橋本が9月大会に続いて出場、「バンタム級日本最強決定トーナメント」に出場した野田と対戦する
2021年12月18日(土)東京・後楽園ホール『Krush.132』の対戦カード発表記者会見が、10月18日(月)都内にて行われた。
バンタム級3分3R延長1Rで、橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が野田蒼(月心会チーム侍)と対戦する。
橋本は幼少期から空手を学び、中学時代には全日本大会で優勝。高校卒業と同時に滋賀から上京し、第7回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジAクラス -55kgで優勝。2019年にABEMAの『格闘代理戦争』に出演し、TEAM武尊の一員としてトーナメント優勝に貢献したサウスポー。同年9月のデビュー戦と2戦目では松本日向に敗れたが、その後は4連勝。2020年12月の「第6代Krushバンタム級王座決定トーナメント」では決勝で吉岡ビギンに延長R判定2-1で惜敗して王座を逃したが、2021年9月の鵜澤悠也戦で判定勝ちして再起を果たしている。戦績は5勝(1KO)3敗。
野田は小学1年生で月心会に入門し、6年生からはキックボクシングの練習を始める。アマチュア時代は様々な大会のタイトルを総なめにし、強豪選手として名を馳せる。2018年6月、高校1年生ながらK-1アマチュア全日本大会Aクラストーナメント(一般)で優勝。2020年にはK-1トップファイターの登竜門・K-1甲子園でも優勝を果たした。5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」では1回戦で壬生狼一輝に判定2-1で惜敗。9月のKrushに出場が決まっていたが欠場。戦績は3勝3敗1分。
18日午後に発生した東海道新幹線の人身事故の影響により、野田は会見に出席することが出来ず、コメントが読み上げられた。
そのコメントは「今日の会見でお話ししたいことが沢山あったのですが、新幹線が止まってしまい、運転再開まで粘りましたが、最終的に会見にいく事が出来ず本当に申し訳なく残念です。橋本選手は2年前から狙っていて、いつか絶対にしばきたいと思っていた相手なんで、試合が決まって嬉しかったです。橋本選手は知名度だけ先行して、ここぞという時に勝てない印象です。よく橋本選手は試合前に喧嘩喧嘩と言っていて、僕は喧嘩したことないですが、この試合は喧嘩して倒そうと思います。ヤンキーキャラの橋本くんを年下の僕がしばきます」と、挑発的な内容。
会見に出席した橋本は「まずこの前の試合で最高のパフォーマンスができず、しょうもない試合をしてしまって本当に申し訳ないと思っています。2試合連続でこんなにおちょくられているし、(野田のことは)あんま好きじゃないし、とりあえずぶっ倒します」と答えた。
前回の鵜澤戦は試合前からの舌戦で盛り上がり、2度のダウンを奪った橋本が勝利。その一戦について橋本は「良かったところはそんなにないです。悪かったところは減量があまりうまいこといかなかったことですね」と、試合後にもコメントした通り不調の原因は減量が上手くいかなかったことだと言い、「改善とかは特になくて、とりあえず減量ですね。減量を頑張ります」と今回はコンディション調整に気を付けるとする。
野田の印象を聞かれると「根性がない」とバッサリ。「なんか調子に乗ったことを言われているし、ぶっ倒したいです。絶対喧嘩してこうへんですね。絶対逃げます、あいつは。根性ないんで」と言い放つ。
月心会独特のステップを使って戦う戦い方については「別に何も思わないですけれど、見ていて面白くはないですね」と言い、その野田を捕まえる自信はあるかと問われると「自分で喧嘩とか言うなら来てほしいですね」と、言葉通り打ち合って来いと返答した。
橋本が見据えているのは野田ではなく、12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』で対戦する、K-1バンタム級日本最強決定トーナメント優勝・黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)とKrushバンタム級王者・壬生狼一輝(力道場静岡)なのだという。
「12月のK-1大阪に2人が出て、僕はKrushでやることになって。2人に先を走られているし、この試合でとりあえずぶっ倒していい勝ち方をして、『次は実生があの2人とやるんちゃう?』っていう試合をするので、それで来年中にあの2人と必ずやって近いうちにチャンピオンになります」と、野田を2022年への踏み台にしたいと語った。