王者・籔中謙佑(左)が挑戦者決定トーナメントを2試合ともKOした稲井良弥の挑戦を受ける(C)DEEP☆KICK
2021年11月28日(日)大阪・泉大津市のテクスピア大阪にて2部構成で行われる『DEEP☆KICK 57』及び『DEEP☆KICK 58』の対戦カード第一弾が発表された。
DEEP☆KICK-70kgタイトルマッチとして王者・籔中謙佑(KUMAGYM)と、DEEP☆KICK-70kg挑戦者決定トーナメントを連続KOで勝ち上がった稲井良弥(TARGET)の対戦が決定。
藪中は昨年2月に暫定王者からDEEP☆KICK-70kg第3代王者に輝きその後防衛も1度成功しているが、共にドローによるものとなっており藪中自身も気にしているところ。先日の『DEEP☆KICK 56』で挑戦者・稲井に対してマイクを持った際に「ここまでドローの試合ばかりで王者らしいところを見せられていないので、ここまで連続KOで上がってきた稲井選手と派手に殴り合ってベルトを巻きます」とコメントしているように、次こそはという意思が溢れている。
対する稲井はDEEP☆KICK-70kg挑戦者決定トーナメントに出場すると、準決勝で2度タイトルマッチを行った経験のある慎太郎(teamBonds)、決勝ではベテランの龍威地(NJKF ARENA)を共にKOで倒し挑戦権を獲得した驚異の新鋭。プロ戦績は5戦5勝4KOと驚異のKO率を誇る負け知らずの選手だ。破壊力抜群のパンチの連打を武器にプロ全勝のままDEEP☆KICK-70kg王座奪取を狙う。
DEEP☆KICK-65kg王者・憂也(魁塾)が返上したベルトを懸けたDEEP☆KICK-65kg王座決定トーナメント決勝の開催も発表、『DEEP☆KICK 56』で行われた王座決定トーナメント準決勝を勝ち上がってきた中澤友(魁塾/ビンチェレあべの)と木村Cerberus颯太(NJKF心将塾)が対戦する。
中澤はテコンドーで鍛えた蹴りを中心に勝ち筋を掴むファイターで、8月には『NJKF 2021 west 3rd』に出場するも、田中陸登(拳狼会)に判定負け、プロ初敗北を喫した。準決勝は不戦勝により今回決勝に進出した経緯があり、試合が出来なかったフラストレーションを決勝で爆発させると息巻いている。
対する木村は準決勝でMAランカーの竹市一樹 (MA二刃会)と対戦、実に2年のブランクがあっての出場となるも衰えを感じさせず、早いパンチ・蹴りをヒットさせていき最後は打ち合いとなるも見事判定勝利して決勝へと駒を進めた。また今回はジム移籍に伴い登録名を木村颯太から木村Cerberus颯太に変更しての出場となるが、パンフレットでも「出身地:地獄」や「バックボーン:ドギーマン」などの素かキャラか分からないコメントを残し自身のエンターテイナー性を発揮してきた。勢いそのままに地獄からの使者がDEEP☆KICK王座奪還を狙う。
決勝では互いにKOで倒すと宣言をしており意気込みも申し分ない。威力抜群の多彩なキックで中澤が木村を蹴り倒しベルトを巻くのか、鋭い攻撃を繰り出す地獄の番犬ケルベロスが中澤とベルトを食い尽くすのか。
そしてDEEP☆KICK-57.5kg王者・宮崎就斗(TARGET)への挑戦権を懸けた挑戦者決定トーナメント決勝の開催も発表、準決勝を勝ち上がってきた麻太郎(NJKF健心塾)と村上真基(ROYAL KINGS)が決勝を争う。
この2名は7月に行われた『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA』で対戦しており、その際は村上が豪快な胴廻し回転蹴りで麻太郎からダウンを奪い判定勝利を収めている。麻太郎からすれば今回がリベンジ戦、準決勝では篤弥(teamBonds)と対戦の予定だったが、篤弥が体調不良によるドクターストップで試合は中止、不戦勝で決勝に進んでいる。今年4月にはDEEP☆KICK-55kgタイトルマッチに参戦するも涙を飲み階級を上げてのベルトへの挑戦、19歳と若いがすでに経験は十二分、「次の試合が楽しみ、リベンジを決めて王者も倒す」と意気込んでいる。
対する村上は準決勝で昨年9月『DEEP☆KICK 47』にてKO負けを喫した郁弥 (山口道場)と再戦。パンチ・ローで試合を優勢に進めていくと2Rには強烈な左フックで見事お返しのKO勝利、リベンジを果たした。村上からすれば準決勝はリベンジする側、そして決勝ではリベンジを受ける側となる。
他には若手育成試合として小田尋久(キックボクシングジム3K) vs 藤本優雅(誠輪ジム)の対戦、オープニングファイトではNEXT☆LEVEL提供試合で若林弥由(月心会チーム侍)vs 原谷ほのか(NJKF健心塾)の対戦も発表された。