2019年5月18日(土)東京・後楽園ホールで『K-1 KRUSH FIGHT.101』が開催された。
▼ダブルメインイベント第2試合 K-1 KRUSH FIGHTウェルター級(67.5kg)タイトルマッチ 3分3R・延長1R〇木村"フィリップ”ミノル(王者/K-1ジム五反田チームキングス)[2R1分43秒 KO] ※左ボディブロー×近藤魁成(挑戦者/大成会館/K-1甲子園2017・2018 -65kg優勝)※木村が初防衛に成功。
木村は昨年11月のジョーダン・ピケオー戦の敗戦後、世界と対等に戦うために徹底したフィジカルトレーニングに励んできた。今回が初防衛戦。
近藤は高校生たちの戦う甲子園『K-1甲子園』を2017・2018年と連覇。プロデビューは2018年3月で、現在までの戦績は2勝(2KO)1分。無敗とはいえ僅か3戦目で王座に挑戦する大抜擢を受けた17歳。
1R、ジャブで先制する近藤に木村はさっそく強打の左右フック、左ボディを打ち込んでいく。近藤は左ハイ、前蹴り、右ローと蹴り技でけん制。ボディを打って一度下がった木村は、前へ出てきた近藤に再びボディを狙ったが、そこへ近藤が左ヒザを突き上げた。アゴにもらった木村はダウン。
残り時間は1分半、ダメージの色が濃い木村に近藤がパンチで襲い掛かる。しかし、ここで木村は守りに入らず、前に出てくる近藤を強打で迎撃。右フックに大きくバランスを崩す近藤。さらに木村は左フックからの右フックでダウンを奪い返す。木村はさらに左右フックで畳みかけ、近藤もヒザを突き刺す。エキサイティングな1Rとなった。
2R、笑顔を浮かべた近藤はジャブの連打から右ストレートを伸ばす。なぎ倒すような左右フックで前へ出る木村に、近藤はボディへヒザを突き刺す。しかし木村は強烈な左ボディで再びダウンを奪う。木村は左右フックと左右のボディで追い詰め、左ボディの連打でダウンを追加。近藤はうずくまったまま立つことが出来ず、木村が激闘を制した。
木村は「これだけ下馬評で不利なアンダードッグな相手として組まれた、僕は一度意識が飛んだんですが、そこまで家族みんなで切磋琢磨して僕に勝つために仕上げてきてくれた近藤選手、ジムのみんな、家族の人たちに大きな拍手をお願いします」と、まずは挑戦者を称えるマイク。
続けて「正直、僕は防衛が出来たことより彼が強くて必死になりました。世界へ行くにはまだまだ足りないですね。いい勉強になりました。近藤選手のことが改めて好きになりました。近藤選手を見守っていきたいと思います。そしていつかまた試合が出来たらいいなと思います。最高のファイターなのでこれからも一緒にチャンピオンを目指してやっていきましょう」と、ライバルとして認める。
最後には「今日はこんな感じだったんですが、みんなの前でもっと試合をしていきたくて、両国国技館大会も僕は出ます。K-1両国大会で僕が大暴れするところを見に来てください。会場をぶち上げます」と、6・30両国大会を盛り上げる宣言した。
▼ダブルメインイベント第1試合 第2代K-1 KRUSH FIGHT女子アトム級王座決定戦 3分3R延長1R×C-ZUKA(T-GYM)[3R 1分34秒 KO] ※右ストレート◯高梨knuckle美穂(Y'ZD GYM)※高梨が新王者に
2Rに右ストレート、左フックでダウンを奪う高梨。3R、コーナーに詰めた高梨が左右フックラッシュ。C-ZUKAが崩れたところでレフェリーがスタンディングダウンを宣告。セコンドからタオルが投入された。
▼第6試合 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級 3分3R延長1R×郷州征宜(K-1ジム総本部チームペガサス/第6代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王者)[判定0-3]※27-30×2、26-30◯友尊(TEAM K)
3R、友尊の左クロスに郷州はダウン。立ち上がり猛反撃も及ばず。
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▼第5試合 初代K-1 KRUSH FIGHTクルーザー級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R◯K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)[2R 1分25秒 KO] ※右フック×杉本仁(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
トーナメント1回戦で俊雄を左フックで2R KOに下し準決勝に進出した杉本仁と、工藤勇樹を2R、跳びヒザ蹴りでTKOに下して準決勝に進出したK-Jeeが激突。
1、2Rともに先に圧力をかけるK-Jeeが2R、杉本の右ストレートにカウンターの右フックをヒット。前のめりに杉本がダウンし、すぐにレフェリーがKOを宣告した。決勝進出を決めたK-Jeeは「クルーザー級を中心に持っていきます」と主役となることを宣言した。
▼第4試合 初代K-1 KRUSH FIGHTクルーザー級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R◯RUI(K-1ジム蒲田チームキングス)[判定3-0] ※29-28 30-28 30-27×植村真弥(WSRフェアテックス幕張)
トーナメント1回戦でBIGBANGヘビー級王者の愛鷹亮に3R、ヒザ蹴りでKO勝利したRUI。対する植村真弥はK-1同級世界トーナメント3位のOD・KENを左右フックで豪快にKOし準決勝進出を決めた。
左右のフック連打で前進する植村に、サウスポーのRUIは左のヒザ蹴りミドルと蹴りで応戦。終盤にはストレートも当てて植村の動きを止める。判定は植村の剛腕をかわして的確に打撃を当てたRUIが、K-Jeeが待つ決勝進出を決めた。
試合後、RUIは「決勝はK-Jee選手とやるとわかっていた。ナイスKOだけど、俺には届かない。この二人で戦って九州を盛り上げたい」と、福岡で元同門の先輩越えを宣言した。
▼第3試合 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級 3分3R延長1R◯朝久泰央(朝久道場)[判定3-0] ※30-28 30-29×2×山本直樹(優弥道場)
▼第2試合 K-1 KRUSH FIGHTライト級 3分3R延長1R◯明戸仁志(K-1 GYM EBISU FREE HAWK)[延長判定3-0]※10-9×3×林 将多(K-1 GYM SAGAMI-ONO/FSG)※本戦判定1-1(29-28、29-30、29-29)
▼第1試合 K-1 KRUSH FIGHTフェザー級 3分3R延長1R×倉崎昌史(GET OVER)[判定2-0] ※30-29×2、29-29◯森坂 陸(エスジム)
▼プレリミナリーファイト第3試合 K-1 KRUSH FIGHTライト級 3分3R×安田学登(K-1ジム蒲田チームキングス)[2R 2分44秒 KO] ※右ハイキック◯中島千博(POWER OF DREAM)
▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・バンタム級 3分3R×内田 晶(チーム・タイガーホーク/拳聖空手)[判定0-2]※28-29、29-29、29-30◯晃弘(K-1 GYM横浜infinity)
▼プレリミナリーファイト第1試合 K-1 KRUSH FIGHT女子アトム級 2分3R◯MOE(若獅子会館)[判定3-0]※30-28、30-28、30-27×豊嶋里美(TEAM OJ)