連覇を狙う昨年優勝者の入来建武(左)
2021年12月12日(日)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で開催されるNPO法人全世界空手道連盟 新極真会主催『第53回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』のトーナメント組み合わせが発表となった。
昨年の第52回全日本では、男子は上位8名のうち4名が他流派選手が入賞、女子は上位4名中3名を他流派選手が占めるという結果に終わった。今年も熾烈な戦いが繰り広げられることが予想される。
(写真)昨年準優勝の加藤(右)
Aブロックシードは昨年準優勝の加藤大喜と8位であり2017・2021JFKO中量級優勝の福地勇人。それに準じるシード選手として越智純貴と昨年6位の多田成慶が入る。
Bブロックシードには昨年4位であり2021JFKO軽重量級優勝の江口雄智と、同JFKO重量級3位の渡辺優作、それに次いで同JFKO軽重量級2位の湯川智仁と工藤昂朗が入る。また注目選手として高橋佑汰が今ブロックで初出場。
(写真)高橋が新極真会の全日本選手権に初出場。非常に興味深い展開となりそうだ
高橋は2010年極真会館第27回全日本ウェイト制選手権大会中量級にて史上最年少優勝(17歳)を果たし、2014年には軽重量級で優勝。2017年の第49回全日本選手権大会でも優勝を遂げた。全世界選手権には2015年と2019年の2度出場、2019年の第12回大会では4位に入賞している。2020年8月に極真会館を退会し、自身の道場である日本空手道高橋道場を設立した。今年4月のJFKO全日本選手権にもエントリーしていたが欠場となり、まさかの新極真会全日本選手権エントリーを果たす。
Cブロックには昨年3位の後藤優太と2021JFKO重量級優勝の亀山真、次いで第45回全日本大会優勝の落合光星と2021JFKO軽重量級3位の渡辺和志が顔を揃える。
Dブロックは5位の田中裕也、そして最後のシードとして昨年の優勝者・入来建武がディフェンディングチャンピオンとしてエントリー。また両者に準じるシードには2021JFKO中量級準優勝の後迫龍輝、同JFKO重量級3位の鳥原隆司が入る。
入来は2015第11回全世界大会準優勝、2016第48回全日本大会優勝、2017第6回全世界ウエイト制重量級準優勝、2018第1回JFKO国際重量級優勝、2016第3回JFKO全日本重量級優勝などの実績を誇り、2015第11回全世界選手権王者・島本雄二と共に長きにわたって新極真会の屋台骨を支えてきた選手だ。今大会では他流派はもちろん、世代交代を狙う新極真会の選手たちの挑戦を受けて連覇に臨む。
(写真)昨年優勝者の久保田(右)
女子は過去最多となる46名がエントリー。昨年はファイナリストを他流に占められる結果となった。昨年の結果を反映した今年のトーナメントではAブロックのトップシードは昨年準優勝の菊川結衣と水谷恋。それに2021JFKO軽量級優勝の手嶋海咲、同重量級準優勝の野村心菜が続く。Bブロックは昨年3位の加藤小也香、そして昨年優勝者の久保田千尋が陣取る。それに準じるポジションには2021JFKO重量級優勝の渡辺小春と同軽重量級優勝の浅古麗美が入る。新極真勢にとっては王座奪還が最大の目標だが、昨年以上に厳しい戦いが予想される。
流派団体を超えてトップ選手が入り交じる過酷なトーナメントを勝ち抜いて王座を掴むのは誰か。
また、今大会は、2022年9月24・25日、ポーランドで開催予定の『第7回全世界ウエイト制大会』日本代表最終選抜戦となる。日本代表選抜全36名(男子24名、女子12名)は、5月に開催された第6回JFKO全日本大会、第53回全日本大会に出場する新極真会所属選手を対象として選出される。
『第53回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』のトーナメント組み合わせ