何度も声を詰まらせながらも、自らの意思で引退を決めたことを語った春日井(C)RIZIN FF
2021年10月2日(土)に開催された『RIZIN LANDMARK vol.1』の第2試合にて今成正和(今成柔術)と対戦し、1R2分50秒、アメリカーナで敗れた春日井“寒天”たけし(志村道場)が、試合後インタビューに答えた。
インタビュールームに現れた春日井は、今成に極められた右手を吊るし、自ら語り始めた。
「今成さんが強くて極められました。僕をずっと応援していただいたファンの皆様、ありがとうございました。自分が弱くてこういう結果になってしまいました。せっかくいただいたこの大きい舞台に2回も立たせてもらって、2回とも負けてしまって本当に申し訳ないと思っています。
僕はずっとUFCという世界最高峰の舞台を目指していたんですけれど、自分の実力がなくてその夢を諦めて。次は日本で一番デカいRIZINに立ちたいという夢に切り替えて、その夢がかなってこうやって出させていただき、もっともっと活躍して志村道場と地元の岐阜県恵那市山岡町というのは寒天が名産で、その素晴らしい寒天を全国区にしたいと思ってやっていたんですけれど、僕はもうここまでだなって自分でも今日はっきりしたので、応援してくれたみんなには本当に申し訳ないんですけれども、僕はここまでの選手でした。今までありがとうございました」
それは引退宣言なのかとの確認に「現役を引退します。悔いはないです」ときっぱりと答えた春日井。負けたら引退することを決めていたのかと聞かれると「決めていました。負けたらと言うか。あと腕が壊れてしまったので。多分、骨折か脱臼をしていると思うので、ここで引退しようかと思っています」と答える。
最後になるかもしれない試合に完璧な状態で臨めたかとの問いには「もちろん調整も出来ましたし、グラウンドでパウンドを打つって作戦だったので作戦は遂行していたんですけれど、思っていた以上に作りが強力で…。練習は自分の中ではできました」と、やれることはやってきた。
今成が足関節ではなく腕関節を極めに来たことは「十字、三角、オモプラッタは上手いと思っていたので想定には入れていましたけれど、ここまで強烈だとは思っていなかったので」と、想定内ではあったが想定していた以上のものがあったと振り返る。それはパワーではなく「一発のバチっと来る極め力です。強力でした」という。
引退することは「(志村道場の)館長には一言伝えました」と言い、「もう身体もボロボロですし、首も悪いので。もっと本当は活躍したかったんですけれど。志村道場と山岡町を全国区にしたかったんですけれど…ジムも移籍して志村代表がいなかったら僕は格闘技を続けてこれなかったので、館長に恩返しがしたかったんですけれど、大晦日とかも行きたかったんですけれど、そこで志村道場と山岡町を全国区にしたかたんですけれど、元々僕はそんなスポーツも得意ではないですし、それでも頑張ってここまで来れたのは自分の中で誇りにしたいなと思っています。応援してくれた皆さん、ありがとうございました」と涙をぬぐった。