2021年9月23日(木・祝)神奈川・ぴあアリーナMM『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 YOKOHAMA』にて、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)と対戦するRISEバンタム級王者・鈴木真彦(山口道場)が、18日(土)大阪の所属ジムにて公開練習を行った。
鈴木は京谷祐希の持つミットに得意のワンツー、右ミドルをパワフルかつスピーディーに叩き込み、サウスポーに構えて左ストレートを打つ場面も。
「仕上がりは毎試合そうですがばっちりです。ホンマに過去最高じゃないかなと思っているので、試合するのが自分自身でも楽しみです。気持ちの部分が一番大きいですけど、しっかり仕上げているので楽しみにしてもらえたらと思います」と、“過去最高”の自分を作り上げてきた。
「目標であった一戦になりますし、感慨深いものが、自分の中で思うことがいっぱいあるのでめちゃくちゃいい動きが出来ています。あの敗戦の悔しさは、あれがあって今の僕があると思っているのであの悔しさは忘れてないです」と鈴木が言うように、那須川とは6年前の2015年8月1日に『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』の1回戦で対戦。1Rに連打でダウンを奪った那須川が、飛びヒザ蹴りに来た鈴木を左フックで撃墜し、1R1分46秒でKO勝ちしている。
「6年前の自分と比べてもレベルアップしているところもあるので、それを試合で思い切りぶつけたい」と6年間の想いをぶつけたいとするが、那須川は鈴木の強打に対して「当たらなければ意味がない」とばっさりと切り捨てた。
それについて鈴木は「当ててやろうと思っています。一発思い切りぶち込んでやろうと思っていますね。厳しい戦いになると思いますが、しっかり覚悟を持ってやったろうと思っています。みんな天心がどうせ勝つんやろと思っているので、格闘技界をマジでひっくり返してやろうと思っています。全部奪ったろ、と思っています」と、ならば当ててやると意気込んだ。
京谷とは「ずっと対策もしていただいて、自分が戦っているかのように寄り添って考えてくれたので勝って結果で返したいです。いろいろ考えて意見を出してくれたり、自分のことのようにしてくれて一人で戦っているんじゃないなと思います」と打倒・那須川へ向けてタッグを組んできたと言い、その対策については「それは試合のお楽しみで」とニヤリ。
ミット打ちで見せたスイッチに関しても「詳しくはいえないですけれど、試合で見てもらえたらと思います」と秘密主義を貫いた。
6年前の那須川と今の那須川を比べると「6年前とは別人ですよね。全てにおいて凄いレベルの高い選手ですけれど、僕もその分、成長しているので倒したろと思います。試合映像はいっぱい見ましたね、どの試合もかなり見ました。でも、どれも一緒の動きをしてないですよ。全く一緒の動きはしてないですけれど、こういうパターンならいけるんちゃうかなというのがある」と、別人と言えるほどレベルが上がっているが突ける穴はあるとする。
この6年間、那須川への想いは途切れたことがないかと聞かれると「志朗選手に負けるまではずっとそこを目指してやっていたんですが、負けてしまった時は終わったなと思って気持ちが下がった、切れました、もうチャンスないかもしれないと思っていました。でも今回凄いチャンスいただいたので、全てかっさらってやろうと思っています」と、一度は諦めたリベンジのチャンスが再びやってきたことで“最後のチャンス”に賭けるという。
「毎試合そうですけれど、ほんまにこの一戦は自分の中で特別なものを感じているので、ほんまに特別視しています。死んでも勝ちたい。ホンマに特別な一戦ですね」と、その気持ちを表現した。
志朗が最も厄介だと話していた那須川のバックステップに関しては、「それだけに限らず全ての動きが速い。めっちゃ速いと思うので、そこだけしっかり反応してやっていけたらと思います」とスピードに惑わされないようにするとし、「倒しに来る方とヒット&アウェイの両方を想定しています。どっちで来てもどういう戦い方で来てもいけるように練習してきた」と、那須川がどっちで来ても大丈夫なように練習を積んできた。
やはり勝負は得意の打ち合いの至近距離か。そう問われた鈴木は「相手の出方次第です。倒しに行けたら倒しに行く。やってみないと分からないです」と、那須川がどんな戦い方を選択肢てくるかによるとした。
那須川のカウンターについては「相手の戦い方にもよりますけれど、僕は一発もらって倒されても倒し返したいと思うし、全然恐怖心はないですね。打ってきたらその倍返す。いつでも打って来いって感じですね」と、那須川のカウンターを怖がらずに勝負したいと断言。
「いつもの僕みたいに行ったらまずいんでしょうけれど、それは試合になってみないと分からない。いつもみたいに行く可能性ももちろんあります。倒そうとずっと思っているので。逃げる気は全然ないですね」と、あくまでも那須川を倒すことに目標を置いた。
また、対戦が発表された記者会見では、那須川が怒りの感情を表しており、「特にあの時は何も思わなかったんですけれど、その後でいろいろ発言していてナメられているなと思うので、そこはしっかり試合で見せたろと思います」と、“ナメんなよ”との反骨心が湧き出たと話した。