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2021年9月12日(日)新木場USENスタジオコーストで開催される「PANCRASE323」の前日計量が11日、都内にて行われた。
メインの第9試合で中田大貴(和術慧舟會HEARTS/65.55kg)と対戦するRyo(RINGS)が、フェザー級の65.8㎏契約を、66.65kgで体重超過。ルール上の試合可能許容範囲5パウンド以内で、対戦相手の中田が試合を受諾した為、キャッチウエイトとして試合は行われる。
ほかコ・メインのミドル級戦は、川村亮(パンクラスイズム横浜)が83.75kg、荒井勇二(GUTSMAN)が83.25kgでともにパス。
ライト級ランカー同士の戦いとなる3位の林源平(和術慧舟會Iggy Hands Gym)が70.1kg、対する7位の葛西和希(マッハ道場)も70.35kgでパスしている。
両者はともに1年ぶりのPANCRASE参戦。林は2020年9月大会でヤン坊と暫定王座戦で1R TKO負け。同大会で葛西は小川道的に判定勝ちしている。
その後、葛西は2021年2月のRoad to ONEで、BLOWS長田拓也の顔面をヒザ蹴り・タオル投入で勝利も、その後怪我により欠場が続いていた。秋以降に動くであろうライト級戦線、注目のカードだ。
柔道出身の葛西は、2018年のABEMA「格闘代理戦争 2nd Season」で、ONEとのプロ契約を目指す4選手トーナメントに参加も初戦敗退。しかし番組終了後、PANCRASEでプロデビューし、6勝1敗の快進撃を続けている。
暫定王座戦からの再起戦となる林に挑む、3連勝中の葛西に意気込みを聞いた。
葛西「打撃でも組み技でも、自分の方が勝っているポイントもある」「いつか『格闘代理戦争』で戦ったチャンミンに借りを返したい」
──25歳で現在、強豪相手に3連勝中です。ご自身の進化をどう感じていますか。
「ライト級に上げてコンディションもよく試合ができていて、自分ももっと勝って有名になって、PANCRASEを盛り上げていけたらいいと思っていますが、まだまだなので、精進していきたいです。
組んだら、誰にも負けないようになってきた自信があるし、打撃でも徐々にスキルが上がってきていて、周囲にもムエタイ、ボクシング、グラップリングのいい選手たちがいるので、トータル的に強くなっています。それをいかに試合で出すかが、自分の課題です」
──対戦相手の林選手は王座挑戦経験のある選手です。どんな試合を想定していますか。
「林選手はすごく強いし根性もある選手なので、絶対に楽じゃない厳しい戦いになると思うんですけど、そこは分かっていたから、毎日辛いことをして、そういうときでも打ち克って練習してこれたので、打撃でも組み技でも、自分の方が勝っているポイントもあると思うので、そこを相手に負けないくらい出して行けたら勝てると思うので、自分を信じて試合をしていきたいです」
──目標とする選手は?
「もう自分の師匠である桜井“マッハ”速人さんですね。すごく強くてカッコイイですし、いまでも仕事のことや、格闘技の面倒も見てもらっているので、早くマッハさんのような存在になりたいと思っています」
──今後、戦いたいと考えている選手は?
「特に誰かと戦いたいというのはなく、その試合のオファーが来たら戦うだけで……でも、ただ1人いるとしたら、いまはフェザー級かもしれませんが、アマチュアのときの『格闘代理戦争』で戦ったユン・チャンミンとは、現役でいる間に一度、戦いたいです。あのときの悔しさが、一番、自分の格闘技人生において大きいので、その頃の借りを返したい、とは常に思っていますね」