キックボクシング
インタビュー

【RISE GP】「サバゲ―と格闘技は似ている」AKARIと対戦するYAYA「マシンガンのように『ダンダンダン』と攻めていきたい」

2021/09/06 19:09
【RISE GP】「サバゲ―と格闘技は似ている」AKARIと対戦するYAYA「マシンガンのように『ダンダンダン』と攻めていきたい」

「インパクトを残す」と意気込むYAYA(C)RISE

 2021年9月12日(日)東京・後楽園ホール『RISE GIRLS POWER.5』にて、J-GIRLSスーパーフライ級王者でRISEフライ級2位のYAYAウィラサクレック(WSRフェアテックス幕張)と対戦する、RISE QUEENミニフライ級(-49kg)1位のAKARI(TARGET)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 YAYAはタイでプロデビューし、7勝1敗の戦績を残して帰国後は5戦負けなし。2019年10月に初代J-GIRLSスーパーフライ級王座決定戦を制し、王座に就いた。力強い右ローと右ストレートが得意で、手数も多い。2020年はNJKFの「S1レディース バンタム級ジャパントーナメント」に参戦し、11月の決勝へ進出するも☆SAHO☆に敗れて準優勝に終わった。RISEには今年5月に初参戦し、ミネルヴァ・スーパーフライ級王者の聖愛を前に出続ける戦い方で攻略し、判定勝ちを収めた。戦績は13勝(2KO)2敗2分。

自分のやるべき攻撃、やるべきこと、そこをぶち込んでいく

――趣味がサバイバルゲームだと聞きました。

「全然初心者のど初心者です。周りがサバゲ―みんな好きでたまに参戦させていただくんですけど、あれもだいぶ体力とスタミナとなんていうんですかね、緊張感が試合に似てますね、持っていかれますねだいぶ」

――試合に似てる?

「だって撃たれるか撃たれないか、見つかるか見つからないか、動きとか。サバゲーの攻め方も試合に出ますね(笑)。あ、逆です。試合の攻め方がサバゲーに出ますね(笑)。で、バーッて行って撃たれてすぐ引き返すみたいな」

――サバゲ―では結構撃たれる方ですか?逆に撃つ方ですか?

「全然撃たれまーす。撃たれてもいいし、撃たれてもいいって思いながら撃ちに行きます」

――それで結果的には撃ってるって感じですか?

「結果的にもうどこ撃ってるかわからないけど、撃ちまくって撃ちまくって気づいたら当たって死んでますね(笑)。でも全然初心者なので、試合が近いと結構体力とか野外でやるので怪我とかもしそうなので、ちょっと控えてるんで。試合後にまた行こうと思ってるんですけど、当たると痛いですしね」


――本業といいますか、練習のジムワークの方は試合が決まったらかなりマメに物凄くストイックに打ち込んでると聞きました。

「あら? どこからの情報で(笑)。やっぱりRISEに参戦させていただくっていうことも大きなことですし、前回の試合が終わってから気持ちは切れないまま今回も試合に向けて準備はしてこれているので。でもただただ練習を2部練、3部練にがむしゃらにやるっていうのは、年齢には合ってないので。それは毎回毎回自分の体調とか体力と相談しながら、変えながら練習は出来て、逆に良い方向に良いトレーニングができるようになってますね」

――試合を重ねるたびに応援団が増えていくっていう話も聞きました。

「ありがたいです。でも本当に今回もなんですけどコロナのこういう時期でも多くの方が応援に来て下さるので、嬉しいですね。今回もYAYA応援団が集まっております。今回また新しいTシャツも作ったんで、YAYA応援団っていうのがわかりやすいように見えるんじゃないでしょうか。よろしくお願いしまーす!」

――東西南北その辺に集まってるんですか?

「今回は青コーナー・赤コーナー両側から、両サイドからサンドイッチ攻めの応援団がいて、多分北と南でワッていう感じですね」

――それで対戦相手も攻め込むって感じになりますかね?

「赤は赤コーナーで応援団が固まってるっていうイメージなんですけど、今回両側から応援団が配置されていたので、これはある意味プレッシャーにもなるんじゃないですかね、相手にも」

――そういった心理戦も得意なわけですか?

「そうですね…あと類は友を呼ぶじゃないですけど、私の周りの応援団もやっぱり圧力凄いので(笑)。もちろん格闘技を知ってから応援してくださってる方もいらっしゃいますし、昔から私の周りにいて応援して下さる方たちが来てくださるので、私と同じような感じの方たちも多いから、応援団もだいぶ圧力はあるんじゃないでしょうか」


――そもそもYAYA選手ってスポーツは何をやってたんですか?

「元々は子供の頃から剣道をやっていて、だからずっと裸足の競技です。剣道では推薦で学校とか行かせてもらって勉強はせずスポーツばっかりやってましたね」

――裸足でやってたというのは今にも十分に役立ってるって感じなんですか?

「役立ってるというか裸足がいいですね。走るときも靴下とか履かないですし、靴下が嫌いですし、ウエイトとかも裸足で出来ればやっていたいです(笑)。裸足がやっぱり漲るし、地面を掴む力というか実際にちゃんとグッて足で床を感じられるので、裸足がいいです」

――剣道からキック・ムエタイにきた特別な理由があったんですか?

「全然格闘技のことは知らなくて、よく10年前20年前の格闘技が盛り上がってた時代の話とかもされるんですけど、その時代も全然知らないですし、本当にここ4~5年、自分が始めてからの選手とかじゃないと話がついていけないので。格闘技を知らないままタイでこういう巻いてみるの(バンテージ)やってみたい! みたいな感じで始まりました、私の格闘技ストーリーが」

――なぜ最初はタイだったんですか?

「普通に社会人をやっていたんですけど、仕事を辞める転機があってそこからタイに行くことがあって、行ったり来たりしていて。どうせ行くなら何か勉強しよう、マッサージの勉強したり語学の勉強したり、いろんな勉強とかもさせてもらってる中でちょっと体重増加と『ムエタイって何だろう』っていうところから興味が出て、そこから始めたら毎日行くようになりましたね。ムエタイの魅力に惹かれ、何を言ってるかわからない先生のコミュニケーションとかを楽しみながら」

――今はまだタイのキャリアの方が日本のキャリアより多い感じですか?

「同じくらいじゃないですかね? タイで何戦したんだろ(笑)。今が16戦くらいだから…同じくらいだと思います」


――ではムエタイの他にタイマッサージとかも出来るんですね。

「タイマッサージも資格とったんですけど、出来ると言ったら…(笑)。まぁ自分もされる側が多いので、マッサージは得意ですね。どこが疲れてるとどうなっていくのって自分の身体でわかってるので、人にやるのも…でもね、パワーがありすぎるせいかちょっと痛いらしいです(笑)」

――ムエタイとマッサージをやってた方がなぜRISEに参戦することに?

「もちろんタイでも試合はずっと続けていきたいなって思ってたんですけど、やっぱり今はこういう時期でもありますし、日本でもプロとして試合をさせていただくことになって、目標はどんどん高くなっていきますよね。私が外から見ていた『あの選手凄いな、あーゆー風になりたいな』とか思う選手も見てきてはいたんですけど、そういった選手がみんなRISEに集まってきていて。女子の選手は特に。憧れであったっていうところから、私も挙手してRISEにいきたいですって会長にお願いして。選択肢はいろいろあったんですけども、すっと考えて周りの人たちとも相談して、その答えを出すのは大変だったんですけど、RISEで活躍していきたいっていうのを会長にも伝えて、試合をさせていただくことになりました」

――ムエタイとRISEだったら似て非なる物と言いますか、似てるようでかなり違うと思うんですけどその辺はどうなんですか?

「私ムエタイジムですし、ムエタイの試合を日本でもタイでもやってきたんですけど、その試合に出ながらスタイルがキックボクシングのスタイルの方が合ってるねってずっと言われてきました(笑)。ムエタイの音楽に合わせてゆっくりリズムをとる試合の仕方というよりかは、ステップを凄い踏んでしまいますし、ちょこちょこ動いてしまいますし、そういうのを見てきた方からするとムエタイじゃない方が合ってるんじゃないのっていうアドバイスとかももらって。もちろんムエタイの試合もまだ出たいって気持ちもありますけど、自分の選択肢の中でキックボクシング、キックボクシングの中でもRISE、どこが自分に合ってるのかで選んで入ってきました」

――その中で今回AKARI選手と戦うわけですけど、現時点ですでにこういう試合になるだろうっていうのはイメージしてる感じですか?

「イメージは出来てるんですけど、前回の試合でも言ったんですが本当に私は相手は関係ないので、自分のやるべき攻撃、やるべきこと、そこをぶち込んでいくっていうことが私のスタイルなので。それでお客様とかも楽しんでもらえて、力になってもらえて、それで私がもちろん勝てば一番いい形ですよね。本当に相手は関係ないです」

――当然20数年前のことはわからないと思うんですけど、今回20数年ぶりに女子キックの後楽園ホール大会ということなんですけど、そこに自分が出るってなっていかがですか?

「20数年ぶり…そうですよね。大会としては女子が盛り上がってきてるからこそできる大会だし、ポスターのメンバーとか見ると本当にRISEで活躍してる選手たちが出てきてるので、その中でも私はチャンスだと思うし、そこで名を残す、印象を与える、みんなの記憶に残る試合をすること。当日はしっかりぶちかましたいと思います」


――自分のどんなところに注目してもらいたいですか?

「前回も得意技が『根性』って言ってもらえていたので、根性ってやっぱり今まで生きてきた分、いろんな修羅場を乗り越えてきた分、いろんなつらいトレーニングしてきて、そういう中で自分の中で身についたことではあるので。根性出して戦おう! って決めたって出来ることではないと思うし、私はそれが自然に出てくると思うので、そこプラス倒せるものはあると思います。それを試合でちゃんと自分が出すか・出せないか。今回の大会もKOが必要な大会になると思うので、他の選手でもKOとれる選手もいると思いますし、そこに必ず私も入り込んでインパクト残していきたいと思います」

――インパクトを残す自信もあるわけですね?

「ありますよ~任せてくださいよ~(笑)」

――どんな風にAKARI選手を倒すかイメージが現時点では沸いてますか?

「それ言っちゃうと作戦バレちゃうので、マシンガンのように『ダンダンダン』と攻めていきたいと思います(笑)。AKARI選手も今回52kgで試合をするので、今まで感じたことのない圧力は感じられるんじゃないのかなとは思います。周りに強い人たちはいると思うし、レジェンドの師匠もいると思うんですけど、そこよりも私は圧力とかパワーはあると思うのでそこも見せつつ、そこだけじゃないんだよというところも見せていけたらなと思います」

――最後にRISEファン、YAYA応援団の皆様に力強いメッセージをお願いします。

「9月12日、26年ぶりの女子だけの後楽園ホール大会となります。女子だけでやるということなので、女子ならではの盛り上げ方と、こんなのも女子の試合なんだっていうインパクトも残せていけたらいいなと思います。私自身も必ずまた勝ち上がって、上に登っていきたいと思います。大事な一戦なのでYAYAの応援団の皆さん、私のことを知らない方もいると思いますが試合をしっかり見ていただいて、今後とも応援よろしくお願い致します」

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