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変わりゆくタイの国技ムエタイ――殿堂ルンピニーが3R制、女子&MMAの試合を導入、ギャンブル禁止を発表

2021/09/14 11:09
 新型コロナウイルスの感染拡大のため興行中止が長引いているタイのムエタイ界。その最高権威とされるムエタイ2大殿堂のひとつルンピニースタジアムが、大改革の方向性を発表した。ルンピニーが10日(金)に行ったプレスカンファレンスの模様をムエタイ選手の招聘や国内ムエタイ大会を開催するほか、ムエタイの情報をSNSで提供している『Muay Thai Super Fight』が伝えた。  ルンピニースタジアムはタイの国技ムエタイ専用の競技施設で、1956年12月8日に開設。タイ国陸軍によって運営され、認定する王者はラジャダムナンと並んでムエタイの最高権威とされてきた。今年2月にはムエタイの試合をやめてスポーツスタジアムにリニューアルするとの案も出されたが、経営陣が変わり存続が決定。  そのルンピニーがプレスカンファレンスで発表した内容は、かなり大きな改革だった。まず3分5Rの試合時間を3分3Rに短縮しての3R制の導入、これまでの女人禁制を廃止して女子選手の試合を導入、さらにはMMA(総合格闘技)の試合の導入も発表されたという。MMAは近年、新しいもの好きのタイの若者の間で人気が高まってきていた。 (写真)派手なライティングや大型ビジョンの導入で大幅リニューアルされたルンピニースタジアム(JPMC山根千抄代表のInstagramより) これらはタイでの興行中止に伴い、トップ選手たちも移行し始めた『ONE Championship』の影響が大きいように思われる。  そしてムエタイの最大の特徴だと言っても過言ではないスタジアム内でのギャンブルの禁止、最終Rの“外す”行為(“流す”とも言われるムエタイ独特の試合運びで、もう逆転は不可能と判断すると主に両選手が技の攻防をせずに距離を保ったままリング内をぐるぐると回り込む行為)の禁止、オープンスコア制の導入なども発表。  スタジアムの異常な熱狂や盛り上がりは、ギャンブラーたちが賭けをしているからの部分が大きく、スタジアム内でのギャンブルが禁止となればそれが薄れるだろう。加えて近代ムエタイは賭け率が勝敗にも影響していると言われ、人気選手は有利との状況が生まれていたため、それもなくなる。オープンスコア制もギャンブル要素が減ることになるだろう。  時代の移り変わりと共にニューノーマルなスタイルのムエタイを模索するルンピニースタジアム。タイでは記者会見などで発表しても、そのまま発表通りに行わないことも多々あるそうだが、今回発表された新機軸がいつから導入されるか、注目される。
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