2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』にて、スーパーファイトのスーパー・バンタム級3分3R延長1Rで第4代Krushバンタム級王者・晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦する第3代Krushバンタム級王者・金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)のインタビューが主催者を通じて届いた。
金子は第2回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス-55kgで優勝し、2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。今年3月に1年ぶりの復帰を果たすと、鬼山桃太朗にTKO勝ちした。戦績は10勝(5KO)1敗。
より正確性が増したKOができるような練習をしている
――3月のK-1武道館大会は約1年ぶりの試合で鬼山桃太朗選手にKO勝利という結果でした。あの試合を振り返っていただけますか?
「試合前に言っていた通り、ずっと強化してきたパワーは証明できたと思います。試合を休んでいる一年間で何が変わったかって言ったらパワーなんで」
――パワーというのはフィジカルトレーニング的なことなのか、それとも攻撃を効かせるための打ち方なのか。どちらですか?
「両方です。だから…パワーだけじゃなくて“倒す力”っていうんですかね。フィジカル的なこと、技術的なこと、それも全部含めて“倒す力”をつけることを意識してきました」
――逆にここはまだ出し切れなかったと感じたものはなんでしょう?
「もっと色んな技を練習してきたんで、そこは出したかったですね。ただ試合は相手あってのことなんで、やってきたことが全部出せるとは思ってないっす。次の試合で前回出せなかったものを出したいと思います」
――鬼山戦以降はどんなことを意識して練習してきましたか?
「相手の攻撃を被弾しないで、倒すことですね。前回の試合でもほとんどもらわなかったんですけど、一発ももらわずに仕留める。より正確性が増したKOができるような練習をしています。僕って強引に倒しに行く印象があるかもしれないけど、技術を一番に考えているし、そういうKOを見せたいですね」
――対戦相手の晃貴選手とは約4年8カ月ぶりの再戦となりました。
「正直また戦うことになるとは思ってなかったですね。それは再戦したくないってわけじゃなくて、一回KOで勝っているんで完全決着がついたと思ってるんですよ。同じ階級だったら誰とでもやる可能性はあるんですけど『いつか戦うかもな』と相手候補で頭に浮かぶ選手ではなかったですね。まあ自分は試合が組まれたら誰とでもやるし、一度KOで勝ってるからと言って楽に勝てるとは思ってないですよ」
――対戦相手としての印象はいかがでしょう?
「根本的なところは自分とやった時とは変わってないと思います。そこに経験がプラスアルファされたって感じです」
――金子選手は前回の晃貴戦とどこが変わったと思いますか?
「あの時とは比べものにならないっす。デビュー当初はただ勢いとポテンシャルだけで勝ってたようなもんなんで(苦笑)今は格闘技に対する取り組みも変わって、プロのファイターとしての経験も積んで、全体的に変わっていると思います」
――今回はどんな試合を見せたいですか?
「前回の鬼山戦がKOだったんで印象に残っている人が多いと思うんですけど、今はあれ以上に強くなっているので、そういう姿を見せたいです」
――現在K-1のスーパー・バンタム級は王座が空位です。そこも含めて今後の目標を聞かせてください。
「もちろんチャンピオンになることは目標です。あとは自分の強さを証明したいですね。自分は圧倒的な存在になりたくて、それは技術もそうだし、戦いぶりもそうだし。全部のレベルを上げていきたいです」
――横浜アリーナという大舞台で試合をすることについてはどうでしょう?
「大きい会場は後楽園ホールと比べて控室とアップスペースが広いんでやりやすいっすね。あとK-1だとお弁当も出るんで、試合が終わってその場で弁当食えるのもいいっす」
――そこですか(笑)!
「試合に関しては会場がどこでも関係ないってことっす(笑)。でも会場が大きいと見てくれる人も多いんで、より良いパフォーマンスを見せて自分をアピールしたいと思います!」