MMA
インタビュー

【PANCRASE】新女王はベテランか新鋭か? 端貴代「仕留める」×NORI「相手の攻撃は当たらず自分だけが当てる」=女子フライ級暫定王者決定戦

2021/10/17 11:10
 2021年10月17日(日)東京新木場・USEN STUDIO COASTで「PANCRASE 324」が開催される。第10試合コ・メインでは、女子フライ級暫定王者決定戦として、端貴代(和術慧舟會AKZA)とNORI(PRAVAJRA)が対戦。前日計量では端が56.3kg、NORIが55.7kgで計量を初回でパスしている。  同級の現王者はシッジ・ホッシャ(ブラジル)だが、コロナ禍で海外から選手を出入国させる目処が付かないため、王者が国外在住の階級は暫定王者を設定することになった。 ベルトを獲ることが終わりではない(端)  2004年プロデビューの端は、MMA17勝8敗1分のベテラン。2019年4月の「PANCRASE女子フライ級王座決定戦」でホッシャに判定負けで王座獲得ならず、2019年9月にマイラ・カントゥアリアにも判定負けでPANCRASE王座戦線から一歩後退したかに見えたが、2020年7月に2連勝中だったライカを判定で降し、再起を果たしている。  また、2021年はQUINTEにも参戦。吉田綾子をハンマーロックで極めるなどグラップリングの強さは健在だ。SMACKGIRL、DEEPJEWELSでも王者になった端が、取れなかったクィーン・オブ・パンクラスのベルトを、2度目の挑戦で獲得なるか。  東京墨田区出身の端は「必ずベルトを取って実家に持ち帰ります」と戴冠を宣言。計量後には、「調整はバッチリです。いい状態で試合に臨めます。今回の試合に向けては、全般的に打撃も寝技も全て強化してきました。自分の強さを最大限に全開させて、相手をKO・一本で仕留めたいと思います」と、フィニッシュすると語った。  対戦相手のNORIは調印式で「世代交代」を宣言しているが、端は「まだ先だと思います」と言い、5Rの王座戦について、「最後は気持ちの勝負になる。私にとってベルトを獲ることが終わりではありません。このベルトと一緒に新しい道を進んでいくことを考えていきます」と、ゴールはベルトを巻くことではないとした。 引き出しをさらに増やした(NORI)  対するNORIは、端がプロMMAデビューを果たしている2005年、6歳からインド武術を学んだという。キックボクシングのJ-NETWORKアマチュアで活躍。2014年にMuay Thai Open 26で立ち技プロデビューを果たすと、シュートボクシングにも参戦。  2015年9月にプロMMAデビュー戦で勝利し、同年11月にDEEP JEWELSに参戦。藤野恵実、魅津希に敗れるも2016年6月、アミバに判定勝ち。同年7月にROAD FCで現ONEファイターのリン・ホーチンに判定負け。11月にBB TAKAに1R TKO勝ち後、SEI☆ZAでのタバタ・ヒッチ戦を経て、2019年12月にPANCRASEで鈴木万李弥にスプリット判定負けと、厳しい試合を重ねてきた。  しかし、2021年5月にライカを3-0の判定で降し、パンクラス初勝利を挙げ、今回の暫定王座戦のチャンスを掴んだ。  インド武術集団『Team DATE』の武術4姉妹として活動していたが、2021年6月に華蓮DATEと共にTeam DATEを退団し、武術姉妹を脱退。そしてDARANI氏(元DARANI DATE)が代表の新チーム「PRAVAJRA/プラヴァージュラ」の所属となり、今回はNORIに改名し、移籍初戦となる。  白の衣装で計量をパスしたNORIは「この前タイトルマッチの調印式があって、より一層タイトルマッチの実感が湧いてきて、より気を引き締めて練習に臨むことができました。端選手の持ち味の組み技には警戒しつつ、自分の持ち味をしっかり出せることを意識して練習して、自分の中でいい感じで仕上がってきました。PRAVAJRA初陣のNORIを見せられると思います」と自信のコメント。  独特のタイミングを持つサイドキックは、ライカ戦を経て、さらにMMAの中で強化され、「今回に向けて引き出しをさらに増やして、より鋭くパワーアップした姿を見て下さい。今回は相手の攻撃は当てられずに自分が当てていきます」と、蹴り技のバリエーションにも進化があることを語った。  念願のタイトルマッチのチャンスを掴み、「そう何回もタイトルマッチのチャンスが来るものではないと思っています。5R制は初めてですが、そこは気負わずに勝てばベルトが付いてくるので勝つことにこだわっていきたい。世代交代を狙います」と、あらためて新世代のクイーンになることを誓った。  また、NORIと同じ大会に出場し、新谷琴美(チーム エージェント)と対戦するKARENは、「デビューから4連勝目指してベルトを目指したいと思います。新チームPRAVAJRAでさらに強くなったところを見せます。判定は考えてないので、一本かKOを狙いたいです」とコメント。  対する新谷も「打撃も組みも強化してきました。相手は3連勝していますが、自分のやるべきことをやるだけ。ガッツを見せて一歩一歩確実に強くなっていく姿を見せるだけです」と、7月『WARDOG.31』でのERIKA戦のTKO勝利に続く連勝を誓った。  なお、大会の当日券は12時30分より発売。13時よりTIGET LIVEおよびABEMA PPV ONLINE LIVEでも視聴が可能だ。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント