MMA
インタビュー

【Road to ONE】接戦を制した和田竜光「朝倉未来選手がテイクダウンをして試合をしたら“打撃でやれや”という声があって、“何、言ってんだ?”と思って──」

2021/10/05 23:10
 2021年10月5日(火)渋谷・TSUTAYA O-Eastにて、「Road to ONE: 5th Sexyama Edition」が開催され、メインイベントでONEフライ級(※61.2kg)で活躍中の和田竜光(フリー)と、これまでバンタム級を主戦場としていた竹中大地(パラエストラ和泉)が激突。3R通してのハイレベルな攻防は、接戦の末に判定2-1で和田が勝利した。  試合後ケージの中で、和田は「今日の自分の動きも竹中選手が見せた動きも、全然、世界のトップじゃない動きでしたが、最近よく目にするバカな格闘技ファンたちが、SNSで『打撃ばかりやれよ』『グラウンドばかりでつまらないんだよ』とか、毎回頭に来るようなクソみたいなツイートをしていて、これも格闘技だからね。グラウンドもやるし、打撃もやるけど、これも格闘技だから。世界トップじゃないけど、これも格闘技。打撃ばかりを見たい人はボクシング、K-1、RISEとか立ち技の最高な試合がいっぱいあるからそれを見て勉強してください。それでMMAを見てくれている最高のファンたちも沢山いるので、その人たちのために俺たちは毎日、気合いを入れて練習してここで試合をしています。全然、世界の最高でもトップじゃないけど、今日の試合は最高に気合いを入れてやったので見ていただいてありがとうございました」と語り、MVPも受賞した。  あえて挑発的な言葉で「これも格闘技だから」と言った勝者・和田の真意は何か? 試合後に聞いた。 階級を下げることも考えています。「日本人は無理だな、しばらくジョシュア・パシオの政権が続くな」って言われて── ──竹中大地選手との接戦を制し、試合後に「これも格闘技だから」とマイクで語りました。 「僕が世界チャンピオンだったらもっと説得力があるんですけど、王者でもなくONEのランカーでもない僕があんなこと言うと、ディスられるだけだと分かっているんですけど……あの朝倉未来選手がテイクダウンをして試合をしたら“打撃でやれや”という声があって、相手のファンなのか、“塩漬けつまんないよ”だとか、扇久保選手の試合のときもそうだったんですけど、最近、RIZINの試合後にそういうのを目にしたんで、“何、言ってんだ?”と思って。“そう言うんだったら、MMAではなく立ち技の競技を見ればいいし、殴り合いを観たいだけなら、酒場の酔っ払いの喧嘩を見てくれ”と思って、フラストレーションが溜まっていて、チャンピオンでも何でもない僕なんですけど、こういうのも格闘技だって。一本、KOを取らないといけない、という考えも分かるんですけど、こういう判定という決まり手も楽しんでくれ、これがMMAなんだって。凡人からのメッセージという感じでした」 ──KOか一本だけで勝敗を決める競技ではありませんし、そこを目指して判定になっても、そこには殴り合いだけでない、蹴りの攻防、首相撲やヒザ・ヒジ、そして組み技・寝技の見るべき攻防がありました。 「それも含めて楽しんでくれよ、ファンの人たちという感じです。ファンの人たちがいての僕たちだというのも分かります。でも、“これ”も楽しいよ、と。殴り合いだけを観たら……」 ──MMAの楽しさを狭くしてしまいますね。その楽しさのなかでどう競り勝ったのかも少し教えてください。左の蹴りと左のパンチが連動している竹中選手の打撃をさばきながら、首相撲での打撃、さらに組みに繋げてのバックテイクとオタツロック、下からのコントロールに打撃と、局面ごとに攻防がありました。 「相手のミドルに関しては来ることは分かっていました。がっちり受けないようにしようと。受け流すじゃないけですけど、そこで止まってがっつり受けてしまうようだったら、ズラして半分にしよう、とか、その蹴りに合わせて打とうとか意識してやっていました」 ──そして、組んでも首相撲での打撃とバックテイクが繋がっています。 「あれは首相撲をやってやろうというものではなくて、もう勝手に出る動きです。そこからのテイクダウンもバックも、オタツロックも勝手に出る動きで、すべては練習の中から出てくる動きで、いつも上久保(周哉)くんにコテンパンにやられたり、八隅(孝平)さんや長南(亮)さんに指導いただいたいろんな人たちにメタメタにやられた動きが、身についていて勝手に出る。作戦としては、“相手の得意なことをやらせない”こと。ダメージをもらわず軽減させたり、バックにつかせないこと、でも僕が攻めたことは勝手に身体が動いたことです」 ──この試合では、オタツロックにより竹中選手になかなか正対させなかった。二重にからむ足を外されて上を取られたときでさえも、相手の上からのパウンドを軽減させ、上に登らせず、下からの打撃を当てていました。 「あれは、セコンドからも叱られながら(苦笑)、“足を解除して立て”という声もあったんですけど、僕が攻めてて、相手がリカバリーして向き合ってきた。これは俺が先手を取れている。相手がパウンドを落としてこない──強いパウンドを落とせないポジションで、僕は下から攻撃を打てている。向こう(の攻撃)はゼロで、こっちが3だったら、このままでいいやと。 (C)Road to ONE  立ちに行く方が明確に勝てたかもしれないですけど、俺(下でも)やられてないから。パウンドもまとめられてないし、クリーンヒットも打たせていない。僕の細かい打撃が5あったら、強い1にカウントしてねって(笑)。だけど、向こうにつけた評価もあったので、どこにつけたのか知りたいですね。インローとか蹴られましたが、大きなダメージはないのですし、僕も組み際にヒジ・ヒザ、ボディとかも入れていたので、それ(打撃)がトントンだとして、僕がバックコントロールしたのは何点ですか? 向こうが向き合ってトップにいただけなのは何点ですか? 採点表を見たい、とは思いますね」 ──そこでしっかり競り勝つところも楽しんでほしいと。ところで階級を変えることも考えているとか。 「階級を下げることも考えています。普段からあまり身体が大きくなくて、減量がちょっと簡単過ぎるんで、急なオファーは無理なんですけど、ちゃんと計画的に落とせるなら視野に入れたいなと。猿田(洋祐)選手があんな風に簡単に負けてしまって、“日本人は無理だな、しばらくジョシュア・パシオの政権が続くな”って言われたときに“俺、勝てそうな気がするな”と思ったこともあります。ストロー級はちょっとキツくなるところもありますが、やってみてもいいかなと。フライ級では僕が触れてみたかった最強の相手とやった感があって、もちろん(フライ級の)チャンピオンを目指してやりたいんですけど、階級を変えることにも興味があるという段階です。すぐに変えるかどうかは分からないです」
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