梅野源治と1勝1敗のキヨソンセンに健太が挑む
2021年11月7日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール『BOM WAVE 06 -Get Over The COVID-19-』の追加対戦カードが発表された。
ライト級3分5Rで、キヨソンセン・フライスカイジム(フライスカイジム)と健太(ESG)が対戦する。
キヨソンセンは、タイ在住時代はラジャダムナンとルンピニースタジアムで活躍。現在はFLYSKYGYMでトレーナーを務めながらWMCインターコンチネンタル・スーパーフェザー級王座を獲得するなど日本の試合に出場している。2018年10月の『KNOCK OUT』では森井洋介と3分5Rを戦い抜いてドロー。延長戦でKO負けも森井を苦しめた(トーナメントのため公式結果はドロー)。2020年12月には梅野源治に判定勝ちして名をあげたが、今年4月の再戦では梅野にリベンジを許している。ハイキック、右フック、ヒジ打ちなど多彩な技でのKO勝利が多い。
健太は2005年にプロデビューすると、2008年5月にNJKFウェルター級王座を獲得。その後、NJKFスーパーウェルター級王座、初代Krush -70kg王座、WBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得。NJKFを代表する選手として『ONE Championship』など世界を舞台に戦ってきた。1年半に渡って勝ち星から遠ざかっていたが、今年2月、NKBライト級王者・高橋一眞に判定2-0で勝利して連敗脱出。4月のBOMでも晃希にKO勝ちと連勝したが、6月の新日本キックでは重森陽太に完封負けを喫した。前戦となった7月、NOBU BRAVERY戦でも敗れている。今年9月にホームリングNJKFでの試合で100戦目に到達、その試合を勝利で飾っている。
年齢を重ねて技巧派となった健太もヒジを得意としており、両者の対戦はヒジが勝敗のカギとなりそうだ。
WMC日本女子バンタム級王者決定戦2分5Rでは、JASMINE(ポゴナクラブ)とNANA☆SE(MSJ)が王座を争う。
JASMINEは2020年10月の『Krush-EX 2020 vol.2』でプロデビュー。ボート競技で高校生の時は埼玉県代表で全国大会に出場し、日本代表候補にも選ばれたことがある。フィジカルトレーニングに力を入れ、褐色の肌とその肉体から“女子マッスルモンスター”と呼ばれる。「スクワットで140kg持ち上げる」と言い、「16オンスのグローブでワンパンチKO」「男性とスパーリングして今まで12人くらいあばら骨を折ってきた」と数々のエピソードを持つ。デビュー戦ではケイト・ウィラサクレックに判定3-0で敗れ、今年9月のBOMではルイに判定3-0で敗れている。
NANA☆SEは2009年1月にプロデビューし、10勝(1KO)11敗4分の戦績を持つベテラン選手。J-GIRLSではグレイシャア亜紀らとも対戦経験がある。2021年6月、3度目の挑戦でKOS女子バンタム級王座を奪取。九州を中心に活躍し、関東での試合は実に11年ぶりだという。今回が初めてのヒジ打ちありルールでの試合となる。
WMCインターコンチネンタル・バンタム級タイトルマッチ3分5Rでは、王者・國本正義(命武会)に士門・P.Kセンチャイジム(P.Kセンチャイジム)が挑戦。
國本は幼少期から空手を学び、キックボクシングに転向してからはアクセル、ホーストカップ、シュートボクシング、REBELS、BOMなど様々な団体で活躍。2017年9月のホーストカップで瀧谷渉太から1Rにダウンを奪っての判定勝ち。2020年12月のWMCインターコンチネンタル・バンタム級王座決定戦ではWMC日本バンタム級王者の稔之晟にフルマークの判定勝ちで王者に輝いた。2021年3月にはRIZIN参戦も果たし、佐藤執斗と対戦するもフルラウンドの末ドローとなっている。50戦近いキャリアを持つベテラン選手。
対する士門は吉成名高のいとこで、ジュニアでは20冠王を達成。ルンピニースタジアムなどタイでの試合経験を積み、2020年7月に『BOM』でプロデビュー。10月の2戦目ではNJKFフライ級1位・誓(現NJKFフライ級王者)を圧倒して勝利するという新人離れした実力を見せ、12月の3戦目では天馬をKOしてWMC日本フライ級王座に就いた。そして4戦目では今年2月の『NO KICK NO LIFE』で“平成最後の怪物”アマチュアで28冠王を達成した花岡竜との怪物対決で花岡にプロ初黒星を付けて"令和の新怪物"と呼ばれるようになる。9月のBOMではTENKAICHIバンタム級王者・宮坂桂介にも勝利。タイでの戦績は11勝3敗、日本では6戦全勝。
國本がキャリアの差を見せつけて士門にプロの洗礼を浴びせるか、それとも士門がこの難関を通り抜けて2本目のベルトを手にするのか。
また、WMC日本スーパーバンタム級3分3Rではベンツ飯田(Aim High)vs GANG-G(ゴリラジム)の一戦も決定している。