キックボクシング
ニュース

【KNOCK OUT】17歳の新王者“平成最後の怪物”花岡竜「僕はチャンピオンなので誰の挑戦でも受ける」

2021/09/28 17:09
【KNOCK OUT】17歳の新王者“平成最後の怪物”花岡竜「僕はチャンピオンなので誰の挑戦でも受ける」

トーナメント2試合を制して17歳にして王座に就いた花岡 撮影/安村発

 2021年9月25日(土)東京・後楽園ホールで開催された『KNOCK OUT 2021 vol.4』の一夜明け会見が、26日(日)に行われた。

 1日2試合の「初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメント」を制して、初代王座に就いた花岡竜(橋本道場)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。


 花岡はアマチュアで28冠王を達成し、122勝20敗15分という驚異的な戦績を引っ提げて2019年春に中学卒業後すぐにプロデビュー。2020年8月のINNOVATION主催興行で王座認定戦を行い、勝利して無敗のまま王座に就いた。今年2月のNO KICK NO LIFEで吉成士門に惜敗してプロ初黒星を喫したが、5月のKNOCK OUTでは四冠王の松崎公則に2RでTKO勝ち、7月の同大会では那須川天心や鈴木真彦らと対戦したウィサンレックからも勝利を収めた。“平成最後の怪物”と呼ばれている。戦績は9勝(3KO)1敗1分。17歳。


「獲らなきゃいけない試合だったので、凄く緊張、プレッシャーがありました。試合内容的にはダメダメで50点に満たないものでしたが、無事にベルトを獲ることができてよかったです。まだ満足してないので、これから強い選手とやって『KNOCK OUT』を引っ張っていく選手になりたいと思います」とコメント。


 トーナメント準決勝の空龍(空修会館)戦は「無敗の空龍選手が相手ということで、自分が思っていた以上に緊張して足が浮いてしまい1Rはダメで焦ったのですが、2Rにミドルで組み立てました。接戦だったので本戦はドローで延長戦になると思ったのですが、自分の思い通りに動かず、何とか勝てました」と、ギリギリの勝利だったという。

 決勝前は「準決勝終わってずっと悔しくて凹んでいたのですが、橋本師範から『次勝ったらチャンピオンだぞ。一回戦は勝ったんだから次も獲ってこい!』と声を掛けて下さって、“次獲るしかない”と気持ちを切り替えられることができました」と、橋本師範の檄で切り替えられたと話した。


 決勝については「1Rからゆっくりペースで3Rまでいくかなと思って舞台裏で待機してました。待機していた時に準決勝が終わったので、全然試合は見ていません。濱田選手はノーダメージでしたが、僕は身体のダメージがあったり、疲労感も凄くあり不利だと思ったのですが、決勝戦前に自分がやってきた練習を信じてやって、結果が出て良かったと思います」と、1Rわずか2分6秒のKOで勝ち上がった濱田に対して不利を感じていた。

「濱田選手はカーフキックをけっこう蹴ってくるので、宮元(啓介)先輩からは気をつけろと。みんなから『根性はある』と言われていたので、カーフを警戒してました。でも1R序盤からカーフを効かされて、あと何発で負けると思ったくらい足にダメージはありましたが、倒れたくない気持ちがありました。三日月蹴りも効かされたのですが、そこで気持ちを見せた上で勝てたのは良かったです」と、厳しい状態に追い込まれた中での勝利だったとした。


 これで同門の安本晴翔、白幡裕星に続いてKNOCK OUT王者となり、「2人に続いてベルトを獲ろうという気持ちが強かったので、やっと同じ立ち位置に立てました。先輩方に続いて『KNOCK OUT』のチャンピオンとしてこれからも負けないように頑張ります」と王者としての所信表明。

 同日のセミファイナルで、白幡に勝利したサンチャイ・TEPPEN GYM(タイ/TEPPEN GYM)について聞かれると、「体重が合えばやりたいですし、僕はチャンピオンなので誰の挑戦も受けるつもりでいるので、どんどん強い選手を当ててもらいたい」と、誰とでも戦うとする。


 今後の目標については「チャンピオンにふさわしい試合をしたかったのですが、安本先輩のように連勝連続KOを重ねて、『KNOCK OUT』のチャンピオン、エースになりたいと思います」と言い、優勝賞金の使い道には「今やりたいことはありませんが、大学受験が10月末にあるのでそこに集中しつつ、賞金で車の免許を獲りに行きたいと思います」と、目前に大学受験と車の免許という目標があることも話した。

 そして「2試合とも激闘で僅差でしたが、今まで以上に練習してこれからも技を増やして、もっと自分の試合を見たいと言われるような試合を見せていきたいと思います」とファンにメッセージを送った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント