しっかりと練習を積んできたことが分かる冨澤の肉体。明日、夢への第一歩を踏み出す
2021年10月2日(土)東京・GENスポーツパレス『Krush-EX 2021 vol.5』の前日計量が、1日(金)都内にて13:00より行われた。
今大会の第6試合で注目選手がデビュー戦を行う。その選手の名は冨澤大智(K-1ジム総本部チームペガサス)。2019年春にABEMAで放映された『格闘代理戦争4thシーズン』に出演し、TEAM武尊のメンバーとなった選手だ。その経歴から「時が止まった男」として紹介され、初登場から大きな話題を呼んだ。
(写真)対戦相手はプロ1勝1分の渚(左)
格闘代理戦争終了後はK-1ジム総本部に入門し、K-1アマチュア大会で経験を積んで今回デビュー戦を迎える。
プロとして初の計量を終えた冨澤は「ここまでがキツかったので、あとはやるだけ。よくここまで頑張ったな俺、という感じですね」と、安堵の表情。
デビュー戦前の心境を聞くと「デビュー戦だからどうのこうのという感覚はなくて。代理戦争が終わってから1日1日、ちゃんと目標を持って過ごしてきたので、今までやってきたことをやっと見せられるなって感じですね」と、これまでの成果を早く見せたいとする。
代理戦争の時とは「全然違いますね。あの時は格闘技を始めて2カ月経っていないくらいだったので(笑)。よくここまで来たなって。レベルアップしているのでそれを見てもらえるのが楽しみです」と全く違うファイター冨澤大智になったと言い、「総本部で一からやってきました。代表の梶原龍児さん、先日Krushのベルトを獲ってくれた先輩の瓦田脩二さん、本当にいい師匠と先輩に恵まれて。代理戦争が終わってから839日…1日1日を本当に大切に生きてきたのでかなりレベルアップしていると思います」と、日々積み重ねてきた成果を発揮したいと意気込んだ。
ようやくプロデビューまで辿り着いた冨澤。今の気持ちを次のような言葉で表現した。
「自分には何もない状態から上京してきて始めたのが格闘技でした。自分に誇れるものが1個あれば俺は生きていけると思っていたので、そこですがったのが格闘技だったんです。自分の中で生きていく術が格闘技だったんじゃないのかなって。それで結果的にこうやってプロでデビューさせてもらえることになったので、それが凄く良かったですね」
スタート地点に立ち、ここから目指すのは「目指しているのはK-1で言えば武尊さんだし、格闘技界にビッグネームがたくさんいるじゃないですか。そういう人たちと肩を並べて、格闘技だけじゃなくてもっと広い世界で冨澤大智という名前を轟かせてやろうと思っているので、まずそのためには格闘技でしっかり結果を残していきたいと思っています」と、目標が大きい。
そのためにはプロデビュー戦が大事な一歩となる。どのような試合を見せたいかと聞くと、「もちろん一番はKOですけれど、KOを狙っているのはみんな当たり前なので。それよりも僕がやってきたものが少しでも見ている人に伝わって、人を変えるってことは出来ないと思いますけれど、誰かの原動力になれることは出来ると思うので、そういう試合を見せられればいいなと思います」と答えた。