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【RISE】2度目のオープンフィンガーグローブ戦に臨む山口裕人「ホンマに自信あるし強い。MMAの人ともやってみたい」

2021/09/08 21:09
【RISE】2度目のオープンフィンガーグローブ戦に臨む山口裕人「ホンマに自信あるし強い。MMAの人ともやってみたい」

オープンフィンガーグローブ戦を盛り上げていきたいという山口。前回は逃したKOを狙う(C)RISE

 2021年9月23日(木・祝)神奈川・ぴあアリーナMM『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 YOKOHAMA』にて、2度目のオープンフィンガーグローブ戦に臨む山口裕人(山口道場)が試合前インタビューに答えた。

 OFG戦は5月の『RISEonABEMA』から試験的に導入され、前回は「延長戦は無しの3分3R、RISEルール。勝敗はKO決着のみで他は引き分けとなる」ルールだったが、今回から判定が付けられることになった。山口はスーパーライト級で稲石竜弥(Team OJ)と対戦する。

オープンフィンガーの面白さと危なさを知ってほしい


――今年の夏はどうでしたか?

「夏? 雨ばっかでしたね(笑)。 あんまり遊びに行ってないですね、雨やったから」

――7月の試合が(相手の体調不良で)なくなって、気持ちの整理というか切り替えは結構時間がかかったんじゃないですか?

「でもまぁいけたっすよ。リングに上がれたし(弟の侑馬とエキシビションマッチ)、あの時と違う形で。試合は出来てないっすけれど、リングに上がれたしあの時はあれで良いかなみたいな感じですね」

――今回延期となってた(オープンフィンガーグローブマッチ)2戦目が対戦相手を変える形でようやく実現しますけど、オファーが来た時どんな気持ちになりました?

「試合あんまおもんないじゃないですか、正直。なんかグチャグチャやし何でこの人なんやろー? と正直思いましたね」

A
――稲石選手と言えばのらりくらりが代名詞のキックボクサーだと思うんですけど、山口選手とは本当に真逆・正反対の選手だと思うんですよね。水と油みたいな感じはありますか?

「そんな感じはないですけど、やりにくそうっすよね。それだけっすね。もっとおもろい、来る人が選ばれるんかなって思ってたんですよ、僕。でも何でこの人なんやろってホンマに思いました」

――想像できる範囲内で稲石選手の戦法として、焦らして焦らして対戦相手をいら立たせて相手がカッときたところでカウンターを効かせるっていう戦法に長けてると思うんですけど。

「そうなんすかねぇ。試合見たっすけど、何回か見てますけど今も攻略法みたいのないっすもんね(笑)。 だからもう自分の戦い方で行きますよ、今回は」

――今回オープンフィンガー2戦目になりますけど、だいぶ慣れてきたっていうのはありますか?

「そうですね、ずっと練習してるんで。前の試合もなくなって、休憩せんとずっと練習してるんで多分めっちゃ強いっすよ、僕。自信あるっすね」

――今はオープンフィンガーばかりで通常のグローブでしてない?

「全くしてないですね(笑)。全くしてなくて、久しぶりにこの前グローブ付けたんですよ。めちゃめちゃ重いです、スパーリング用のグローブ(笑)」


――完全にオープンフィンガーのスペシャリストになったって感じですか?

「いや、まだスペシャリストまではなってないんで、なれるように頑張ります」

――前回幻となった桜井戦の前には5パターンくらい倒す方法を考えてるって言ってましたが、今回はどうですか?

「今回…パターン無しっすね。対策練習してないっす。あの時は対策しとったんですけど、今回はしてないんで。でも、めちゃくちゃ自信あるからすぐに終わるんちゃうかなって。あの人KO負けないですよね、あんまり。ダウンもあんましてないんかな、分かれへんすけど、そういう奴を倒したろかなって思ってます」

――稲石選手とは過去に一緒に練習したり喋ったりしたことないですか?

「なかったんすけど、今までの試合やったら松本戦と桜井戦、めっちゃ言い合いってそういう試合だったじゃないですか、メンチ切られて。ずっとそんなんやったっすけど、今回は全くちゃうんで。向こうもそういうタイプじゃないじゃないですか。で、会見終わった後も喋ったんすよ。たまにはこういう試合もありやなって思ったっすね(笑)」

――たまには爽やかな試合もあり?

「なんか久しぶりやなって思いました、こんな感じ。全然良い試合できると思います」

――今回の試合に関して、山口道場の周りの方々はどんな感想を漏らしてますか?

「どうなんやろ…僕の試合より(鈴木)真彦(同日に那須川天心と対戦)すもんね、まずは(笑)。先そこいってます。真彦の前座で先に僕が勝たんとね。あいつも元気出るじゃないですか、僕が勝ったら。やる気も出ると思うし、絶対勝たなあかんすよ」


――でも一人のプロとして、今回のビッグマッチで一番面白い試合するのは俺だっていう自負はあるんじゃないですか?

「まぁ、そうなるっすよね、絶対。おもろいと思いますよ今回、ホンマに自信あるし強いと思います」

――先ほど対策はしていないんだって言ってましたが、どういう意図で対策してないんですか?

「動きが変なんで、対策しとってもその動きせぇへん可能性あるし。だから今回はあんません方がいいんかなって思って」

――何を軸に戦う?

「今はパンチも蹴りもどっちもやってるし、両方いい感じなんで、まぁその場で決める感じですね。戦ってるときに」

――会見のときもいつもと違う雰囲気でそのあとお喋りをしたということですが、それは稲石選手の作戦だったのでは?

「いや、そんな感じには感じひんかったですけどね。良い人ちゃうんすか、あの人は多分(笑)。雰囲気は出てますね。試合になればいい人だからやりにくいとかは全くないです」

――試合の展望としてはどういう感じでいけるとベストですか?

「倒したいっすよね、やっぱり。観てる人らにオープンフィンガーの面白さと危なさをしっかり知ってほしいなって感じっすね、僕の試合で」

――これからオープンフィンガーの試合がどういう展開でもっと広がってほしいとかはありますか?

「オープンフィンガーはまず盛り上げとかんと。僕がというか、出る人らみんなが。なくなる可能性もあるじゃないですか、オープンフィンガーの試合が。だからもっと盛り上げて、まずこのオープンフィンガーの試合をなくならんように。そっからオープンフィンガーだけの大会とか開かれたら最高っすよね。それを目指します。なんしか盛り上げて、このオープンフィンガーの試合がなくならんようにって感じっすね、今は」

――自分としてはどういうところがオープンフィンガーで一番おすすめですか?

「一番おすすめなんは、インターバル中に自分で水飲めるってやつ(笑)。あれはカッコいいっすよ。自分で量を決められるじゃないですか。休憩中って人に飲まされるから、どんだけ入れんねんとか少ないとかあるじゃないっすか(笑)。これいいっすよ、めっちゃ」

――オープンフィンガーに慣れてきて、最初の頃と何が一番違いますか?

「やっぱり打ち方も距離もだいぶわかってきたかなって感じっすね」


――オープンフィンガーでより強く打てる方法みたいなのは編み出しました?

「マススパーやったら危ないからそんな思いっきり打てないんで。ミットやったら思いっきり打てるようになったっすけど、実戦はまだ分かんないっすね、やってみないと。ミットではだいぶ打てるようになりましたね、めっちゃ手を怪我するっすもんね。今も皮めくれまくってますもん、血出て(笑)」

――では全力で打ったらどれくらいになるかっていうのはまだわからない?

「全力で打ったらアカンような気するんすよね、当たらへんでしょ、多分。だからちょっと力を抜いてっていうか半分くらいで打って当てるようにしたいなって思ってますね」

――稲石選手の変態殺法に関しては惑わされずにいけそうですか?

「行くしかないですもんね。たまに惑わされるかもしれないすけど、結果的には行けるっすよ、全然」

――ちなみにオープンフィンガーでやりたい選手っていますか?

「今はそんなおらんすね。だってやってる人があんまおらへんし。これからちゃいますかね。MMAの人ともやってみたいっすよね、キックボクサーじゃなくて。そんなんやったら盛り上がるんちゃうかな」

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