローキックで3RにKO負けを喫している。今回が再起戦で2度目の防衛戦。


 藤村は2015年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、和島大海、神保克哉、山崎陽一らとスーパー・ウェルター級戦線でしのぎを削ってきた。2020年3月には第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントのリザーブファイトで小鉄から判定勝利している。同年8月の『Krush.116』で、第4代Bigbangスーパー・ウェルター級王者のMIKE JOEに判定0-2で敗れ、11月の『Bigbang』でも城戸康裕に判定2-0と接戦を落としている。3月に左ヒジを手術し、今回が復帰戦となった。戦績は12勝(5KO)7敗1分。


 1R、まず藤村が右ローを蹴るとアビラルはしっかりスネでカット。続いてのアビラルの右ハイキックは藤村がバックステップでかわし、右ミドルをリターンする。左フックから飛び込んだアビラルは、フックの連打でガードを固めた藤村を首相撲に捕まえてのヒザ蹴り連打。普段のK-1ルールにはない攻撃を仕掛ける。


 ローを蹴る藤村に左右ストレートを打ちながら前に出たアビラルは、接近すると首を捕まえてヒザを突き上げ、右カーフを蹴ると藤村の足がくの字に曲がる。すかさず右ストレートを打ち込むアビラル。


 すぐに離れる藤村だが、アビラルは走って追いつくとその勢いで右ストレート。ここで藤村が足を止めてストレートの打ち合いとなり、掴んでのヒザを顔面に入れたアビラルは一度離れてリセット。このヒザ蹴りで藤村は左目上をカット。流血してドクターチェックを受ける。縦に割れた傷はかなり大きく、しばらく様子が見られていたがドクターストップ。アビラルのTKO勝ちとなった。


 アビラルはマイクを持つと「前回K-1福岡大会でプロになってから初めてKO負けして、そこから毎日毎日悔しくて練習をやってきて、今日はみんなの前でいい結果を出せたと思います。これからもHEAT王者として世界を獲りに行くのでこれからも応援よろしくお願いします。今日、志村道場から5人試合に出してくれてみんな勝ってくれて、最後が僕だったのでめっちゃプレッシャーがあって。絶対に勝たないといけなかったのでそれも勝つことが出来て。練習仲間とかみんな本当にありがとうございました」と、声を詰まらせ涙ながらに語った。

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