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【RIZIN】金原正徳が復帰、フェザー級戦線が激化する。ライト級で阿部大治vsアキラ、フライ級も2試合決定

2021/09/30 22:09
 2021年10月24日(日)、横浜・ぴあアリーナMMで開催される「Yogibo presents RIZIN.31」の対戦カード発表記者会見が、9月30日(木)17時から都内にて行われ、浅倉カンナ(パラエストラ松戸)vs大島沙緒里(AACC)の女子スーパーアトム級(49.0kg)5分3Rのほか、6カードが発表された。 ▼フライ級(57.0kg)5分3R伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)橋本薫汰(K-PLACE)  伊藤は高校まで柔道を学び、高校卒業後からMMAを始めて2012年5月にZSTのSWAT!でデビュー。2015年2月に第3代ZSTフライ級王座を奪取した。RIZINには2017年4月に初参戦して才賀紀左衛門に判定勝利。同年大晦日には朝倉海戦が決まっていたが怪我のため無念の欠場、2018年10月に2年ぶりの復帰を果たし、2019年4月にはマネル・ケイプに挑むもTKO負け。2020年8月のRIZINでも神龍誠に一本負けを喫したが、2020年11月のZSTで浜本“キャット”雄大にTKO勝ちして連敗を脱出している。  橋本は2018年4月のFighting NEXUSでデビューし、HEATやパンクラスにも出場してここまで7勝1敗。今年5月にFighting NEXUSフライ級王座決定戦でタイガー石井を延長戦の末に破り、王座に就いた。  会見で伊藤は「今回横浜開催ということで、毎回毎回横浜を盛り上げたいと言っていい結果が出ていないんですけれども、今回こそは必ず勝って、年末そして来年につなげていけたらと思っています」、橋本は「RIZIN初参戦なのでまだ知らない方も多いと思うんですけれども、自分の存在を証明する試合をしたいと思います。全局面で圧倒する試合展開になると思うので、楽しみにしておいて欲しいのと、伊藤盛一郎選手には覚悟しておいて欲しいです」と、それぞれコメントしている。 ▼フェザー級(66.0kg)5分3R白川陸斗(トライフォース赤坂)山本琢也(パラエストラ千葉)  白川はTHE OUTSIDER出身で、2015年10月のDEEPでプロデビュー。後にバンタム級王者となるソン・ジンスを相手に最後まで食い下がり、判定で敗れるも大健闘した。2018年12月に北田俊亮を破り、2019年4月の釜谷真戦では逆転負け。6月には石司晃一から勝利を収めている。トライフォース赤坂に移籍後、2020年8月にRIZIN初参戦を果たすも萩原京平にTKO負け。11月1日にDEEPで再起すると、同月21日にRIZINで朴光哲からTKO勝ち。今年6月には青井人に判定勝ちして連勝中。  山本は全日本アマチュア修斗ウェルター級で優勝すると、2014年11月のGRACHANでプロデビュー。2018年9月にGRACHANライト級王座決定戦で岸本泰昭に勝利して王座に就くと、2019年12月に植田豊にTKO勝ちして初防衛に成功。2020年12月にはGRACHANフェザー級王座決定戦に臨み、鍵山雄介にTKO勝ちして二階級制覇に成功した。現在8連勝と絶好調でRIZINに初参戦。  白川は「今回山本選手って名前聞いた時に、正直“えっ、誰?”となったんですよ。で、聞いたところライト級とフェザー級の2階級王者やと。ああ、これはええやないか、と思ってテンション上がっております。GRACHANバンタム級王者の伊藤選手は強くていい選手やったので、僕の相手も今回いい相手であることを願っております。ほんまはベルトを持っている斎藤選手とやりたいんですけれど、そう簡単な話にはいかないので、今回しっかり勝って年末出られるようにしっかりとアピールして、強いヤツとやって一歩一歩ベルトへ近付いていけるように頑張って行こうと思っています」と、タイトルを狙っての試合になるとコメント。山本は「今回初参戦ということで、全力で戦うのでみなさん応援よろしくお願いします」と話した。 ▼フェザー級(66.0kg)5分3R金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)芦田崇宏(BRAVE)  金原は18歳でMMAを始め、2003年のDEEPでプロデビュー。その後はZST、修斗、DEEP、パンクラスで活躍し、2009年3月に戦極フェザー級トーナメントで優勝して初代フェザー級王座に就いた。同年の大晦日では山本“KID”徳郁に判定勝ちして名を上げ、2014年9月には念願のUFCデビュー。UFCで1勝2敗の戦績を残し、その後はDEEP、KNOCK OUTではキックボクシングの試合に出場。2020年2月にRIZIN初参戦を果たすもビクター・ヘンリーにTKO負け。その試合で引退を表明したが、今回階級を上げて再びリングに立つ。  芦田はレスリングをバックボーンに持ち、2010年10月にDEEPでプロデビュー。一時は7連勝を飾った。2017年3月にPXCでライト級タイトルマッチを経験。同年5月のDEEPに3年ぶりの参戦を果たすと、9月にはDJ.taikiから殊勲の勝利、同年12月には上迫博仁を破りDEEPフェザー級王座を奪取した。2019年大晦日のRIZIN初参戦ではキックボクシングルールで平本蓮にKO負けを喫したが、2020年9月の萩原京平戦でキャリアの差を見せつけての勝利を収めている。  金原は「ただいま、金原です。この1年間で自分が去った格闘技界でフェザー級が盛り上がっているとのことで、もう一度カムバックしてきました。自分の存在意義は自分で分かっております。芦田選手には申し訳ないですけれども眼中にないです。斎藤選手が隣にいるので、このベルトを獲りに帰ってきました。それだけです。自分の今の立ち位置をはっきり出来る相手だと思いますので、当日は完璧に仕上げて倒したいと思います」と復帰の挨拶。  盛り上がるフェザー級戦線については「ここ1年でフェザー級が本当に盛り上がっているのをはた目から見て実感しております。チャンピオンがトップでいる限りはみんなチャンピオンを目指すと思いますし。ぶっちゃけ、みんな横一線だと思っております。誰が戦っても全然勝負になる自分実力あると思うので、そこは自信をもって一歩ずつ進んでいきたいと思います」と語った。  芦田は「皆さん、お久しぶりです。約1年ぶりのRIZIN参戦になるんですけれど。僕が勝ったのに今週末、萩原選手が試合をしたりといろいろ思うことはあるんですけれど、その1年間出られなかったことにも意味があると思うので、しっかりここは金原選手をもう一度終わらせて、次RIZINのファンの皆さんにしっかりアピールして今後につなげていきたいと思う」と、金原に引導を渡すと宣言。 ▼フェザー級(66.0kg)5分3R中村大介(夕月堂本舗)新居すぐる(ポテンシャル)※コンバ王子  中村は大学時代に田村潔司のU-FILE CAMPに入門、2002年7月にプロデビュー戦で桜庭と戦ったシャノン・“ザ・キャノン”・リッチから腕十字で一本勝ちを収めた。PRIDE武士道、HERO'Sに参戦し、2012年6月にはDEEPライト級王座に就いたが、初防衛戦で北岡悟に敗れると不調が続き2016年9月の試合を最後にMMAから離れた。しかし、2020年9月のDEEPで復帰すると長倉立尚にKO勝ち、今年2月にはノンタイトル戦でDEEPフェザー級王者の牛久絢太郎にもKO勝ち。7月のタイトルマッチでの再戦では判定負けしたが、ベテラン健在ぶりを示している。  新居は高校柔道北海道大会優勝の実績を持ち、マッハ道場でMMAを学ぶと地下格闘技で経験を積み、2013年9月にプロデビュー。2015年6月のグラップリング大会『VTJ GRAPPLERS CROWN 2nd』で優勝した。2018年4月にはハワイの『X-1 World Events』の8人ワンナイトトーナメントでも優勝。その後はパンクラスで活躍したが、今回が約2年ぶりの試合となる。  中村は「41歳過ぎてRIZINのベルトを目指すというロマンを追って参戦させていただきます。自分のプロレスリングを貫いて一個一個勝っていきたいと思います」と初参戦の挨拶。  続いて「フェザー級は今一番盛り上がっていると思いますし、自分はクインテットで斎藤選手と肌を合わせまして、それでフェザー級へ落とせばまだいけるかなと思ったので、その意味を込めて王者まで辿り着きたいと思っておりますので、それに参加できて本当に嬉しく思っています。もう41歳になってしまったんですけれど、まだまだ全然、自分は格闘技をやっていて格闘技人生で今が一番強いと自分の中で思っているので。まだまだ強くなれるとも思っています。あとやっぱり41歳になってくると世代的にいろいろ普通に働いている人たちもいろいろ大変な時期だと思いますので、同世代に元気を与えられる試合ができたらと思っています」と、41歳でも出来ることを証明したいとした。  新居は「僕、ずっと治安の悪い街で13年くらいバウンサーをやっていて、僕が負けるとバウンサー弱いみたいになってしまうので負けれないっす。ただ、中村選手って無地のブリーフ一丁でタオルを頭に巻いて入場するんですよ。それ、すっげえシブいなってずっと思っていて。そのパンツに中村選手の格闘技の集大成みたいなのがあるなと思って。なので今回はそのブリーフに胸を借りるつもりでぶっ飛ばしに行きます」と、独特のコメント。 ▼フライ級(57.0kg)5分3R伊藤裕樹(ネックスイチムエ)中村優作(TEAM FAUST)  伊藤は小学4年生から中学3年生までボクシングを学び、第2回全日本幼年ボクシング大会で優勝。高校生でMMAに興味を持ち、2016年にTHE OUTSIDER出場。初代50-55王者に輝いている。2018年11月には『ROAD FC』でキム・テギュンをヒザ蹴りでKO、2019年からDEEPに参戦すると、デビュー以来の12連勝と快進撃を続けたが、同年12月の鮎田直人戦で初黒星。今年3月のRIZIN初参戦では杉山廣平を1Rわずか33秒で葬った。  中村は3歳から日本拳法を始め、中学の時に全国優勝。2008年からMMAを始め、2010年1月にDEEPでプロデビュー。2013年8月から9連勝を飾り、2016年にはWSOF-GC初代フライ級王座に就いた。2018年5月のRIZIN初参戦では那須川天心とキックボクシングルールで対戦し、TKO負け。同年9月にはマネル・ケイプにリアネイキドチョークで敗れるも健闘した。2019年6月にトップノイ・タイガームエタイからRIZIN初勝利を収めるも、年末のBELLATOR JAPANでは神龍誠に敗れた。2020年8月には竿本樹生にも敗れて一時は引退も考えたが、6月の大阪大会で復帰。しかし、対戦相手の体調不良で試合中止となった。  会見を欠席した中村からは「この間のRIZIN.29ではマイクパフォーマンスで圧勝した中村優作です。やっと僕の出番きましたか! 前回めちゃめちゃ仕上がっていたのにマイクでしか魅せる事ができなくてほんまにエネルギーが有り余りまくってるので、今回やっと爆発できるので楽しみで仕方ないです! 伊藤選手は打撃が上手くて試合噛み合いそうなので、この試合はすべらんのとちゃいますかねー! まあ、サクサクっとやっつけますけどね、優作だけに…。ぜひ楽しみにしていてください」とのコメントが読み上げられた。  それを聞いた伊藤は「(中村の)コメントはすべっているので全部無視でいきたいと思います。今回横浜大会に参戦できることを大変嬉しく思います。僕がここで勝って年末も出られるように、しっかりいいところを見せられるように頑張るので応援よろしくお願いします。あと、中村選手には世代交代の意味も含めて、ここで現役生活終止符を打つために僕が叩きのめします」と、中村に引導を渡すと宣言。  伊藤は9月23日のDEEPでフライ級暫定王者・藤田大和に挑戦し、大激闘の末に判定3-2で敗れている。しかし、「先週の9月23日に試合だったんですけれど、けっこう殴られたんですけれどダメージとかは全然問題なく今すぐにでも戦える状態なので準備はばっちしです」と笑顔で語っている。 ▼ライト級(71.0kg)5分3Rアキラ(武蔵村山さいとうクリニック/&mosh)阿部大治(HMC)  アキラは五味隆典率いる久我山ラスカルジムでMMAを始め、2010年4月の修斗でプロデビュー。2013年からパンクラスに戦いの場を移すとひとつの引き分けを挟んで5連勝。2015年3月の『パンクラス世界選抜ワールドスラムトーナメント』では決勝戦へ進出するも、北岡悟に敗れた。徳留一樹、郷野聡寛、ISAOらと対戦し、2020年10月には田村一聖を2RでKO。今年5月には元・修斗世界ライト級王者の松本光史をもTKOに破っている。  阿部は小学2年生から柔道を始め、高校3年生の時にインターハイ90kg級で優勝。高校卒業後はキックボクシングでプロデビューし、2014年8月に初代J-NETWORKライトヘビー級王座に就いた。10勝4敗の戦績を残すとMMAに転向し、2016年4月にパンクラスでデビュー。2017年7月にはパンクラス史上最速記録となる4戦目でウェルター級王座に就いた。同年9月にUFCデビューを果たして勝利するも、その後は連敗。2018年10月から参戦したONEでも結果は残せなかった。2020年8月からはDEEPに参戦すると、3連勝してDEEPウェルター級暫定王座に。今回がRIZIN初参戦。  アキラは「ライト級ファイター全員、失神KOさせるために来ました」と宣言。阿部は「今回からライト級に落として初の試合になります。ライト級のトップ戦線で王者の首を獲れるのは僕だけだと思っているので、10月24日に一番面白い試合をやるので名前と顔を覚えてもらえたら嬉しいです」と挨拶し、ライト級に下げることについては「もうバッチリ仕上がっているので大丈夫です。問題ありません」と答えた。
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