キックボクシング
インタビュー

【ONE】“覇王”復活なるか? チンギス・アラゾフ「日本の皆さん、過去最高のファイターが集うこのトーナメントで最強を証明します」=10月15日(金)生配信

2021/10/12 11:10
 2021年10月15日(金)シンガポール・インドアスタジアムにて開催されるオール立ち技の大会「ONE: FIRST STRIKE」。ONEフェザー級キックボクシングワールドGPでは、元K-1世界王者のチンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)がサミー・サナ(フランス/アルジェリア)と対戦する。  2017年6月に「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント~」に参戦したアラゾフは、1回戦で中島弘貴にKO勝ち、準決勝でジョーダン・ピケオーにKO勝ち、決勝で城戸康裕に判定勝ちで、第2代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者となった。  2018年3月の「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K'FESTA.1~」ではスーパー・ウェルター級タイトルマッチで日菜太の挑戦を受け、2R KO勝ち。同年7月の「Bellator Kickboxing」では、ジョルジオ・ペトロシアンとライト級(-70kg)タイトルマッチで対戦し、判定で敗れたものの、その後2連勝でONEに参戦した。  2021年4月の「ONE on TNT」で、2013年のK-1 WORLD MAX世界王者のエンリコ・ケールと対戦し、スプリット判定で黒星を喫したアラゾフは、今回がONE2戦目。世界最高峰のフェザー級キックボクサーが一堂に集るワールドGPで復活なるか。  対するサミー・サナ(フランス/アルジェリア)は、2019年、打撃の名手のヨーセンクライ・IWE・フェアテックス(タイ)とジャバル・アスケロフ(ロシア/豪州)を倒し、ONEフェザー級キックボクシング世界GPの決勝までたどり着いた。  しかし、2019年10月の「CENTURY PART II」では、ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)に判定負けを喫し、GP優勝と賞金100万米ドルを逃した。2020年12月にはロシアのジャマル・ユスポフにも判定負けを喫しており、今回のフェザー級キックボクシングワールドGPに再起を賭ける。  また、同大会では、フェザー級3位のマラット・グレゴリアン(アルメニア)とアンディ・サワー(オランダ)が対戦。同級4位のシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)が、5位のタイフン・オズカン(トルコ)と対戦する。シッティチャイは、8月の「ONE: BATTLEGROUND III」で7年ぶりにムエタイマッチを行い、バンタム級ムエタイ4位のタワンチャイ・PK・センチャイムエタイジム(タイ)をスプリット判定で降している。今回はキックボクシングルールに戻り、フェザー級で戦う。  さらにアラゾフをスプリット判定で降したエンリコ・ケール(ドイツ)も参戦。2019年にリアム・ノーラン(英国)を2R TKOで降しONEデビューを飾ったケールは、その後のONEフェザー級キックボクシング世界GP準々決勝でジャバル・アスケロに屈した。  しかし、2019年11月にアルメン・ペトロシアン(イタリア)を2R KO。Mix Fight Championship 27での判定勝ちを挟み、2021年4月の「ONE on TNT I」でアラゾフに競り勝っている。対するダビット・キリア(ジョージア)は、Kunlun Fight4連勝から、2021年2月にONE初参戦もジョルジオ・ペトロシアンに判定負けしており、今回のケール戦でONE初勝利なるか。  主催者より届いたチンギス・アラゾフとの一問一答は以下の通り。なお、大会の模様は、2021年10月15日(金)の午後9時30分より、ABEMA 格闘チャンネルとONE公式アプリにて生配信される。 自分以外の全員を倒すというのは、大きなモチベーション ──ONEフェザー級キックボクシングワールドGPに出場するチンギス・アラゾフ選手です。いよいよファイトウィークに入りました。調子はいかがでしょうか。 「気分は良いですね。身体の準備もできています」 ──GP出場メンバー8人に選ばれたことについて、どんなお気持ちですか。 「ONE Championshipは、このフェザー級で最大のトーナメントを行い、ここに世界最高の選手たちが集まりましたね。このトーナメントの一員に選ばれたことは、本当に嬉しいです。ほぼ全員のことを知っているし、何人かはリングの中で顔を合わせています。僕もチームもこのトーナメントに懸けているし、試合が待ちきれないですね」 ──サミー・サナ選手との対戦については? 「実は、同じ広告に出たことがあって、彼のことは個人的にも知っています。僕は勝ちに行きますから、対戦相手が誰かとかは特に気にしていないです。強くて勝ちに執着するファイターがこのトーナメントには揃っていて、かつ、皆それぞれが個性のあるファイターたちです」 ──自分がサミー・サナ選手よりも優れていると思うことはなんでしょうか。 「パンチのテクニックでしょうね。でも口で言うよりリングの中で見せる方が良いでしょう」 ──56勝(34KO・TKO)5敗1Nの戦績で、キックルールでの経験値が高いことは、アドバンテージに感じますか? 「僕らファイターはリングに入ったら、全てにおいて相手より自分が強いんだと自信を持たないといけない。サミー・サナは確かにムエタイのファイターですが、キックボクシングだって素晴らしいです。強敵ヨーセンクライから勝利していますよね。まあ、この試合でどっちが強いかが分かるでしょう」 ──ご自身の強みとは? 「自分の強さは口で表したくないですね。リングで見てもらえれば分かると思います」 ──サミー・サナ選手をどう倒すつもりですか。 「この試合のために本当に色々な準備をしてきたので、その中の一つだけを使うことはできない。どんなファイターでも相手に好きなことをさせないように試合を作れるし、そうなったら自分の戦略は変えないといけない。サプライズですよ。いろんなプランがありますから。それに彼との試合は何も心配ありません。スピードもパンチもキックも、全てにおいて。とにかく集中すること、これが一番大切なことかと思います」 ──この試合に向けてのモチベーションは? 「過去10年で一番と言えるトーナメントを、最強のトーナメントを、ONE Championshipが用意しました。自分以外の全員を倒すというのは、大きなモチベーションです」──このワールドグランプリで優勝することの意義は? 「僕のレガシーです。僕らのチームは何度もトーナメントを制してきました。でもこのトーナメントには過去最強のファイターが集っています。そして何人かとは過去にリングで戦っていますし、勝ったり・負けたりを経験しています。だから自分のレガシーのためにも、“自分たちのチームが一番だ、最強なんだ”って証明するという点でも、このトーナメントでの勝利はとても大きな意味を持っています」 ──今年4月のONEデビュー戦では、エンリコ・ケール選手を相手に敗戦を喫しました。このトーナメントで再戦する可能性もあります。「あの試合は色んなことが思い浮かびます。ただ、あの日は自分の日ではなかったです。自分の能力の20、30%程度しか出せなかった。集中できていなかったし、プロデビュー戦のような感じでした。今は、サミー・サナ戦にだけ目を向けています。なので、その次が誰であろうと今は関係ありません」 ──いくつかの団体で戦ってきましたが、ONE Championshipとの違いはどう感じていますか。 「ONE Championshipは最高ですよ。この体重では世界で一番のカテゴリー。いろんな国で、色々な団体で戦いましたが、ここには選手が揃っている。過去のことを振り返ると、日本で戦っていた時は、日本の街を歩いたり人に会うことができました。今はシンガポールにいますが、この状況だと同じようにはいきません。でも、窓から見えるシンガポールの景色はとても美しい。改めて、ONEは世界で一番の団体だと思います。どの階級にもハイレベルなファイターが揃っています。未来があるし、選手に目を向けているし、ONEが一番だと思います」 ──アラゾフ選手のことを応援しているファンや、憧れている若い選手たちが日本にもたくさんいると思います。そういう方々へ何かメッセージはありますか。 「日本のファンの皆さん、僕の試合を、このトーナメントをしっかり、しっかり見ていて下さい。勝ちにいきますから。若い選手の皆さん、トレーニングに集中して健康に気をつけて。しっかり努力すれば上に上がっていけますから、とにかく熱心に練習に取り組んでキャリアを積んでください。そして家族のことも忘れないでください」
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